音楽の聖地が幕を閉じた日、最高のライブを見た―― 「聖地と呼ばれたライブハウスが閉店する日」を描く漫画がぐっとくる

切なくて悲しい。でも、確かにそこで夢が生まれた。

» 2020年06月20日 20時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で、長年多くの人に愛されたライブハウスの閉店が決定。そのライブハウスで最後に行われた無観客オンラインフェスを描いた漫画「一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話」が胸にグッときます。作者は漫画家の小柳かおり(@kaokaokaoriri)さんです。


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話13

 有名アーティストの登竜門としても知られる渋谷の老舗ライブハウス「ブエノス」が2020年5月31日、新型コロナウイルスの影響で閉店しました。その閉店前に開催され100組以上が出演した無観客のオンラインフェスに、この場所で音楽を聴き、音楽が好きになったという作者の小柳さんも参加したそうです。

 このフェスでは、アーティストの演奏と共にブエノスへのそれぞれの思い出が語られていきました。ライブ中、あるパフォーマーが手の絵文字でいいから、いつもみたいに手をあげてと声をかけると、メッセージとして一斉に手の絵文字と想いがあふれます。このとき、小柳さんにも言葉にならない想いがこみ上げたそうです。


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話14

 最後に店長さんは、毎日「ブエノス」で幸せだったことを話し、「でも、終わりは始まりだからまた必ずやります!」と宣言。小柳さんはその映像を見て、画面越しに胸が熱くなるのを感じたといいます。

 5月31日に「ブエノス」は閉店。小柳さんはこのライブで感じたことやブエノスへの想いをこの漫画に描きながら、あのライブをもう一度見返そうとします。しかし、アーカイブにはなっていませんでした。二度と見ることができないライブは小柳さんにとって伝説のライブだったと振り返るのでした。


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話15

 多くの人の想いが詰まった場所が無くなるのはとても悲しいこと。もし、新型コロナウイルスの感染拡大が無かったら……と思うと、悔しく切ない想いがあふれます。切ないけど、悲しいけれど、前を向いて歩く、そんな強さも感じる漫画です。

 この漫画の読者からは「すごい熱が伝わってきた」「切なさとか情熱とか悔しさとか、いろんな気持ちが伝わってきた」など、小柳さんの漫画から「熱い想い」を感じたというコメントが届いています。

一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話01


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話02


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話03


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話04


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話05


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話06


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話07


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話08


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話09


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話10


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話11


一つの聖地が幕を閉じた日、人生で最高のライブを見た話12

 作者の小柳かおり(@kaokaokaoriri)さんは、Webマンガ・コミチにて 、完成版の漫画を集めた『かおりんマンガ』を連載中。ヴァンパイアと人間のラブコメを描いた『ミラクル☆ヴァンパイア』や幼馴染同士の恋愛を描いた『オーロラの彼方』などの単行本も発売されています。また、今回の漫画を書くまでの経緯や後日談などがnoteで明かされています。

画像提供:小柳かおり(@kaokaokaoriri)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  6. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」