宇宙人vsおばあちゃん!? 地球を救った友情と約束の物語がせつない 「今度は友として必ず会いに来る」

言葉が先か、行動が先か。

» 2020年03月21日 19時30分 公開
[たけしな竜美ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 地球を侵略しにやってきた宇宙人。彼が最初に出会ったのは、田舎ののんきなおばあちゃんでした。宇宙人はおばあちゃんに誘われるまま、楽しく平和な時間を過ごしてしまいます。2人が育んだ友情、結んだ再会の約束、そして……。地球人のおばあちゃんと宇宙人を巡る、優しく切ない物語に注目です。


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画 彼は地球人を滅ぼし、地球を乗っ取ろうと企んでいたのですが……



 四角い宇宙船に乗り、地球は日本へ着陸した宇宙人のシュテルン。侵略のため動こうとする彼に近づくのは、シュテルンを外人さんだと思い込んだおばあちゃん「今野トキさん(74歳)」でした。シュテルンには抜けた所があるようで、トキさんに誘われるままお茶を飲み、畑仕事を手伝い、楽しく語らって……気が付けば3カ月もの間、楽しいスローライフを過ごしてしまっていたのです。

 我に返ったシュテルンは「今度はあなたの友人として必ず会いに来る、約束だ」と言い残し、宇宙へと帰っていきます。それを見送るトキさんは「あんたが約束を守る男だってのは、知ってるよ」と、何やら意味深な言葉をつぶやくのでした。


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

 1年後――。任務をサボり地球へ寄ったシュテルンは、真っすぐトキさんの家へと向かいます。ですが彼を出迎えたのはトキさんではなく、その娘さんでした。いわくトキさんはほんの少し前に、病気をわずらい亡くなったそうです。

 地球人と異なる死生観を持ち、状況を理解できないシュテルン。娘さんは彼に「地球人は死ぬもの。死んだ人とは2度と会えない」と説明した上で、「母は小さい頃から私に"強く生きろ、それは明日の我が身のためとなる"とよく言い聞かせてくれた」と伝えました。


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

 死の概念を知らず、約束を守れなかった……ふがいない自分への怒りに燃えたシュテルンは、無断で使えば大罪に問われるタイムマシンに乗って再会を果たそうとします。ですが時間設定をうっかり間違えてしまったため、トキさんが亡くなる50年前へと到着してしまいました。


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

 24歳のトキさんは、未来から会いに来たというシュテルンを疑うこともなく受け入れます。トキさんとその仲間たちと一緒に、楽しい時間を過ごすシュテルン。彼は帰り際、トキさんに「この先何が起きても強く生きろ、それは明日の我が身のためとなる」と告げ、未来へと戻っていくのでした。別れ際にトキさんは「また来いよ」と言い、シュテルンは「約束する、その時は茶でも飲んでゆっくり話そう」と返します。


地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

地球侵略しに行ったらおばあちゃんと仲良くなった話 漫画

 おばあちゃんのトキさんがシュテルンを見ても驚かなかった理由、「あんたは約束を守る男」という意味深な発言、娘に言い聞かせていた言葉……それらが最後にぴったりとつながりました。

 さてさて。元の時代へ戻ったシュテルンと部下を待ち受けていたのは、タイムマシンの使用を取り締まる時間警察でした。何はともあれ、後は彼らが無事に逃げ切れることを祈るのみ、でしょうか。

 作者は影山凌空(@tatsunoko_777)さん。『後輩の召喚術師に困ってます。 (全6巻) 』『BUG-バグ- (全6巻) 』『タツノコマンガまとめ』と、3タイトル全13巻がAmazonにて無料公開されています。


作品提供:影山凌空(@tatsunoko_777)さん





たけしな竜美


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた