「日本沈没2020」の8つの注目ポイント 今こそ日本人の心を打つ理由(1/2 ページ)
Netflixオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」には、日本人にとっての感涙必至のメッセージがあった。
7月9日より、Netflixオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」が配信されている。
タイトル通り日本という国が文字通りに沈むという巨大災害を描いた本作は、現実で新型コロナウイルスがまん延した今だからこそ、より見る価値があると断言できる内容だった。1つのアニメ作品として面白いことはもちろん、全ての日本人に心から見てほしいと願える、感涙必至のメッセージも備わっていたのである。その注目のポイントについて、ネタバレにならない範囲で記していこう。
1:家族のサバイバルの物語に
「日本沈没」はもともと1973年に刊行された小松左京によるSF小説だ。膨大なリサーチに基づく大地震のメカニズムなどの解説は知的好奇心をくすぐると共に恐怖を呼び起こし、学者や政治家などの大人の男たちが未曾有の事態に奔走する様がエンターテインメントになっていた。2度の実写映画化、テレビドラマ化、ラジオドラマ化など多数のメディアミックスがされており、今なお語り継がれる日本のSF小説の代表格といえる作品だ。
今回の「日本沈没2020」は、その原作小説とは大きく趣を変えている。物語の中心にいるのは政府のお偉いさんなどではなく市井の人々であり、彼ら彼女らが一丸となって沈みゆく日本でサバイバルをする様が描かれているからだ。家族がさまざまな場所に移動する様は2017年の日本映画「サバイバルファミリー」のようであるし、中学生の少女とその弟との関係も描かれていることなどから2009年のテレビアニメ「東京マグニチュード8.0」も思い出す方も多いだろう。
リアルな日本沈没のシミュレートではなく、主軸となるのはあくまで家族のサバイバル。ともすると、「日本沈没」という名を冠する必要があるのか? と思われるかもしれないが、筆者は「ある」と断言する。
「なぜ、いま『日本沈没』をよみがえらせるのか?」の問いに答えるかのように、種々の新しい要素が提示されており、それでいて「日本沈没」という作品にある精神性を十分に拾い上げていたからだ。以下、さらに詳しく見ていこう。
2:多様性のあるキャラクターたち
「日本沈没2020」の物語の中心にいる市井の人々、それぞれのキャラクターは強く“人種”や“生き方”といった多様性を感じさせるものだった。
まず、実質的な主人公である陸上競技に挑む中学生の少女・武藤歩は、日本人の父とフィリピン人の母を持つミックスだ。その弟の剛はゲーム好きで外国の友達とオンラインで遊んでいて、時どき英語まじりで会話をしている。
その他、仲間となる大人気YouTuberの青年も外国人のようであるし、ユーゴスラビアの内戦で国も家族も失った大道芸人の男も登場する。一方で、外国の文化を嫌っている老人や、純血の日本人以外を排斥する差別主義的なグループもいる。
このキャラクターの多様性は、“国際色”とも言い換えられる。グローバリズムの観点でも現代らしく、それを「日本沈没」というタイトルからして日本という場所で描いていることも、興味深く見られるだろう。
また、現代が舞台であるので、当然インターネットやスマートフォンやSNSも登場する。テクノロジーが進化し、世界中の誰とでもコミュニケーションができる、情報収集ができるということは、必死のサバイバルをしている人々の希望になるが、ここまでの巨大災害ではそれは困難を通り越して不可能となっていく。やはり、現代を舞台にすることそのものが重要な意味を持ち、作劇にも大きな影響を与えているのだ。
3:「あっさりとした死」の恐怖
本作のジャンルはサバイバルもの、もしくは登場人物が次々に死んでいく災害パニックものと呼んでもいいだろう。しかも、その危機は大地震や火災だけにとどまらない。次々にさまざまな危機が訪れ、そのたびに誰かの命が奪われていく。物語のテンポが抜群に良いことも手伝って、それらの「あっさりとした死」の描写にも強い恐怖を抱ける内容にもなっていたのだ。
実際に起こりうる危機、突然の死の恐怖が描かれている反面、一部の展開は説得力に欠けていたり、やや奇をてらいすぎているのではと思ってしまうこともあった。しかし、アイデアそのものはバラエティに富んでいて、エンターテインメントとして盛り上げようとする気概も存分に感じられる。リアルから少し逸脱したとしても、やはり登場人物と共に「次はどんなことが起こるんだ?」と事態に翻弄される様を楽しむのが良いだろう。
4:まさかの「ミッドサマー」な展開も?
第4話からはスピリチュアルなコミュニティーの元へ家族たちが訪れることになる。彼らは宗教ではないと言い切っているが、“死者との会話ができる”能力があがめられている存在がいたりするため、はた目にはカルト宗教にしか見えない。その不安感、そこはかとなく感じるグロテスクさは、この2020年に大きな話題を集めた映画「ミッドサマー」をほうふつとさせるほどだ。
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