ニコラップの先駆者“らっぷびと”はなぜネットにラップを投稿したのか 1曲の投稿きっかけに人生が変わった瞬間ニコスターインタビュー(3/3 ページ)

» 2020年08月29日 13時15分 公開
[Kikkaねとらぼ]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

――ニコニコ動画でのブレイクをきっかけにメジャーデビューも果たしましたが、デビューまでの道のりはどういう感じだったのでしょうか。

らっぷびと「人として軸がぶれているらっぷ」のころまではアルバイトをしながら実家で暮らしていたのですが、ちょうどそのころ、後に僕のマネージャーさんになってくれた方からご連絡をいただいて、事務所に所属することになりました。いろいろな契約形態を選べたのですが、僕はアルバイトを辞めて音楽活動に専念したいという思いだったので、お給料制を選ばせてもらい、インディーズアルバム「RAP BEAT」が発売されました。

 その後はEMIミュージック・ジャパンからメジャーデビューシングルという形で「All Day,All Night」を発売することもできました。

――「RAP BEAT」、今も聴かせていただいています……! 現在はどのような形で活動されていますか。

らっぷびとありがとうございます! 以前に所属していた事務所は離れて、ORIGAMI Entertainmentというレーベルを立ち上げました。ORIGAMIはネットラップを通じて出会った人たちと設立したインディペンデントレーベルで、最近はイベントの制作や、所属アーティストのCD制作、マネジメントが主ですが、個人としてはUNEEK ARTS(ユニークアーツ)」というユニットで、YouTubeに楽曲を投稿しています

――コロナ禍の中でのアーティスト活動についてはどう感じていますか。

らっぷびと自分が主催しているライブに関しては、オンラインでできるものは配信での対応が中心になっていますが、やはり良い部分と限界を感じる部分がありましたね。

 お客さんはどこに居ても観られたり、ライブ当日ではなくてもアーカイブ視聴できたりするというメリットもあるのですが、やはり別の楽しみ方だなとも感じるので、これからもいろいろなやり方を考えていきたいと思っています。


らっぷびと ニコニコ ニコラップ ニコ動 らっぷびとさんはDJとしても活躍

――最後に、らっぷびとさんにとって、ニコニコ動画はどんな場所ですか。

らっぷびと何でも受け入れてくれる場所です。僕がもともとニコニコ動画を知ったのはいわゆる無断転載がきっかけでしたが、そのカオス感が面白かったですし、普通だったら日の目を見ないようなクリエイターがたくさん発見されました。

 今はYouTubeが動画投稿の主流になってきていますが、ニコニコ動画にはニコニコなりの面白さがありますし、僕にとっては育った場所でもあるので、今後も動画の投稿を続けていきたいと思っています。


らっぷびと ニコニコ ニコラップ ニコ動


取材後記

 筆者がらっぷびとさんと初めてコンタクトを取ったのは、2007年のこと。らっぷびとさんが投稿していた楽曲を筆者が「歌ってみた」ことがきっかけで、当時学生だった私にも感想を送ってくださるなど、非常にていねいな対応をしてくださるのが印象的でした。

 そんならっぷびとさんがインディーズアルバム「RAP BEAT」をリリースしてから約12年後、このような形で再びご連絡をとることとなりましたが、ていねいな対応は変わらず、優しい笑顔からも人柄の良さを感じることができました。最新の楽曲を含めてまたらっぷびとさんの楽曲を聞き込みたいと思いました。


らっぷびと ニコニコ動画 ニコラップ らっぷびとさんの「RAP BEAT」(筆者私物)

(Kikka)

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」