「予算1日1000円」のルールで晩ご飯づくり 高1の息子がカリスマ主婦のような料理を作れるようになるまでの記録

すばらしい成長力です。

» 2020年07月01日 16時32分 公開
[高橋ホイコねとらぼ]

 高校1年生の息子に「予算は1日千円、残った分はお小遣い」との約束で、およそ3カ月間、晩ご飯をつくってもらった試みが反響を呼んでいます。おいしそうな日々の料理がTwitterに投稿され、「息子さん、すごい」「素晴らしい挑戦」と絶賛の声が寄せられています。

夕飯の写真いろいろ 息子さんが料理した晩ご飯 おいしそう!

デザート写真いろいろ デザートも!

 晩ご飯づくりを始めたのは2020年3月10日。息子さんは料理がもともと得意ということはなく、ごはんを炊くことくらいしかしていなかったそうです。記念すべき初日はエビのパスタと、サラダ、お湯に溶かすだけのコーンスープでした。

エビのパスタなどの写真 【3月10日】最初のメニューはエビのパスタ

豚のしょうが焼きなどの写真 【3月13日】豚こまのしょうが焼き、もやしナムル

 しかし、数日後から徐々に要領がよくなっていきます。3月18日には、料理コラムニスト・山本ゆりさんのレシピ本『syunkonカフェごはん』からウスターソースを使った「やわらかソース鶏」を作りました。このメニューは、のちに何度もリピートされ得意料理になったそうです。その後は材料を使い回すことを覚え、買い物の量も減って節約上手に。

やわらかソース煮など 【3月18日】やわらかソース鶏、かき玉汁、モヤシとほうれん草のナムル

鶏胸肉のねぎ塩だれなど 【3月19日】鶏胸肉のねぎ塩だれ、かき玉汁、モヤシとほうれん草のナムル

 当初は1週間のつもりでしたが、本人の意思で続けることに。4月に入ると、デザートやお弁当もつくるようになりました。料理の腕前は格段にあがり、4月18日には、本格的なインドカレーまで作ってしまいます。

とろとろ豚バラキャベツなど 【4月1日】とろとろ豚バラ白菜をキャベツで、さつま芋甘煮、モヤシとブロッコリーおひたし、みそ汁

炊飯器バナナケーキ 【4月1日】炊飯器バナナケーキ

バターチキンカレーなど 【4月18日】バターチキンカレー、エビのオーロラソース

 5月に入ってからは、ますます食卓が華やかに。コロッケなど手の込んだ料理も増えてきます。母の日には、ヨーグルトイチゴムースも作ってくれました。安いお肉を使うなどの節約術も覚え、56日間で息子さんは1万9669円のお小遣いを手に入れました。

サツマイモコロッケなど 【5月4日】サツマイモコロッケ、やみつききゅうり、ポトフ、牛肉の塩こしょう焼き肉のタレ

タラコパスタなど 【5月18日】タラコパスタ、給食きゅうり、みそ汁、白身魚のたれバターマッシュポテト添え

 この取り組みを通じて、息子さんは「鶏のもも肉は高い、魚はもっと高い」「ごま油最高!」「大抵のものは、レシピがあれば作れる」と気づいたそうです。お母さんに、詳細を伺いました。

――どうして息子さんは、ご飯を作ることに?

 コロナ禍で学校も休み、部活も塾もなく友達ともあそべない毎日で、ヒマを持て余していたのでやってもらうことになりました。

――何人分の食事を作っているのでしょうか? また、1000円にした理由は?

 3人分です。余った分を小遣いにするのにあまり少ないとつまらないのかも? と考えて決めました。

――3カ月前とくらべて、どれぐらい上達しましたか? また、いちばんおいしかった料理は?

 初日は、混ぜるだけのスパゲティとお湯を入れるだけのコーンスープだったのが、レシピを見ないで目分量で作れるようになりました。一生懸命やってくれましたので、どれもおいしかったです。

――今後も続けますか?

 学校が始まって、帰りも遅くなりましたので、難しいですが、ご飯を作ってくれたら、同じルールで小遣いを渡そうと思います。

――この試みをやって、特に良かったことは?

 食と経済は一生関わることなので、自分で食べることができて、物の値段がわかり、節約することを覚えたのは、とても良かったと思います。

画像提供:ピョンちゃん(@miramania56)さん

高橋ホイコ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  2. /nl/articles/2412/20/news034.jpg 「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
  3. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. /nl/articles/2412/20/news050.jpg 「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
  5. /nl/articles/2412/20/news148.jpg 浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
  6. /nl/articles/2412/20/news016.jpg 身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
  7. /nl/articles/2412/18/news144.jpg 海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
  8. /nl/articles/2412/18/news047.jpg トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  9. /nl/articles/2412/15/news077.jpg 生後1カ月の保護子猫、後頭部を見るとあのアルファベットが……→9カ月の現在にびっくり 「プレミアム猫」「本当にPですね」
  10. /nl/articles/2412/19/news190.jpg 辻希美、17歳長女・希空に「ダサすぎるって」とツッコんだ格好 
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」