「しょくいんがあらわれた!」 市役所のコロナ対策がまさかの「ドラクエ」「ジョジョ」パロディ 鹿児島市に話を聞いた

ジョジョ風の書き文字も。

» 2020年07月13日 17時15分 公開
[ねとらぼ]
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 鹿児島市役所の遊び心あふれる感染症対策がTwitterで注目を集めています。飛沫感染を防止する目的で設置された透明のビニールシートに「しょくいんがあらわれた!」「バァーーン」とゲームや漫画のパロディが施されているのです。

 「マイナンバーカードは装備しなきゃ意味がないぜ」と教えてもらえたり、戸籍届を提出するだけで血の宿命を感じたりしそうな光景が、「楽しい」「大好きな街です」と反響を呼んでいます。


写真提供:MINGO!×MINGO! プロデューサー・有村トモナリ(@Nari_Mura)さん

 これらの作品はNPO法人かごしまアートネットワークとの共同企画「コロナを越えるアートプロジェクト」の一環として設置されたもの。市のアートコンテスト「鹿児島市春の新人賞」を受賞した5人の作家がそれぞれデザインしたビニールシートが窓口に設置され、話題を呼んだパロディ風の作品以外にも、美しい絵画や紙版画が市民の心をいやしてくれます。


岩田壽秋さんの作品

桶田洋明さんの作品

松下茉莉香さんの作品

中原未央さんの作品

 他の作家がそれぞれの得意分野を生かした作品を提供する中、大胆にも「ドラクエ」風デザインを制作したのは、画家の小牟禮雄一さん。小牟禮さんは「今回私が提供できるものはアートと呼べるものか分かりません」と前置きしたうえで「さまざまな理由で待合室にいらっしゃる皆様の心を、ほんの少し緩ませることができたらと思い制作しました」と自身の思いをコメントしています。

 市の担当者によれば「透明のシールドは飛沫感染の予防には効果がありますが、コミュニケーションの面で発話が聞き取りにくくなるなどの支障が出てしまいます。シールドそのものをアートにすることで、コミュニケーションを少しでも豊かにできればと考えております」とのこと。実際に窓口を訪れた市民から「きれいな絵ですね」「面白い」と反応をもらうこともあり、会話のきっかけとなっているそうです。


小牟禮雄一さんの作品

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