“1日10リットル尿が出る病気”にかかった実録漫画が壮絶 「体が砂漠」「水分とトイレしか考えられない廃人化」(1/2 ページ)
病院でも追い打ちをかけられ続ける恐怖……。
毎日10リットルの尿が出る病気にかかった話を描いた実録漫画が、壮絶な記録となっており注目を集めています。約5カ月間苦しみ続け、ついに出た診断結果は……。
ことの始まりは、2019年1月。旅先の旅館で「なんでホテルとかって喉が渇くんだろうなぁ」「水うめー(笑)」と思ったのが最初の異変でした。
しかし、その日から異常に喉が渇き始め、1日に飲む量は日に日に増加し、ついには10リットルを突破。常に2リットルペットボトルを持ち歩き、飲んだ分だけ尿が出るようになっていったというのです。
一番ひどかった時は「水分とトイレしか考えられない廃人状態」「尿と乾きが続くため眠れず連続して2時間寝られたら長い方」「みずみずしい野菜以外の固形物がほぼ食べられない」「水を飲んだ1秒後には猛烈に喉が渇く」「水分とりすぎで胸焼けし吐いてまた飲むの24時間サイクル」「体中の肌がガッサガサ」など多数の異常が発生していたとのこと。
こんな状態ながらも、数カ月間治療はできなかったそうです。その理由は、さまざまな科の病院に行っても一切異常が出なかったため。総合病院では「気のせいじゃないですか?(笑)」で済まされ(本当に笑われたそうです)、苦しさも相まって気が狂いそうになったこともあったそうです。これはきつい……。
その後自分で調べ、症状的に「尿崩症」ではないかと予想を付け泌尿器科へ。しかし、そこでも異常が出ず、尿崩症ではなさそう……との診断。また、別の病院でさまざまな検査を受けても、やはり異常なし。尿崩症ではないといわれてしまいました。
あまりの辛さにとうとう号泣してしまい、大きな大学病院へ紹介状を書いてもらうことに。しかし、そこでもやはり異常なしの診断結果が出てしまいます。が、異常なしながらも検査入院することが決定します。
こうして数日間検査を受け、とうとう出た診断結果は……尿崩症でした。えぇ〜……。
具体的には「特突発性中枢性尿崩症」で、尿量を調整するホルモンの異常により体の水分を大量に排出してしまうようになってしまう原因不明の病気とのこと。国内でも1000〜2000人程度しかいない珍しい病気だそうです。基本的に根治しないそうですが、現在は薬で通常の生活が送れているとのこと。
通常の場合検査結果で何かが引っ掛かるはずが、たまたま全検査結果で異常なしの数字が出てしまったため発覚が遅れてしまったもよう。また、尿量や飲量を記録していなかったことや自分がこんなに珍しい病気にかかるわけないという思い込みなども長引いた原因ではないかとしています。
この漫画を公開したのは、最高さん(@20180624l)。漫画を通じて、こういった病気があることを知ってほしいとメッセージを結んでいます。
この漫画にネット上では、「私もまったく同じ病気で、今も薬を飲みながら生活しています」「身体的にも気持ち的にも辛かったと存じます」「あれこれ今の私と似て……」「わしも膠原病と診断されるまで何軒も病院回りました」「全く同じです(汗マーク)行き着くまでの病院の扱いも似たようなものでした」といった声が寄せられていました。
画像提供:最高さん(@20180624l)
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