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» 2020年06月10日 15時06分 公開

「メルカリのルールを悪用した詐欺に遭った」匿名の訴えが物議 メルカリに対応聞くも「回答は控える」

商品を発送していない状態でも、特定の条件を満たせば料金を請求できてしまう。

[ねとらぼ]

 はてな匿名ダイアリーに投稿されたとある記事の内容が物議を醸しています。フリーマーケットアプリ「メルカリ」のルールを悪用した詐欺に遭い、受け取っていない商品の代金12万5000円を引き落とされたというのです。

 投稿者は自分が詐欺に遭っていると取引の途中で気付き、メルカリ事務局にキャンセル希望の旨を連絡していたにもかかわらず、最後まで対応がなされなかったといいます。

 悪用されたとみられるルール、及び悪用された場合の対応について、メルカリに取材しました。



 匿名記事のため真偽は不明ですが、その内容は「メルカリで落札した商品が発送されず、メルカリ事務局に連絡し取引のキャンセルを依頼したが、ルールを悪用され料金を強制的に引き落とされてしまった」というもの。のちにメルカリから返金が行われましたが、手数料分は損をしてしまったといいます。

 悪用されたとおぼしきルールは、メルカリガイドに記載されている以下の項目。「発送通知をした8日後13時以降」「購入者の最後の取引メッセージから3日後の13時以降」の条件を満たした場合、出品者から事務局に取引完了の申請、すなわち代金の引き落としを依頼できます。


また、取引画面に評価を依頼するためのフォームが表示された場合は、そちらから事務局へご連絡いただくことも可能です。

専用フォームは以下の条件を満たした際に表示されます。

  • 発送通知をした8日後13時以降
  • 購入者の最後の取引メッセージから3日後の13時以降

 被害者はメルカリ事務局にキャンセル希望の連絡を行いましたが、出品者とのメッセージを3日間以上放置してしまったため、上記ルールの条件が成立し強制的に代金を引き落とされてしまいました。これが真実であれば「出品者を悪質な購入者から守るため」に作られたルールが「悪質な出品者」に利用されてしまったことに。

 規約に記載があるとはいえ、キャンセル希望や詐欺の可能性を事務局に訴えているにもかかわらず、出品者への連絡まで継続しなければならない点は妙に感じられます。



 ルールを悪用される可能性についてどのように考えているか、実際に悪用された場合どのような対応を行っているか、メルカリ事務局に回答を求めましたが、具体的な回答は得られませんでした。


ねとらぼ編集部が送った質問(一部抜粋)

「発送通知をした8日後13時以降」「購入者の最後の取引メッセージから3日後の13時以降」の条件を満たした場合、出品者側から取引完了を申請できるルールについて

  • なぜこのようなルールを設けているのでしょうか?
  • 詐欺等に悪用されるケースを想定した対策は設けているのでしょうか? また、悪用された場合どのような対応を行っているのでしょうか?
  • サービスを利用する上で重要なルールだと考えますが、ユーザーへの提示はどのように行っているのでしょうか?

メルカリの回答

 個別の取引に関する詳細は、本件に限らず非公開とさせていただいておりますので、回答は控えさせていただきますが、お客さまにご利用いただく中で、トラブルやご不安なことがあった際には、事務局までご相談いただけましたら、内容に応じて、適切にサポートをさせていただきます。

 お客さまに安心・安全にご利用いただくためにメルカリにはガイドライン・ルールがございます。それらはメルカリガイドに記載をしており、この内容に則って、対応をしております。また、必要に応じて都度、お客さまに向けた注意喚起やご案内等も実施しております。

 今後も、お客さまが安心・安全にご利用いただけるマーケットプレイスを目指し、法令やユーザー保護の観点からガイドラインの改定、見直しなどは随時行ってまいります。


 なお、メルカリユーザーの質問投稿型コミュニティサイト「メルカリボックス」では、詐欺に遭遇した場合の自衛手段として「事務局にキャンセルを依頼した場合でも出品者にメッセージを2日間隔で送り続ける」という方法が広まっています。

 「コメントしなければ入札できない」「○○様専用」など、ムラ社会の風習のようなルールが散見されるメルカリですが、今回のような重要規約の周知まで口伝に頼っている点に対し、批判的な声も上がっています。

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