「逆にひたすら褒める!」 漫画家・山本さほさんが“ネトゲの中傷メールと戦った話”が痛快

逆に考えるんだ、「おだてあげちゃってもいいさ」と考えるんだ。

» 2020年04月25日 09時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ネットワーク対戦ゲームのメッセージ機能で中傷してきたプレイヤーに、“ほめ殺し”で対応したら……? 漫画家の山本さほ(@sahoobb)さんによる体験談を描いた漫画が痛快です。丸く収まったような、そうでないような読後感が最高。


アイキャッチ ほめ殺し作戦である

 プレイステーション4でネット対戦を楽しんでいる山本さんは、しばしば「ファンメ(ール)」を受け取ります。その語感はファンレターのようで好意的ですが、ネットゲームの世界では俗に「中傷メール」を指す言葉。例えば、対戦相手から「へたくそ」などの罵声が飛んでくるわけです。


1P

 対戦相手からのファンメはたいてい山本さんが圧勝したときに来るので、勝者の余裕もあってか気にならないそうですが、困りものなのが、チームを組んだ人から「足を引っ張るな」などと言われるケース。悲しい気分になるし、怒って受けて立つとケンカになるしで、何もいいことはありません。

 ある日、山本さんはそのようなファンメで「へたくそ」と罵られました。ハンドルネームの「keita2001」から察するに、相手は2001年生まれの「けいた」君(全て仮名)。そんなけいた君に、山本さんは「ひたすらほめる」作戦で対応することにしました。文字だけだと穏便に済ませようとしているようにも聞こえますが、漫画だとカッと見開いた目が不穏で、何かたくらんでいそう。


2P

 山本さんはまず、「けいた君、どうしてそんなにイラついてるの?」「仲良くしようよ☆」などとフレンドリーに返信。受けたけいた君は「てめーみてーな雑魚と仲良くするメリット皆無だわ」と鼻息の荒い様子。

 ですが、「そうは言いつつも、私みたいな雑魚を相手にしてくれるけいた君、本当は心が優しいんだね」とほめられるなり、「は? 何言ってんの?」と戸惑い始めます。

 あっさりデレてきたけいた君に、山本さんはすかさず「けいた君は本当は優しいし、アイコンのアニメキャラもかっこいい……私なんて勝てるところが1つもないよ」と追い討ち。心の薄汚れた筆者にはイヤミにしか解釈できないのですが、けいた君は素直に受け止めたようで、「まあな……」とまんざらでもない様子です。こいつチョロいぞ。


3P

 山本さんはもうひと押しだと、「さらにゲームもうまいし学校でも女子からからモテモテだろうな〜」「こんな完璧な人間と一緒にゲームできたなんて幸せだな〜」とヨイショの追撃。けいた君はすっかり上機嫌で、とうとう「オレなんてまだまだだよ。お前もけっこううまかったぜ。ひどいこと言ってごめんな」と謝ってきました。山本さんは「落ちたー!!」と大笑いです。悪い大人だーっ!


4P

 会話は2人が互いに研鑽を誓って平和的に終わり、争いのない優しい世界が訪れました。なお、けいた君はその後、マナー違反がもとでBAN(ゲームから追放)されたそうです。イイハナシダナー。

 あまりにも衝撃的なオチに、漫画は大好評。「平和的で良い考え方」「恋愛シミュレーションのよう」「自分も丁重な返事をしたら二度と来なくなった」などと、さまざまな感想が寄せられました。そして、けいた君も「簡単に転がされててかわいいな」と一部で人気です。

 山本さんは雑誌「週刊ファミ通」で、ゲームを題材にした漫画『無慈悲な8bit』を連載中。3月に最新第4巻が発売されたばかりです。

作品提供:山本さほ(@sahoobb)さん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/01/news071.jpg 天皇陛下の英国訪問、「王妃の日本製バッグ」「皇后さまの菊のティアラ」などに注目 宮内庁公式に360万いいね
  2. /nl/articles/2406/30/news007.jpg 汚れたホースに綿を詰めて流したら…… 無色透明の水が“信じられない色”へ変化する光景に思わずゾッとする
  3. /nl/articles/2407/01/news016.jpg テーマパークで娘を撮影、親に送る→返ってきた“まさかの1枚”に感涙の声 25年前の奇跡に「素敵すぎる」「こういうの熱い」
  4. /nl/articles/2406/28/news086.jpg レジンで生のイチゴを閉じ込め→4年放置したら……? “まさかの姿”に「100万年後に発見されて欲しい」
  5. /nl/articles/2406/25/news183.jpg 絶対に笑ってしまう“ダンシング折り鶴”と作り方に反響の嵐 合計1300万再生突破「涙出るほど笑った」「元気をありがとう」
  6. /nl/articles/2406/29/news006.jpg “100歳おばあちゃん”の朝食作りに密着したら…… 驚きの姿とおかずに「最高の朝食」「めちゃめちゃ感動」
  7. /nl/articles/2406/25/news138.jpg 「めちゃくちゃ吹いたwwwww」「悲劇!w」 蛇口の水を猫ちゃんがペロペロ→その水が注ぐ“まさかの場所”が263万表示
  8. /nl/articles/2406/29/news080.jpg 「こんなんもうピザやん」 “エグいピザポテト”を引いた人が幸運過ぎてうらやましいと話題に 「SSRだ」「かき揚げかと思った」
  9. /nl/articles/2406/30/news011.jpg オーダーウエディングケーキを「お任せで」と言われた職人、完成したのは…… 依頼者もドン引きの全貌に「次元が違いすぎる」「ケーキ入刀できない」
  10. /nl/articles/2406/29/news071.jpg ビートたけし、数千万円級の“超高級外車”で商店街行く姿がエグかった……ギャップある光景に「威圧感あり過ぎ」「どう考えても映画のワンシーン」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  3. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  4. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」
  5. 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  6. いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  7. あずきバーに砲弾を撃ち込む様子が“そんなわけなさ過ぎる結果”で爆笑 ツッコミが不可避の投稿はどのように生まれたのか聞いてみた
  8. 「別人かよ」「泣けた」 “オタク”と言われ続けた男性が…… “激変イメチェン”に「こんなに変われるなんて」と称賛の声
  9. 定年退職の日、妻に感謝のライン→返ってきた“言葉”が193万表示 「不覚にもウルッとした」「自分も精進します」と反響多数
  10. 0歳赤ちゃん、寝ていたはずがベビーモニターに異常発生!→ママが駆け付けるとまさかの…… 爆笑の光景に「かわいすぎるっっ」「朝から癒やしをありがとう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈られたもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」