ニュース
» 2020年07月16日 22時00分 公開

「多分もう帰れないな」 雨宿りで怪異に行き合った女の子の漫画が不思議で考察したくなる (1/2)

アジサイの色はどうして変わるのでしょう?

[たけしな竜美,ねとらぼ]

 日が暮れる黄昏時は、かつて「逢魔時(おうまがとき)」とも呼ばれていました。昼から夜になる直前、薄暗くなって相手の顔が見えづらくなるこの時間は、人間と怪異の見分けがつきづらくなる……現世と異界がつながり、魔物や妖怪がうごめき始める境目だとされていたのです。

 今回ご紹介する作品は、この黄昏時を背景とした、奇妙で謎の多い物語です。

 作者はフィビ鳥(@fibi_dori)さん。皆の創作漫画を楽しもう、というTwitter企画「漫画企画メリメロ」のお題「雨が止むまで待って」から着想、本作品を描き上げたとのこと。ハッシュタグは「漫画企画メリメロ #雨が止むまで待って」です。




 黄昏時の堤防敷。急な雨に降られた女の子が、小さな林へ入って雨宿りをしています。向こうに見える橋が雨雲の境目になっているようで、女の子は沈む夕日とともに、その様子をぼんやりと眺めていたのですが……背後から「もしもし、あのう」と声を掛けられます。

 林の中を見回す女の子でしたが、声の主は見つからない……その声は、林に咲くアジサイの茂みの中から出ていたのです。「雨が止むまででいいから、お話をしてほしい」という声に対して「それならいいよ」と快諾した女の子は、その声と他愛もないやり取りを始めるのでした。


漫画企画メリメロ「雨が止むまで待って」 漫画 セリフに漢字が少なく、話し方もたどたどしい……。女の子の答え方も見るに、謎の声の主は、おそらく小さな子どもだと思われます

 ですが、声の話す内容が少しずつおかしくなっていきます。「あのう、車のなかってくさいですよね」「あのう、あじさいってこわいですよね」「あのう……」

 女の子はふと、向こうの橋と夕日に目を向け、そして気がつきました。約束は、雨が止むまで。さっき見た夕日の位置が、雨雲の位置がまったく変わっていないのです。それを見て「多分もう帰れないな」と悟り、諦めかけた女の子でしたが……物語の怪異は最後まで、明確に語られることなく幕を閉じます。

 話しかけた声の正体、アジサイの意味、女の子はなぜ現世へ帰れないと悟ったのか、などなど。作中で描かれた怪異と謎について、Twitterでは感想とともに、さまざまな考察が寄せられています。





       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2008/13/news118.jpg “廃棄前提”炎上ツイートで注目の温泉旅館 オンラインサロン運営者の「炎上マーケティング大成功」発言を「事実無根」と否定
  2. /nl/articles/2008/12/news118.jpg 「5分前にはルームに入室」「深々と頭を下げながら会議終了ボタン」はデマ 大炎上した“謎のテレワークマナー”は誰が広めたのか マナー本出版社も「驚いている」
  3. /nl/articles/2008/12/news022.jpg レジ袋有料化でケーキ屋さんが心配していることは? 店員さんが描いた漫画に反響集まる
  4. /nl/articles/2008/12/news109.jpg トヨタ・プリウスを煽りまくった日産エクステラ、隣を走っていただけのマツダMPVを巻き込んだ大事故を起こし逃走
  5. /nl/articles/2008/13/news015.jpg 親とはぐれたウリ坊を保護→先住ワンコと超仲良しに! 寝転んでじゃれ合う姿に癒やされる
  6. /nl/articles/2008/13/news082.jpg 山奥に停まっていた古いクルマを覗いてみたら…… 意味が分かると後から「ひっ!!」となる漫画が怖い
  7. /nl/articles/2008/13/news010.jpg 憧れのゲーム会社に入社した女の子が社畜の道へ…… ところどころ実話な漫画『ますたーあっぷ!』に震える
  8. /nl/articles/2008/12/news024.jpg 「あるある」「何度同じことやられたか」 実家の猫の謎行動を描いた漫画に共感の嵐
  9. /nl/articles/1808/22/news101.jpg 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  10. /nl/articles/2008/12/news003.jpg 「ラッシー飲んでから行かないくていいノ!?」 インドカレー屋で超ラッシー好き認定されていた漫画に笑いとほっこり