「マスクをつけた2000人の前でマスクなしの僕が1人で歌うという経験が自分を変えた」 城田優が語る新型コロナとの新しい暮らし(1/3 ページ)

【チェキプレゼントキャンペーン】実施! SNSとの付き合い方についても聞きました。

» 2020年06月20日 17時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 「マスクをつけた2000人のお客さんの前で、マスクをつけない僕が大好きな歌を1人で歌う。その経験が大きかったです」――。俳優・歌手などマルチに活躍をする城田優さんをインタビュー。Stay Home期間中の過ごし方やインスタライブをきっかけに実現したGLAYのTERUさん、HISASHIさんとのコラボ曲「それでも」。コロナと共存するための新しい暮らし方などについてリモート取材で聞きました。


城田優 Shirota Yu GLAY TERU HISASHI コロナ 俳優・歌手などマルチに活躍をする城田優さん

動画が取得できませんでした
【それでも】城田優×TERU&HISASHI from GLAY

2月のライブで芽生えた新型コロナへの危機感

 城田さんがCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に対する危機感を覚えたのは、2月24日に開催された「城田優 Concert Tour 2020〜Mariage〜」東京公演での出来事がきっかけでした。

 「マスクをつけた約2000人の来場客の前で、自分1人がマスクをせずに大好きな歌を歌っている」という状況を経験した城田さんは、「その光景が正義と悪みたいに見えてしまいました。あの感覚は想像はできても実感してもらわないと分からないかもしれないのですが、もしかしたら自分の倫理観というか、ポリシーに反することをしているんじゃないかと、複雑な気持ちでした。あの時期に公演をされていたアーティストの皆さんは同じような気持ちだったのではないかと思います」と当時の心境を振り返ります。

 ライブの帰り道では近いスタッフに対して「残りの公演を延期できないか」と提案。山崎育三郎さん、尾上松也さん、城田さんの3人によるプロジェクト「IMY(アイマイ)」の公演についても、スケジュールの見直しを考えるようになったと言います。

 しかし当時周囲には新型コロナウイルスに関してそこまでの緊迫感や切迫感はなかったと言い、どちらかというと「お客さまが来てくださるのならばやった方が良いのではないか」「できるのであればやった方が良い」という意見が多数派。城田さんの葛藤が始まりました。

 ところが2月26日に安倍首相から「大規模イベントの自粛要請」が出されたことから事態は一転。東京国際フォーラムで予定されていた「IMY歌謡祭」の中止が発表されたほか、2月27日には「城田優 Concert Tour 2020〜Mariage〜」の大阪、福岡、愛知の3公演を公演延期すると決定しました。

 自粛要請が出た当時の心境について、「どこかで救われた気持ちでした」と城田さん。「いわゆる“気分が乗らない”とは根本的に違う問題ですが、心配な気持ちのまま、人を集めてパフォーマンスしても100パーセントの自分の愛や感情は届けられないと思いますし、チケットを購入してくださった方に命にも危険があるようなリスクを冒してまで会場に来ていただくという状況に、複雑な気持ちでいっぱいでした。人それぞれの捉え方、価値観があるので大げさに思われるかもしれませんが、『もしかしたら自分が誰かの命を奪うきっかけになってしまうかもしれない』と当時の僕は思っていましたから」と語りました。

ミュージカル界のトップ俳優、自粛期間中の過ごし方は

 そんな城田さんにStay Home中の過ごし方について聞いてみると「堕落した生活を送っておりました」と意外な返答。「こんなに好きなものを食べて好きなものを飲んで、好きな時間に起きて好きな時間に寝る――そんな生活を2カ月間もしたことはこれまでなかった」と語り、「そのなかでどれだけ自分が自分なりにベストを尽くせるかというところが大きかった」と率直な気持ちを明かします。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」