マツダ100周年、セリカ50周年、ピーキー過ぎるニーハン6気筒 「往年の名車」のカッコよさにしびれる(2/3 ページ)
「タイプR」に受け継がれるレーシングスピリットを伝えるホンダブース
ホンダブースは、赤いエンブレムでおなじみのスポーツグレード「タイプR」に脈々と受け継がれるレーシングスピリットをテーマとした展示でした。
同社は創業者・本田宗一郎氏の意向で、技術を磨き市販車の品質向上につなげていく目的で伝統的にモータースポーツ活動を重視していることで知られます。その技術や思想を色濃く受け継いできた市販シリーズがタイプRです。
会場ではフルモデルチェンジもうわさされ、現行のFK8型としては最終仕様になるとみられるマイナーチェンジ版の「シビック TYPE R」が公開されました。
同モデルの特別仕様車は先日、鈴鹿サーキットのFF車最速ラップタイムを更新(関連記事)。成熟した走りが期待されます。感染症流行の影響で延期されていた日本発売時期も、晴れて2020年10月に決定しました。
2輪・4輪両方のレースで結果を残した黄金期のマシンとして、1960年代のF1マシン「RA300」と2輪レーサーの「RC166」の2台を展示。どちらも普段はツインリンクもてぎのホンダコレクションホールに保管されている動態保存車です。つまり、今も走れる状態が保たれている車両です。
RA300はホンダF1参戦第1期時代の葉巻型フォーミュラカーで、自然吸気の3リッターV12エンジンをわずか590キロのボディーに搭載。走るために最低限必要なもの以外は全て削ぎ落として速さだけを追求したような姿には、現代のマシンとはまた違った独特のすごみがあります。
RC166の最大の特徴はエンジンにあります。排気量250ccで何と6気筒(!)。例えばヤクルト1本が65mlですから、1気筒当たりの排気量はそれよりも小さいわけですね……。
ピーキーで繊細なメカは、4ストローク車でライバルの2ストローク車に勝つという難題に挑戦したこの時代のホンダのレースマシンにしかないもの。車重は約114キロ、最高出力は毎分1万8000回転で60馬力以上とされています。「……過ぎて、お前にゃ無理だよ」そんなマシンが本当にあったのです。
トヨタブースはまさかの「セリカ」特集
トヨタ自動車/トヨタ博物館ブースの展示テーマは今回、事前に予告されておらず「行ってからのお楽しみ」状態でした。見てみてびっくり! 何と、生誕50周年を迎えたスポーツクーペ「セリカ」特集でした。
メーカー系の展示で現行ラインアップにも既にない車種が主役とは意外かもしれませんが、考えてみれば現行主力スポーツカーであるGRスープラの源流はセリカ(セリカXX/ダブルエックス)ですし、現行ヤリスが活躍するWRC参戦車両は、かつてセリカ GT-FOURでした。「GR-FOUR」と呼ぶシステムで四駆化したGRヤリス(関連記事)の先祖ともいえます。
セリカの車名はラインアップから消えて久しいですが、今のトヨタを代表する2大スポーツカー「GRスープラ」「GRヤリス」はどちらもセリカがなければ存在しなかったかもしれません、ということでしょう。
展示されたセリカは全部で3台。通称「ダルマセリカ」として知られる初代セリカの市販車(1973年式)、4代目の時代に米国IMSAシリーズを戦ったレースマシン(1988年)、そしてセリカといえばやっぱりラリーマシン。こちらは1990年WRCサファリラリーの優勝車です。
また、旧車の純正廃盤部品を再生産する「GRヘリテージパーツプロジェクト」の一環として7月に発表した「2000GT」の再生産パーツ(関連記事)も展示し、注目を集めていました。
再生産する部品はトランスミッションやデフ周りの消耗部品が中心ですが、2020年時点で入手できるトヨタ純正部品のなかに2000GTに流用可能な物が100点以上あるといい、会場では入手可能な対応パーツのリストも公開していました。希少で高額なクルマですが、それだけ「熱いファン」がいて「乗るためならば、お金に糸目を付けない層」が世界にいることを思わせます。
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みんな気合い入りまくり。
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