『火の鳥』を何編から読むべきか? 悩ましい問題を議論する漫画に読者からのお勧め続々

『火の鳥』読み返したくなった。

» 2020年05月01日 19時30分 公開
[ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 手塚治虫の名作漫画『火の鳥』を何編から読むべきかを議論する漫画が、Twitterでさまざまな反響を呼んでいます。確かにチョイスに悩む……。

火の鳥 バーナード嬢曰く。 どこからでも読めて、どれも面白いからこその悩み

 漫画は施川ユウキ(@ramuniikun)さんの『バーナード嬢曰く。』3巻に収録された一編。同作は、本を読まずに読書通ぶりたい町田さわ子と、友人の図書室の常連・遠藤、SFマニアの神林しおり、シャーロキアンで図書委員の長谷川スミカが読書について語る漫画です。

 読書スランプになったさわ子に、神林が図書室にある漫画を勧めたことから話は始まります。火の鳥を見つけたさわ子は、「黎明編」「未来編」「生命編」などさまざまな物語の中から、何がお勧めなのか神林に聞きます。

火の鳥 バーナード嬢曰く。

 火の鳥の各編は基本的に別々の話です。しかし、全体では最も過去の「黎明編」、最も未来の「未来編」から始まって現代へと近づいていく構成になっている――と玄人的思考を展開する神林。結局は読む順番に正解はない、とストーリー的な魅力から復活編を勧めます。感情の芽生えたロボットが登場する物語で、SF好きらしいチョイスです。

火の鳥 バーナード嬢曰く。

 そこへ待ったを掛けたのが長谷川。火の鳥を代表できる傑作の1つと言える「鳳凰編」を推します。さらに「我王」とボソッと追い打ちをかける彼女。鳳凰編には隻腕隻眼の盗賊、我王という強力なキャラクターが登場します。復活篇にもロビタという印象的なロボットが登場するのですが、我王の「圧倒的な主人公感」に神林は負けを認めます。

火の鳥 バーナード嬢曰く。
火の鳥 バーナード嬢曰く。

 ちなみに遠藤が好きなのは、クローン人間狩りがテレビ番組として放送されている世界を描いた「生命編」。神林、長谷川と一緒に、雑誌掲載版と単行本版が違う……といった手塚ファンあるあるな話で盛り上がりますが、その横でさわ子といえば――予習になるかもとファミコンゲーム「火の鳥」の(原作とほぼ関係ない)動画を見て、総ツッコミされるのでした。

火の鳥 バーナード嬢曰く。
火の鳥 バーナード嬢曰く。

 火の鳥の各編はバリエーションに富んで読み応えがあり、どこからでも読めるのでお勧めを決めるのは難しい! 神林、長谷川、遠藤が語る好きな理由もいちいちうなずけて、ますます選べなくなってくる……。久しぶりに全部読み返したくなりました。

 読者からのリプライでは「やっぱり鳳凰編かな」「黎明編が一番好き」「復活編が一番好きです」「個人的には生命編」「僕は太陽編です」「乱世編(義経)のエピソードが好き」とそれぞれのお勧めを挙げる声や、「何処から読んでも面白いのが凄い」「どこから見てもおもしろいから悩む」といったコメントも寄せられています。

画像提供:施川ユウキ(@ramuniikun)さん


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/24/news088.jpg ヤフオクで出品されていた「20万円の引退品」→開封すると…… “まさかの中身”に賛否 「ゾッとしたわ…」「しゃーない」
  2. /nl/articles/2412/25/news115.jpg 辻希美&杉浦太陽、家族6人でクリスマスに豪華料理 長女・希空が作った“プロ級のケーキ”も…… 「凄くいい時間だった」
  3. /nl/articles/2412/24/news092.jpg 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  4. /nl/articles/2412/24/news037.jpg 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/25/news152.jpg 「思わず泣きそう」 シャトレーゼの“129円クリスマスケーキ”に衝撃 「すごすぎない!?」「このご時世に……」
  6. /nl/articles/2412/23/news078.jpg そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
  7. /nl/articles/2412/25/news009.jpg 若かりしころの父と母→36年後…… 苦楽をともにしてきた“現在の姿”に「泣いた」「本当に素敵」と1700万再生突破【海外】
  8. /nl/articles/2412/23/news025.jpg 幼少期から“ディズニー”大好きな2人→25年後…… まさかまさかの“現在”が話題 「映画のワンシーンのよう」
  9. /nl/articles/2412/25/news021.jpg 大型ワンコが猫に育てられた結果…… 驚きの行動連発に「自分を猫だと思っていないっw?」「かわいすぎる!」
  10. /nl/articles/2412/24/news156.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」される夫婦の苦悩……“年の差33歳差”カップルに反響【個性的なカップル特集2024】
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」