子どもにとって、新型コロナ禍はどう見えているのか? 在宅勤務の親が気づかされた「子どものタフさ」漫画がじんわり沁みる
子どもにとっては身近なできごとのほうが大事なのかも。
非常事態宣言以降、外出できない時間が増え、多くの家庭が生活習慣の見直しを迫られています。子どもとの向き合い方に迷っている親御さんも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、子育て中のイラストレーター・オキエイコさん(@oki_soroe)の「子どもから見たコロナ禍」についての漫画がTwitter上で人気を集めています。
オキエイコさんはパートナーと娘さんとの3人暮らし。パートナーの仕事がテレワークになり、娘さんの幼稚園も休みになったことで、家族3人で自宅待機することになりました。しかしながら両親は仕事があるため、娘さんは必然的にひとりで過ごす時間ができてしまいます。
もしかして自粛期間が娘に嫌な思い出を作ってしまうのではないか……。そう心配したオキさんは、幼少のころに経験した社会的危機を自分がどのように受け止めていたのか、思い返してみることに。
オキさんが幼少期を過ごした90年代前半には、1993年に起きたいわゆる「平成の米騒動」、そして1994年に起きた記録的な渇水と、社会に大きな影響を及ぼした事件が続けて起きています。大人たちはパニックに陥っていましたが、一方で幼少のオキさんは「ぼーっとしてた」そう。
ジャポニカ米の生産・流通が間に合わず、食卓には水気の薄さを補うためにカレーにしたタイ米が連日のように並びましたが、幼少のオキさんはカレーに大よろこび。翌年の渇水では学校のプールが中止になり、つらい思いをしたものの、海水を利用したプールに連れて行ってもらったときのよろこびがより強く記憶に残っているといいます。
「子供は意外と大人が思ってるよりタフかもしれない」。そう思ったオキさんが娘さんに「さみしくさせてごめんね」と言ってみると、娘さんからは「ハナちゃん、毎日楽しいよ?」と返事がありました。娘さんにとっては、家にパパとママがいてくれることがうれしかったようです。
子どもにとってはコロナの不安よりも、身近な経験のほうがずっと大事なのかもしれない……。大人として子どものためにできることを考えさせられる、社会的危機のなかのひとこまでした。
なお、オキエイコさんのコミックス『ダラママ主婦の子育て記録 なんとかここまでやってきた』(KADOKAWA)も好評発売中です。
画像提供:オキエイコ(@oki_soroe)さん
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