「必ず仕留める殺し屋」が「不死身の少女」を狙ったら―― 2人の間に生まれた絆描いた漫画に引き込まれる(1/2 ページ)

「不死身の少女」の抹殺を依頼したのは……。

» 2020年04月02日 19時30分 公開
[たけしな竜美ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 どんなものでも突き通せる矛で、あらゆる攻撃を確実に防ぐ盾を突いたらどうなるか。よく知られた故事「矛盾」の一節で、テレビ番組などでもこれに似たような企画が時々見られます。さて、今回ご紹介する漫画は、ターゲットを絶対に殺す凄腕の殺し屋と、絶対に死なない女の子を描いた「不死身KILLERS」というお話です。


不死身KILLERS 漫画 どちらも化け物じみた能力の持ち主です



 殺人に関するあらゆる技術と知識のみならず、超人的な身体能力までも兼ね備える凄腕の殺し屋「ろっ骨」の元に、奇妙な依頼が舞い込んできました。それは「キョウ=マキシマ」という、年端も行かぬかわいらしい少女の殺害依頼でした。超一流のろっ骨には物足りない内容に思えますが……なんと50人もの殺し屋が彼女の殺害を断念している、と言うのです。


不死身KILLERS 漫画

 依頼を受けてから3時間後、ろっ骨はキョウのお屋敷へ突入。キョウの頭に銃弾をぶち込み、迅速に任務を完了……したか思いきや、彼女は即座に立ち上がり「今日の殺し屋さんはずいぶん乱暴なんだね」と、余裕の微笑みを浮かべました。キョウは幼少の頃に大病を患ったことから、父親である天才薬学者・マキシマ博士の施した治療によって不老不死の肉体となり、110年もの時間を同じ姿で生きていたのです。

 実は「キョウ=マキシマの殺害依頼」自体、すべてキョウ自身が出したものであり、彼女は自分を殺してくれる人を探していたのでした。50人もの殺し屋が“殺害を断念”してきたのには、こういう理由があったのです。

 ろっ骨はなんとかしてキョウを殺そうとするのですが……彼の全力をもって何をどうやっても彼女は死にません。万策は尽き、時間は過ぎて夕飯時になり、2人はなんだかんだで一緒に楽しく食事をします。

 お風呂もごちそうになったろっ骨は、湯船に浸かりながら「産まれてからずっと1人で生きてきて、誰かに優しくしてもらったこともない」という、つらい半生を思い出すのでした。


不死身KILLERS 漫画

 遺書をしたためるキョウと、それを眺めるろっ骨……そこへ謎の部隊が乱入し、キョウは連れ去られてしまいます。犯人たちは、不老不死の少女は商品価値が高いと言い、もう売り先まで決めてしまっていました。

 1人取り残されたろっ骨は、その場を立ち去ろうとするのですが……彼女の遺書が目に留まり、それを読み進めます。遺書には「両親も友達も皆死んでしまった。早く死んで皆の所へ逝きたい。でも今日は、もう少し生きていていいかもと思った」と、ろっ骨への感謝の言葉がつづられていました。読み終わると同時に、ろっ骨は走り始めます。


不死身KILLERS 漫画

 そしてろっ骨はキョウを助け出すのですが、あくまでも「お前は俺が必ず殺すんだ」と、殺し屋の立場を崩そうとしません。きっと2人は奇妙な共同生活を送るのだろう……と思いきや、キョウ自身が世界中に出した殺害依頼によって、「100万ドルの賞金首」となった彼女を狙う輩は後を絶ちません。それでも「不死身の少女」と「凄腕の殺し屋」なら、今後もなんとかやっていきそうです。

 作者は漫画家の熊田龍泉(@asahinoboru888)さん。月刊ヒーローズにて『それでもペンは止まらない』を連載中です。「不死身KILLERS」は過去に『週刊少年ジャンプ増刊』に掲載された読み切り作品。熊田さんは同作をTwitterに投稿するにあたって「反響があれば続き描きます」とのコメントを添えており、続きを熱望するリプライが多く寄せられています。



達成率100%の殺し屋と不死身の女の子の話「不死身KILLERS」


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画


不死身KILLERS 漫画

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」