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» 2020年05月25日 17時00分 公開

「どうしたらバズれるんですか?」 ネットでバズる漫画の描き方を教える『アスクミ先生に聞いてみた』10時間目

ササッとやってシャーっと描いて1万リツイートとかされたら、確かにカッコいいかもしれないけど……

[漫画:後藤羽矢子 紹介文:きんじょうめぐ,ねとらぼ]

 学校では教えてくれない質問に阿須名久美(アスクミ)先生がズバリ答えてくれる漫画『アスクミ先生に聞いてみた』(作:後藤羽矢子)。10時間目は、自作漫画をバズらせたい2年生からの質問に、バズる漫画の描き方を論理的に答えてくれます。

バズ 漫画論理

10時間目 どうしたらバズれるの?

 Twitterで漫画をバズらせて書籍化まで狙っているものの、いまいち伸び悩んでいるという2年生の馬頭(ばず)さん。馬頭さんの漫画は、ブラック企業の多い現代社会に対する主張を、セリフではなくモノローグで説明しているもの。

バズ 漫画論理
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 漫画というよりは、自分の主張に合った絵を載せているだけ、といった趣きのこの作品。アスクミ先生からの最初のアドバイスは「この主張は、別キャラに言わせた方がいい」ということでした。

 「自分はこう思っている」と直接的な伝え方にするのではなく、「上司が○○と言っていた」のように、別の誰かが言っていたことにする方法です。そうすると押し付けがましさが減って、読者も受け入れやすくなります。アスクミ先生はこれを『アバター効果』と呼んでいます。

 次のアドバイスは“仮想敵”を作ること。具体的に嫌な人を出すことで、読者からの共感を得やすくします。そして、その嫌な人をやり込めることで気分が良くさせる『カタルシス』を与える演出も効果的。また、Twitterに投稿した時に、サムネイルとして表示される部分を意識することも大事だと補足しました。

バズ 漫画論理
バズ 漫画論理
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 馬頭さんはアスクミ先生のアドバイスを元に、主人公の彼氏がブラック企業に就職して、パワハラ上司のせいで会社をクビになったというストーリーに変えてみました。

 この仮想敵に対してカタルシス効果を得るため、犯罪にならない程度の仕返しを考えなければなりません。そこで使えるのが『風の噂』。「しばらくしてその会社が倒産したと風の噂で聞きました」というものです。

 また、危ないネタの実録漫画などは冒頭に「あくまでこれはフィクションです」と前置きしておくと、逆に読者は実話と思ってくれる効果も期待できるそうです。そして極め付きは、タイトルもストレートで扇情的なものに……と、質問に応じてバズる漫画のアドバイスもらっていた馬頭さんですが、「ここまでしないといけないのかな…」と、逆に意気消沈してしまいました。

バズ 漫画論理
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バズ 漫画論理

 最初からバズることが目的で漫画を描くのか、描きたいことがあるから漫画を描くのか。アスクミ先生があえて(?)えげつないアドバイスを繰り返したことで、漫画を描く意味について考える良い機会になったようです。論理も大事だけど、自分の感性も大事にね!


 『アスクミ先生に聞いてみた』は雑誌『まんがライフ』で連載中。5月27日には単行本第2巻が発売予定で、17時間目〜32時間目を収録。新巻でも「初デートにファミレスってアリ?」や「自虐と謙遜の使い分け方」など、相変わらずいろいろな質問にザクザク答えてくれています。

(C)後藤羽矢子/竹書房

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