【楽しい列車】パンダだらけのパンダ特急「パンダくろしお」に乗ってきた(4/4 ページ)
「車窓も楽しい」パンダくろしお
9時03分に新大阪駅を出発したパンダくろしおは、JR大阪駅の北側を通る梅田貨物線に入ります。
しばらくすると進行方向右側に空中庭園展望台で有名な梅田スカイビルが見えてきます。梅田スカイビルは1993年に完成したランドマークの1つ。特徴的なガラス張りで、特徴的な形の大きなビルのため、車窓からよく目立ちます。
続いて進行方向左側にJR大阪駅と工事現場が見えてきます。2020年7月現在、このエリアで梅田貨物線の地下化工事を含めた大阪駅西側地区再開発の事業が進められています。大阪駅の北側に、改札内連絡通路でつながった梅田貨物線の「大阪駅」が2023年に地下駅として誕生します(関連記事)。
また、2031年には新路線「なにわ筋線」が乗り入れる予定です。これからJR大阪駅の北側・うめきた地区周辺は劇的に変化することでしょう。
西九条駅付近から各駅に止まる「大阪環状線内回り電車との並走」も楽しいです。壮絶なデッドヒートを繰り広げます。大阪環状線の電車がパンダくろしおを抜きますが、最後は西九条駅でパンダくろしおが逆転。車窓が楽しいです。
9時20分、天王寺駅に着きました。天王寺駅から阪和線に入ります。となりのホームには大和路線(関西本線)の緑色がよく目立つ国鉄型電車の201系(関連記事)が停車していました。
9時46分、日根野駅に到着。日根野駅から関西空港線が分岐しており、関西空港方面へ行けます。2020年3月14日のダイヤ改正で、全てのくろしおが日根野駅に停車するようになりました。空港へ行くだけならば直通する関西空港アクセス特急「はるか」もありますが、乗って楽しいパンダくろしおにここまで乗ってくるのも一興です。
パンダくろしおとして走る、くろしお3号(白浜行き)、くろしお6号(新大阪行き)、くろしお25号(和歌山行き)、くろしお26号(新大阪行き)は、西九条(25号のみ)、天王寺、和泉府中(6号のみ)、日根野、和泉砂川(6号、25号)、和歌山にきめ細かく停車するので、アドベンチャーワールドへ行く目的のほかに、新大阪や天王寺からのショートトリップも楽しめます。
ちょっとした休日のスキマ時間に乗るのもいかがですか? 新大阪〜日根野間、普通運賃と普通車自由席特急券で片道1470円(通常期)でした。
新しいパンダくろしお「サステナブル Smile トレイン」も7月23日に運行開始
さて、2020年7月23日には新しいラッピング列車「パンダくろしお『サステナブル Smile トレイン』」の運行が始まります。
新しいラッピングデザインは、人々が出会い、笑顔が生まれ、多様性と持続性あふれる安全・安心で豊かな未来に貢献したいという思いを表現しました。
毎日運転する「くろしお」3号、6号、25号、26号は、今回も乗った「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」か、新しい「パンダくろしお『サステナブル Smile トレイン』」、いずれかの車両で運転します。この新しいサステナブル Smile トレインの様子も近日レビュー予定です。お楽しみに!
新田浩之(にったひろし)
1987年神戸市生まれ。関西大学文学部卒、神戸大学大学院国際文化学研究科修了。主に鉄道と中欧、東欧、ロシアの旅行に関する記事を執筆。2018年からチェコ政府観光局公認の「チェコ親善アンバサダー2018」を務める。
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