みんなのトラウマ“少女ホラー漫画”の世界 『私たちが震えた少女ホラー漫画』で恐怖がよみがえる
何の気なしに読んでトイレに行けなくなったやつ……。
» 2020年08月28日 21時00分 公開
[ねとらぼ]
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いつの世も、少女漫画は少年少女に“トラウマ”を与えてきました(誉め言葉)。1970年代から2000年にかけての少女ホラー漫画の入門書『私たちが震えた少女ホラー漫画』(辰巳出版)が、なつかしの恐怖を呼び覚まさせてくれます。
少女ホラー漫画とは、文字通り少女漫画雑誌に掲載されていたホラー漫画のこと。『なかよし』『少女フレンド』『週刊マーガレット』などで発表されていたホラー漫画は一定の支持を得ており、1986年にはホラー漫画雑誌『ハロウィン』も創刊(1995年に休刊)するほど、少女たちはホラーに引き付けられていました。
本書は、そんな少女ホラー漫画の名作の怖さと魅力を紹介。篠原千絵『海の闇、月の影』、あしべゆうほ『悪魔の花嫁』、今市子『百鬼夜行抄』、今年91歳で新作を発表し話題を呼んだわたなべまさこ『聖ロザリンド』などが、詳しい説明や名シーンとともに語られています。まつざきあけみや関よしみといった“レジェンド”の原画を含むカラーページも48ページあります。
まつざきあけみや犬木加奈子のインタビューや、単行本未収録のホラー短編漫画3本(犬木加奈子「三途の川」、葉月シモン「一枚の絵」、石上愛実「シャボン玉幸子さん」)も収録。短編の中の1本、犬木加奈子「三途の川」はわずか8ページながらも“ホラー力”が強く、子どものころに読んでいたらトラウマ間違いなしの傑作です。
今でもしばしばSNSなどで「あのころのあの作品、トラウマだったな……」と盛り上がる少女ホラー漫画ジャンル。トラウマの作品に“再会”できるかもしれません。
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