ネット上で賛否を呼んだ医療従事者の呼称「コロナファイター」 神奈川県知事が「積極的には使わない」と方向転換(1/2 ページ)

“新型コロナウイルスと闘う医療従事者”の応援キャンペーンに使われた言葉

» 2020年04月08日 18時11分 公開
[ねとらぼ]

 神奈川県・黒岩祐治知事が、新型コロナウイルスと闘う医療従事者の呼び名「コロナファイター」を、今後は「積極的には使わない」方針であることを明らかにしました。

 同知事は3月下旬、キャンペーン「がんばれ!!コロナファイターズ」を発表。「コロナファイター」という言葉を通じて医療従事者を応援するとしていましたが、ネット上では「パワーワードで笑う」「煽られている気がする」などの声もあり、賛否両論となっていました。


神奈川県が制作したロゴマーク

 神奈川県は3月24日、YouTube上に「新型コロナウイルスと闘う医療従事者を応援します〜神奈川県知事からのビデオメッセージ〜」と題した動画を公開。その中で黒岩知事は、新型コロナの対応にあたる医療スタッフの子どもがいじめにあったり、病院が業者から納品を拒否されたりしている実態について言及。医療崩壊につながる危機感もにじませていました。

 このような状況への対応がキャンペーン「がんばれ!!コロナファイターズ」の狙い。26日の記者会見では同知事が「(神奈川県)県では、全力でコロナウイルスと戦う医療従事者、『コロナファイター』。こういう言い方をしたい」「県民の皆さんに、医療従事者への感謝のメッセージとともに、『頑張れ、コロナファイターズ』とエールを送っていただき、御自身のSNS等で拡散していただきたい」とコメントしていました。

3月24日公開「新型コロナウイルスと闘う医療従事者を応援します〜神奈川県知事からのビデオメッセージ〜」
3月26日公開「【知事メッセージ】がんばれ!! コロナファイターズ」

 実際、Twitter上では「コロナファイター」という言葉を使って、医療従事者を応援する声も現れましたが、その一方で、“ネタ”として扱う人たちも。「凄く意義深いことだと思うんだけど、感情の全てが『字面が面白い』の一点に収束する」のような戸惑いの声も上がっていました。

 キャンペーン発表から約2週間たった4月7日の記者会見で、黒岩知事は「コロナファイター」に対し賛否の声が上がっていることを認めたうえで、「この名称を使うことで気持ちが離れる人がいるんだったら逆効果」「我々の方からは積極的には使わない」と方針を明らかに。今後は別の形で、医療従事者への応援を広げていく努力をしていくとのことです。

「コロナファイター」に関するコメントは28分ごろから
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」