はじめは「米ってどうやって炊くの?」 料理できなかった男性が人生とともに進歩する漫画が応援したくなる

人生の節目節目で、料理への姿勢が変わっていく様がとてもいい。

» 2020年07月19日 09時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 昔は炊飯もおぼつかなかったのに、あるきっかけで料理に目覚めた――ある父親が人生を振り返る実録漫画がすてきです。人生の節目を迎えるたびに、料理も進歩していく様子が感動的で応援したくなる。


アイキャッチ 最初はお米の炊き方も分からなかったのが、「誰かのため」を考えるうちに成長していく男のお話


 作者は2人の子を持つパパ頭(@nonnyakonyako)さん。今でこそ家事に育児に奮闘していますが、10代のころは料理がまるでできず、「一生誰かに食わしてもらって生きていこう」などと考えていたそうです。


1P

2P

 ところが父の海外赴任が決まり、自分1人が日本に残ることに。急に自活を強いられたパパ頭さんは、まず食事を確保しなければと不慣れな炊飯をどうにかこなし、カップラーメンをおかずに食べて済ませました。それはただ腹を満たせるだけの、「自分のためのご飯」でした。


3P

 そんな不摂生な暮らしが続くなか、彼に恋人ができました。相手は、母に甘えて育ってきたせいで料理ができず、「一生食わしてもらいたい」と願う女性です。……ものすごく似たもの同士のカップルだ。


4P

 そこでパパ頭さんはふと気付きます。自分が料理をして食べさせてあげられれば、一生一緒にいられるのではないかと。以来、彼女の胃袋をつかもうと、料理に挑戦する日々を送ります。


5P

 苦労の末に腕を上げた彼は、彩りを重視した「誰かのためのご飯」作りに到達。苦心の料理を、彼女はいつもおいしそうに食べてくれたそうです。


6P

 その後、最初に願った通りにパパ頭さんは彼女と結婚したのですが、人生はまだこれから。長男の誕生という、新たな転機を迎えます。

 将来は息子も自分たちと同じ料理を食べるのだから、もっとちゃんとしたものを――そう考えたパパ頭さんは、あらためて基礎から学ぼうと決意。妻も「私もやる」と言ってくれて、夫婦で取り組むことになりました。


7P

 そうしてたどり着いたのが、「誰かのためのご飯パートII」。ビジュアル第一のパートIとは違い、食材多彩で多品目と、家族の健康を気遣った料理です。


8P

 味も栄養もバッチリの料理は好評でしたが、そこに新たな問題が発生。きちんとしすぎたせいか、調理や洗い物の手間が増えてきてしまったのです。料理は妻もしているとはいえ、がんばってきたパパ頭さんもさすがにくたびれた様子。それを救ってくれたのは、「もっと楽せなあかん!!」という妻のアドバイスでした。


9P 手抜き料理については、はらぺこグリズリー(@cheap_yummy)さんの著作を参考にしているそうです

 時短レシピを参考にするなど、適度に手を抜くのが上手な妻の助言を受けて、パパ頭さんは「(自分も含めた)みんなのためのご飯」も作るようになりました。「煮るだけ」「和えるだけ」「レンチンするだけ」といった、気合が入りすぎず、食べるほうも作るほうも無理のない食事です。


10P

 妻との出会いをきっかけに、さまざまなやり方で料理へ取り組んできたパパ頭さん。最後に「妻子がいなければ、いまだに私はラーメンライスを食べていただろう」と振り返り、「誰かを思うからこそ変化できる」と家族に感謝しました。長男のお弁当や次男の離乳食など、新たな課題も上がっていますが、これまで通り彼らを思う気持ちがあれば、きっとなんとかできるはず……!

 漫画は広く拡散され、「確かに、大事な人のためならがんばれる」「夫婦の人柄がすてき」「『同族やん!!!』で死ぬほど笑った」など、共感と感動と笑いを呼びました。パパ頭さんはほかにも、Twitterやブログで家族との日常を描いた漫画を公開しています。

作品提供:パパ頭(@nonnyakonyako)さん


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた