「こりゃ完全にヘビですね」―― 手がヘビになる病気にかかってしまった女の子の漫画に「救われました」「うるっと来た」(1/2 ページ)
ほんの少しの勇気で変われる。
ヘビのような手のせいでなんでも「仕方ない」と諦めていた少女でしたが、あるとき、ヘビの手がしゃべりだし……。女の子に一歩踏み出す勇気を与えてくれたお話「ヘビのお守り」を読むとほんの少しの勇気の大切さが分かります。作者は健康な歯(@reitou_pasta)さんです。
手の指先にヘビのようなウロコが生えてしまった女の子・はるかは、指のこともあり、学校になじめない日々を送っていました。あるとき医者が飲み薬を処方してくれますが、副作用として「幻視・幻聴が起こることがある」と話します。そして薬を飲んだ翌朝、なんと指先のヘビたちが話「は〜ちゃんおはよう!」と話しかけてきたのです。
「キモい…」「これが幻覚…?」と、戸惑いつつもはるかは学校へ。学校ではなるべく目立たないよう、授業では答えが分かっても手を挙げず、昼休みのドッジボールにも行かないはるかに、ヘビは「なんで手あげないの?」「なんで行かないの?」と問い掛けます。はるかは「私が行ってもみんなに嫌がられるだけだよ」「私はお父さんにも嫌われてるし…」と答えますが、「はーちゃん、それは違うよ!」とヘビ。
「はーちゃんが嫌われてるのは誰にも好きって言わないからだよ」「大丈夫、怖がらないで」――。
はるかを包み込むように「はーちゃんは大丈夫」とヘビはやさしく語りかけます。次の日、ヘビはしゃべらなくなっていましたが、はるかがヘビの言葉を思い出し、ドラマの話題で盛り上がっているクラスメイトに、思い切って「わ、私もそのドラマ好き…!」と話しかけると――。
ヘビのおかげで、小さいけれど一歩前へ進むことができたはるか。はるかが見ていたヘビは本当に幻覚だったのか。物語は最後、ちょっとした驚きと、さわやかな感動とともに幕を閉じます。
人は大なり小なり、できないことや苦手なことへの言い訳を探し、自分で思い込んでしまっていることもあるかもしれません。そんなとき、何かがきっかけで少しの勇気を持つことができたら、世界がグッと変わる……そんなほのかに明るい未来を感じられるステキな漫画でした。
この漫画の読者からは「素晴らしかったです、救われました」「明日は少し勇気出そうと思えました、超好きです」「うるっと来ました。素敵な漫画でした。」など、1歩を踏み出すことができた、はるかの成長に感動したというコメントが届いています。
作者の健康な歯(@reitou_pasta)さんはnoteで、ひとり散歩を楽しむ漫画や創作漫画の作品を公開しています。
ヘビのお守り
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