夫が育児参加しないイライラを娘にぶつけてしまった結果、娘から7年間無視され続けている母親 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)
途中から「え、そっち!?」な展開に。
「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは4月13日(月)放送の加藤諦三パーソナリティー回。
娘が口をきいてくれないという母親からの相談。その“口をきいてくれない”期間が予想以上に長かった。
7年間、娘とほぼ会話がない
相談者は53歳女性。夫53歳。娘22歳。息子20歳。子どもふたりと同居中。
娘が中学3年生だった頃から相談者に対してほとんど口をきいてくれなくなり、以来、約7年間ほぼ会話がないままだという。
「お父さんとは話してるの?」
「そうなんです。とても仲良く過ごしているんです」
「弟も話はしてるわけ?」
「弟とは一番仲良く話しているんです」
他の家族との関係は良好で、学校へもちゃんと通っている娘。家族4人の中で、なぜか相談者だけを無視しているのだ。娘は現在、大学4年生ということで就職の内定をもらったようだが、相談者はそんな重要情報も弟(息子)経由で知ったという。
「『おはよう』とか話しかけてはいるんですけど、返事も来ないし。私が『おかえり』って言っても黙って入ってきて……」
「で、ご主人はそのことで問題だなって思っていないんですか?」
夫は一応、「お母さんと話した方がいい」などと娘に伝えてはいるようだが「今は無理」と拒否。過去、相談者は機嫌が悪かったり、仕事で疲れていたりしたとき、そのイライラを子どもにぶつけていたようで、娘はそれが「すごくイヤだった」と夫に語っているという。
「振り返ってみれば確かにイライラしたり、やることがいっぱいあったときとかは優しくはなかったなって、すごく自分でも思うんですね……」
ただ、相談者にも同情の余地がある。夫の仕事が忙しかったのか、子育てにあまり協力的ではなかったようなのだ。子どもたちをサッカーや野球の練習に連れて行くのも相談者だった(他の家庭は、主に父親が送り迎えをしていた)。
「私がぜーんぶひとりでやってたので、そのこともちょっとイライラして、当たってしまったりとかもありました」
「常識的に考えるとね。ホントはお父さんがやるのに、お母さんがやってくれたって感謝されてもいいことだよね?」
「ただ、(娘が)スポーツをやめる時に、『私は、お母さんありがとうとはちょっと言いたくないんだよね』みたいな感じのことを言ってたんですね」
何もしない父親よりも、子どもに手をかけつつもイライラしてしまう母親に恨みを募らせる娘。相談者がちょっとかわいそうな気も……。
「あいさつとか私、声かけてるんですけど、続けていった方がいいのか……。(返事が)返ってこないって分かってるから、もうあいさつもしないでそのまま黙ってた方が、まあ楽は楽なんですね。私の気持ち的には」
もう「娘のため」と言わないことです
この日の回答者は幼児教育研究の大原敬子。今回の相談に答える上でのポイントを2点挙げた。
まずは、これまで娘の態度を見て見ぬ振りをしてきた相談者が、なぜ今になって相談の電話をかけてきたのか?
もうひとつは、「あいさつをした方がいいならするけど、しなくても、このまま何を言われないならやめてしまおうかな?」と考えている相談者の心。
「そういうお母さんのテクニックな教育(に対して)。まさしくお母さんに『ありがとうは言いたくないんだよね』っていうのが、子どもたちの“お返し”なんです」
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