ニュース
» 2020年03月12日 19時30分 公開

しゃべる黒猫の古本屋さんと、ワケあり本を探す女子高生 ちょっと不思議であったかい漫画「古本 宵待書房」 (1/2)

ホロリと来る……。

[Tomo,ねとらぼ]

 しゃべる黒猫が経営する古本屋を訪れた、ある本を探している女子高生。漫画「古本 宵待書房」が、心にしみる物語です。作者は創作漫画を描いているしば太(@48ta0605)さん。

 舞台は「クロモノ」と呼ばれる不思議な生き物と、人間が共存する街。その街にある古本屋「宵待書房」に女子高生のハルモが訪れます。店主はなくなった飼い主から店を継いだ、しゃべる黒猫の半月。ハルモが探している本はアングラなエログロ漫画家の絶版本で、なかなか見つからないのだといいます。半月と親しい漫画家の葵によれば、「ワケありのレア本」なのだとか。

街へ来たばかりのハルモはしゃべる黒猫にびっくり

 やがて半月に、探している本は、幼いころに離婚して亡くなった父親の作品だと打ち明けるハルモ。こっそりと古本屋で集めているけれど、最後の一冊だけが見つからずずっと探しています。その一冊はハルモが生まれたあとで出版された本。「お父さんは私が生まれた時どう思ったんだろう」――その本になにか一言でも自分のことが書いてあれば、そんな思いで彼女は探していたのです。

ハルモが本を探していた理由は――

 そんな矢先、探していた本を葵が見つけ出してきます。いざ手に取ってみると、もし自分のことが何も書かれていなかったら、と読むのが怖いというハルモ。勇気を出してページを開くとそこには――。

 ハルモが求めていた問いへの「答え」と彼女の名前の由来。そこに込められていた思いに、じんわりと胸が温かくなります。父親がハルモにいつか伝えたいと思っていた「いてくれてありがとう」。ハルモも同じ思いをこの本に抱いたのではないでしょうか。宵待書房にいて、父親の思いを伝えてくれたことにありがと、と。

 「本と人の数だけ無限の組み合わせの出会いと思い出がある」。最後に葵はそう言いました。古本は、書いた人だけでなく「持っていた人」の思いも込められています。そんな本との出会いが詰まった、どことなく緩やかな時の流れを感じる雰囲気の古本屋さんに、面倒見のいい黒猫の店主。本当にあったら訪ねてみたいという気持ちになるお話です。

 このお話はpixivでも公開されており、紙の同人誌としても販売されています。また未公開のお話を一緒に収録した電子書籍もBoothで販売されています。

「古本 宵待書房」1話

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 嫌がらせ急ブレーキで追突 トラクターの進路を妨害した「あおり運転」ベンツ、ぶつけられたと運転手がブチギレ
  3. 猫「雪なんてへっちゃらニャー!」 雪の中を豪快に突き進む猫ちゃんに「ラッセル車みたい」「ワイルドかわいい」の声
  4. 「Lチキひとつ」 → 買った物をよくみると? コンビニで犯したありがちな間違いを描いた4コマに「あるある」「逆もある」
  5. 柴犬「きゃほほーーい!!」 初めての雪に“喜びが限界突破した”ワンコの駆け回る姿がかわいい
  6. 「ホント太るのって簡単!」「あっという間に70キロ」 内山信二の妻、夫に生活リズムを合わせた“ふとっちょ時代”公開
  7. ルーフから赤色灯がひょっこり 埼玉県警、スバル「WRX S4」覆面パトカー3台を追加導入!? Twitterにアップされた目撃情報が話題に
  8. 益若つばさ、YouTubeで12歳息子と共演 礼儀正しい振る舞いに「教育がちゃんとされてる」
  9. トップの座を奪われ……美大生が天才の編入生を刺し“殺す”漫画に「泣きそう」「同じ経験した」の声
  10. タイからバズーカ砲をかかかえたようなミニバイク「GUNNER50」が日本上陸 思わずキュンと来ちゃうやばいデザイン