ニュース
» 2020年06月13日 19時30分 公開

空き家に不法侵入する女子高生、そのワケは…… 家と思い出を描いた漫画が心にじわりと響く(1/2 ページ)

[Tomo,ねとらぼ]

 空き家に忍び込んで過ごす女子高生を描いた漫画「スミカの棲家」が、心に響く内容で反響を呼んでいます。作者は漫画家のうたたね游(@remon__pie)さん。

 不法侵入と知りながら、放課後に時折他人の空き家に忍び込んでは過ごしているスミカ。ある日、忍び込んだ空き家でひまりという少女と出くわします。その家はひまりの亡き祖母のもの。2人は仲良くなり、思い出の詰まったその家で一緒に過ごすようになります。

空き家に忍び込んでいるスミカ

 スミカが他人の家で過ごすのは、自分の家には何もないから。離婚をきっかけに、母が思い出の物を全て捨ててしまったのです。ひまりの祖母の家に、昔の我が家を重ねるスミカですが、家は取り壊されてしまいます。

空き家で過ごす時間は続かず……

 「他人の家の借り物の思い出に触れてる時だけ、自分の本当の家に帰れた気がして息ができたのに」――そう語るスミカに、一緒にこの家を覚えていてほしいと、思い出の品を贈るひまり。スミカはそれを受け取って“自分の家”に帰り、母親に自分の気持ちを伝えます。

 家は寝起きし、生活する場所。でもそれだけではないことが感じられるお話です。作中の「家は人の思い出をつめた箱」という言葉がじんわりと心にしみます。箱はあっても中身(思い出)がなかったスミカにとっては、思い出の詰まった他人の家が心地よかったのでしょう。そんな彼女が迎えた結末は希望を感じさせ、思い出を大切にしたいと思わせるものとなっています。

 読者からは「おばあちゃんの家を思い出して泣いた」「20年以上住んできた実家に物流倉庫が建つ事になり家を出ていくことになった(中略)思い出ごと帰る場所が消えてしまうのって自分の存在が半分消されるみたいで悲しくて怖い」と自身の体験を思い出すコメントや、「今の家もそのうち取り壊して新しい家に変わるかもしれないけれど、その今の家の思い出は残しておきたい」「思い出のたくさんある居心地の良い家作りを考えるきっかけになりました」など思い出づくりをしようというコメントが寄せられています。

 「スミカの棲家」は『月刊コミックゼノン』に読み切りとして掲載され、現在はWeb漫画サイト「ゼノン編集部」に掲載中。うたたね游さんは、生まれつき頭花(トーカ)と呼ばれる花が頭部に咲く世界を舞台にした漫画『ひらりふたり、花の国』などを手掛けています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 田中将大、石川佳純ら卓球女子との集合ショットに反響 「夢の共演」「どちらから声を掛けたのか気になる」
  2. 田中将大の五輪オフショット集、最後は柔道・阿部詩との2ショットでシメ! “モテ男”の期待裏切らず「美女好きですね〜」
  3. 「マジで恥ずかしいです」 中川翔子、数年ぶりの“水着披露”に恥じらいつつもマネジャー大絶賛「スタイルめっちゃいいすね!」
  4. 里田まい、楽天ユニフォーム姿の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛にツッコミの嵐
  5. 野々村真、動画で退院を報告 やつれた姿に衝撃広まる「コロナがより怖くなった」「ガリガリで衝撃を受けたわ」
  6. 「薬を問われ、アル中だと言われ」 西山茉希、“うわさ”ささやかれる痩せ体形に「懸命なもんでご了承願います」
  7. 柴犬「メシ、よこさんかーい!!(激怒)」 ごはんを忘れた飼い主に皿をぶん投げる柴犬、荒ぶる姿に「爆笑した」
  8. レイザーラモンRG、コロナ療養で“10キロ減”を告白 「顔が変わっちゃいました」とやつれた姿で復帰報告
  9. 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  10. 「ついついキレイな部分ばかり載せたくなりますが」 小倉優子が公開したインスタの“現実”に「勝手に親近感が」「共感しかない」