「20年前に読んでいたブログの管理人が感染症専門医になっていて心配」 漫画家・羽海野チカさんのツイートから奇跡の再会 → コラボイラストも実現する流れに(1/2 ページ)
Twitterが本名も知らない人との縁を引き寄せた!(追記あり)
『3月のライオン』で知られる漫画家、羽海野チカさんのツイートが、不思議な縁の巡り合わせを呼び話題となっています。
昔愛読していたブログの管理人が、今はなんと新型コロナウイルス対策に取り組む感染症専門医になっており、その身を心配していた羽海野さん。Twitterでそのことをツイートしたところ、顔も名前も分からなかった本人から連絡が来るというまさかの展開に。さらに羽海野さんによる感染症防止イラストも生まれる流れに発展しました。
【4月21日追記】完成版イラストが投稿されたため、一部画像とツイートを差し替えました
記憶の中にいた人が、今は過酷な状況にいた
羽海野さんがそのブログを知ったのは20年ほど前のこと。文章の面白さに魅せられてよく読んでいましたが、医学生だった管理人が忙しくなり、やがて更新がなくなっていきました。
その後も羽海野さんはブログのことが気がかりで、管理人のペンネームなど情報の断片を手がかりに検索。彼の新たなブログを発見し、無事医師になったことは確認できましたが、いつしかそれも読めなくなってしまったといいます。
そしてある日、くしくも羽海野さんはその管理人らしき医師をテレビで見ることに。本名も知らないのになぜそうだと思ったのか、自分でも理解できないながらも、「きっとあのときのあの人だ!」「立派になられて!」と驚き、たいそう喜んだそうです。
しかし、名前の読み方が分からないまま画面から消え、管理人の本名はやはり依然として不明なまま。それでもネットで追いかけ続けた羽海野さんは、最近になって、彼が感染症専門医として新型コロナウイルスに最前線で対応していると知ることになりました。
面識こそないものの、「面白い文章を書いていた人」として20年も記憶の中にいた人が、現在過酷な状況にいると知り、羽海野さんは複雑な気持ちに。何か自分にできることはないかと考えても、かえって迷惑になる可能性を思って葛藤してしまいます。
悩みに悩んだ羽海野さんは、「家にいる」ことこそが、人と接する職業にある人を守ることにつながるという結論に至りました。そのためにいつも通り家で絵を描き続け、打ち合わせなどはリモートでと、暮らしに気をつけると誓って話を結んでいます。
今や感染症対策の最前線にいる管理人を気遣った、一連のツイートは広く拡散され、とうとう管理人本人に届きました。その本名は、忽那賢志(くつなさとし)さん(Yahoo!ニュース個人)。羽海野さんが心配していると知り、Twitterアカウントを作って名乗り出てきたのです。
忽那さんが手がけていたブログは、「ブルータス、おまえモカ」で、ペンネームは「くつ王」。愛読したブログの名を聞いて本人だと確信し、羽海野さんは「お話しできる日が来るなんて!!」と大喜びです。
その一方で、『3月のライオン』を愛読し、生きる糧にしているという忽那さんも、「僕のほうこそ夢のようです」と返礼。現在は国立国際医療研究センターで感染症対策に当たっており、「心が折れそうな日々ですが、羽海野さんの投稿を読んで最後までがんばろうと思いました」と決意を語りました。
奇跡の再会から『3月のライオン』の啓発イラスト誕生へ
不思議な縁が結ばれたことで、ツイートは「すごい奇跡」と、さらに拡散。「羽海野先生の思いが伝わるといいなと思っていたら、本人が登場するとは」「過酷な日々のなかで、こんなにもすてきなことも起きるんだな」など、感動する声が多数寄せられています。
編集部は忽那さんを取材し、詳しい話を聞きました。羽海野さんのツイートのことは、妹さんから「これ兄のことじゃない?」とFacebookのメッセンジャーで知らされたとのこと。最初はまさか自分のことではないだろうと思ったそうです。
しかし、「20年前のブログ」「コロナの最前線にいてテレビにも出ている」「名前が読めない」といったキーワードを見るにつけ、もしかしたら自分かもしれないと考えるように。人違いだったら恥ずかしいなと思いつつ、おそるおそる名乗り出たら、本当に自分のことだったということです。
「思い切ってコメントしてよかったです。『3月のライオン』は私にとってずっと大切な作品だったので、本当にうれしかったです」(忽那さん)
その後羽海野さんから何かできることはないかと聞かれ、新型コロナ対策を啓発する絵を描いて、広めてくれないかとお願いすることに。その結果、『3月のライオン』の川本三姉妹が手洗いと咳エチケットについて注意喚起する、かわいらしいイラストが公開されました。
なお、忽那さんは医師になってから多忙続きで、ブログはほぼ放置してしまっていたとのこと。やめたわけではなかったのですが、「正直なところ上品な内容とは言えないものでしたので――」と、テレビ出演が増えてきたことををきっかけに削除してしまったそうです。
羽海野さんの「また読みたい」との要望に、忽那さんは「世界が平和に戻ったらまた」と答えています。
4月22日追記
アニメ「3月のライオン」で川本ひなたを演じた声優の花澤香菜さんが、ポスターに声をつけた動画をTwitterに投稿しました。花澤さんのツイートによると、「羽海野先生の素敵なイラストを見ていたらうずうずして」、関係者からの許可を得たうえで公開したとのこと。
協力:羽海野チカさん/忽那賢志さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
-
伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
-
余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
-
七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
-
野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
-
「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
-
「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
-
50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
-
「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
-
大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
- ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
- 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
- トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
- 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
- そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
- 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
- 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
- “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
- 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
- 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
- “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
- 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
- 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
- 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
- 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
- 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
- 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
- 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
- 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
- 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声