タニタの「バーチャロン」ツインスティックが一般販売決定 開発担当「今回が本当にラストチャンス」

価格は5万5000円(税別)。今回の販売が購入のラストチャンスです。

» 2020年04月23日 14時55分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 タニタが「バーチャロン」用ツインスティックの一般販売を決定しました。価格は5万5000円(税別)で、9月下旬以降の発送を予定。受注生産方式で、次回以降の販売予定はなく、これが最後の入手機会となります。

※予約は4月24日正午から5月31日 まで、製造を担当する三和電子のオフィシャルストアで受け付ける予定ですが、執筆時点では新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業を自粛しています


ツインスティック 今回販売されるツインスティック量産モデル。同シリーズのグラフィックを手がける森康浩氏のオリジナルデザイン

 同製品は、プレイステーション4用ソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」と「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001」に対応する専用コントローラー。シリーズの特徴である操縦桿(かん)操作の復活を目指して2018年に企画が始動し、2度のクラウドファンディングを経て商品化が実現しました(関連記事)。


ツインスティック

 クラウドファンディングの時点では1000台限定で製造され、「要望次第で追加製造を検討」とされていましたが、その公約通り、要望を受けて今回の一般販売が実現。また、末永く遊べる「一生もののツインスティック」になるよう、補修用パーツも6月1日から販売されます。


補修用パーツ 補修用パーツ。タニタはレバーグリップの製造用金型を、製造委託先の三和電子に無償で譲渡し、継続的な供給体制をととのえている

 そもそもツインスティックの開発は、タニタの社長が熱心なチャロナー(バーチャロンファン)であったことから始まった企画。アフターケアまで用意した同社の開発担当、久保彬子さんを取材し、プロジェクトの今後など詳細を聞きました。


TGSで聞いたファンの声が後押しに

―― 一般販売が決まった経緯を教えてください。

久保 クラウドファンディングの終了以降、多くのファンの方から「一般販売はないのか」というお問い合わせをいただいておりました。特に、「バーチャロンマスターピース」の発表や、ツインスティックの実機展示があった2019年の東京ゲームショウでは、私自身も会場でファンの方から直接声を聞く機会があり、何とか販売ができないかという気持ちが強くなりました。

 しかし、クラウドファンディングでご支援いただいた方のツインスティックをきちんとお届けすることが最優先でしたので、まずはこちらに注力していました。また、一般販売するためには、前回よりも少ロット生産になることで、価格や販売形式についても検討を重ねる必要がありました。

 その後、製造委託先の三和電子さんと何度も相談し、今回一般販売できるめどがつきました。社長の谷田にも「もっとバーチャロンファンを増やしたい!」という思いがあります。今回が本当にラストチャンスとなりますので、前回のクラウドファンディングでは見逃してしまった、買いそびれてしまったという方がまわりにいらっしゃいましたら、ぜひお知らせしていただけるとうれしいです。

―― クラウドファンディングを振り返ってみて、いかがでしたか。

久保 タニタとしては、クラウドファンディングを活用したモノづくりは初めてです。加えて、既存事業と全く異なる商品開発とあって、課題も多く大変でした。1回目のクラウドファンディングは不成立でしたが、そこで得た経験をもとに再チャレンジし、増産に向けて追加チャレンジをしました。どちらも成立できたことは、本当にうれしかったです。

 セガさん、三和電子さんはもちろん、プロジェクトを応援し支援してくださったファンの方々の後押しがあったからこそ、商品化までたどり着けたと思います。本当にありがとうございました。

―― ツインスティック・プロジェクトに、今後新しい動きがある可能性は?

久保 プロジェクトとしては、一般販売のお届けをもって終了となりますが、「一生もののツインスティック」ということで、6月に三和電子さんから補修用パーツが発売されます。

 タニタで保有するレバー部の金型を三和電子さんに無償で譲渡する契約を結び、補修用パーツを安定して供給できる体制を整えました。真の意味で、一生遊んでいただけるツインスティックになりますので、思う存分「バーチャロン」の世界を楽しんでください。また、業務用筐体向け補修用パーツの販売も計画しているので、こちらは続報をお待ちください。

―― 久保さんや谷田社長は、今でもバーチャロンを遊んでいますか?

久保 私は有志のチャロナーさんが企画されている、5月4日のオンライン大会にエントリーを予定しています。ボロ負けするのではと非常に心配ですが、とにかく1勝できるように練習中です。今後、社長も含め社内バーチャロン練習会もまた開催するかと思いますので、その様子はTwitterでアップしたいと思います。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」