タニタの「バーチャロン」ツインスティックが一般販売決定 開発担当「今回が本当にラストチャンス」
価格は5万5000円(税別)。今回の販売が購入のラストチャンスです。
タニタが「バーチャロン」用ツインスティックの一般販売を決定しました。価格は5万5000円(税別)で、9月下旬以降の発送を予定。受注生産方式で、次回以降の販売予定はなく、これが最後の入手機会となります。
※予約は4月24日正午から5月31日 まで、製造を担当する三和電子のオフィシャルストアで受け付ける予定ですが、執筆時点では新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業を自粛しています
同製品は、プレイステーション4用ソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」と「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001」に対応する専用コントローラー。シリーズの特徴である操縦桿(かん)操作の復活を目指して2018年に企画が始動し、2度のクラウドファンディングを経て商品化が実現しました(関連記事)。
クラウドファンディングの時点では1000台限定で製造され、「要望次第で追加製造を検討」とされていましたが、その公約通り、要望を受けて今回の一般販売が実現。また、末永く遊べる「一生もののツインスティック」になるよう、補修用パーツも6月1日から販売されます。
そもそもツインスティックの開発は、タニタの社長が熱心なチャロナー(バーチャロンファン)であったことから始まった企画。アフターケアまで用意した同社の開発担当、久保彬子さんを取材し、プロジェクトの今後など詳細を聞きました。
TGSで聞いたファンの声が後押しに
―― 一般販売が決まった経緯を教えてください。
久保 クラウドファンディングの終了以降、多くのファンの方から「一般販売はないのか」というお問い合わせをいただいておりました。特に、「バーチャロンマスターピース」の発表や、ツインスティックの実機展示があった2019年の東京ゲームショウでは、私自身も会場でファンの方から直接声を聞く機会があり、何とか販売ができないかという気持ちが強くなりました。
しかし、クラウドファンディングでご支援いただいた方のツインスティックをきちんとお届けすることが最優先でしたので、まずはこちらに注力していました。また、一般販売するためには、前回よりも少ロット生産になることで、価格や販売形式についても検討を重ねる必要がありました。
その後、製造委託先の三和電子さんと何度も相談し、今回一般販売できるめどがつきました。社長の谷田にも「もっとバーチャロンファンを増やしたい!」という思いがあります。今回が本当にラストチャンスとなりますので、前回のクラウドファンディングでは見逃してしまった、買いそびれてしまったという方がまわりにいらっしゃいましたら、ぜひお知らせしていただけるとうれしいです。
―― クラウドファンディングを振り返ってみて、いかがでしたか。
久保 タニタとしては、クラウドファンディングを活用したモノづくりは初めてです。加えて、既存事業と全く異なる商品開発とあって、課題も多く大変でした。1回目のクラウドファンディングは不成立でしたが、そこで得た経験をもとに再チャレンジし、増産に向けて追加チャレンジをしました。どちらも成立できたことは、本当にうれしかったです。
セガさん、三和電子さんはもちろん、プロジェクトを応援し支援してくださったファンの方々の後押しがあったからこそ、商品化までたどり着けたと思います。本当にありがとうございました。
―― ツインスティック・プロジェクトに、今後新しい動きがある可能性は?
久保 プロジェクトとしては、一般販売のお届けをもって終了となりますが、「一生もののツインスティック」ということで、6月に三和電子さんから補修用パーツが発売されます。
タニタで保有するレバー部の金型を三和電子さんに無償で譲渡する契約を結び、補修用パーツを安定して供給できる体制を整えました。真の意味で、一生遊んでいただけるツインスティックになりますので、思う存分「バーチャロン」の世界を楽しんでください。また、業務用筐体向け補修用パーツの販売も計画しているので、こちらは続報をお待ちください。
―― 久保さんや谷田社長は、今でもバーチャロンを遊んでいますか?
久保 私は有志のチャロナーさんが企画されている、5月4日のオンライン大会にエントリーを予定しています。ボロ負けするのではと非常に心配ですが、とにかく1勝できるように練習中です。今後、社長も含め社内バーチャロン練習会もまた開催するかと思いますので、その様子はTwitterでアップしたいと思います。
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増産チャレンジでも勢い変わらず……!タニタ、「バーチャロン」用ツインスティック増産に向け再度クラウドファンディングへ 今度は生産台数制限なし!
やったあああああ!
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