わかさ生活の公式Twitterが「エゴサ力やばい」「面白すぎ」と人気急上昇 “新入社員”が仕掛ける異例の広報戦略とは(2/3 ページ)
――いつも楽しいツイート拝見しています。わかさ生活広報部のTwitterは何人で運営しているのですか。
わかさ生活:ユーザーの皆さんにもよく「中の人って何人なんですか?」という質問を受けますが、運営は私1人で担当しております。2020年7月に「わかさ生活【公式】広報部」というアカウント名に変え、私が運営を引き継ぎました。
――おひとりで担当されていたとは驚きました……! 趣味や特技など、中の人の簡単な自己紹介をお願いします。
わかさ生活:驚かれるかもしれませんが、私は2020年4月に入社した新卒社員です。「入社時からTwitterを使って会社の魅力を伝えたい!」と話していたこともあり、ありがたいことに今こうして新卒社員でありながらTwitter運営を任せて頂いています。
趣味はサロン専売品メーカーのヘアケア商品を集めることです! ヘアケア商品については詳しく、よく美容師さんには「どうして美容師にならなかったの?」と聞かれることも多いです(笑)。特技は……あまり「これが得意です!」と胸を張って言えるものがないのですが、Twitterのエゴサーチは得意です!
――圧倒的なエゴサーチ力ですよね。どのようなキーワードでエゴサしていますか。
わかさ生活:当アカウントで行っているエゴサーチのキーワードは社名の「わかさ生活」はもちろん、看板商品である「ブルーベリーアイ」また、「ブルベリアイ」とツイートされているユーザーも多くいらっしゃいますので、そちらの検索も必ずしています。
弊社に興味を持って頂きやすいであろう「ブルーベリー」「ブルーベリー サプリ」「ブルーベリー 視力」などのワードでも検索を行うようにしています。また、時間に余裕があるときは「疲れ目」などで検索し、疲れ目に悩んでいる方に疲れ目を和らげるストレッチ方法をおすすめしたりもしています。
――1日何回くらいエゴサしていますか。
わかさ生活:「わかさ生活」というワードでのエゴサーチは1日30回以上は行っていると思います。業務の空いた時間には必ず行うようにしており、行き帰りの電車の中でもTwitterを開いています。皆さんに弊社に関することを呟いて頂けることが、まるで自分のことのようにうれしくて、自宅に帰宅した後も晩御飯を食べながら……テレビを見ながら……とTwitterを開き、エゴサーチを行っています。
――日常ツイートの楽しさが人気を呼んでいますが、宣伝以外のツイートに力を入れ始めたきっかけを教えてください。
わかさ生活:もともと私が、自社の商品の宣伝やサービスの発信をあまりせず、ゆるいつぶやきをしている企業アカウントを見るのが好きで、私自身も企業アカウントを運営する際は商品の宣伝より、日常の出来事などのツイートなどを行う軟式アカウントとして運営したいと思っていました。
ですが、引き継ぐ前の運営スタイルとは大きく異なること、入社2カ月ちょっとの新卒社員がゆるく自由につぶやくことは難しく、運営を引き継いだ最初の3週間はあいさつツイートや当り障りのない発信ばかりを行っていました。
転機となったのは7月15日に発信をおこなった「ぴえんアイ」に関するツイートでした。この日、朝からトレンド入りしていた「ぴえんアイ」というトレンドワードを見て、目の健康を大切にしている弊社にとってチャンスだ! と考え、トレンドに乗っかったツイートを行ったところ、300以上のいいねが付き、これは当時の当アカウントにはプチバズりと言える反応の多さであり、そのツイートがきっかけとなり徐々に自由に呟けるようになっていきました。
――たまに登場する上司さんの姿にもほっこりさせてもらっています。Twitterでの反応について、上司さんはどのように仰っていますか。
わかさ生活:私の上司はいつもプライベートのアカウントからツイートを見てくれていて、こまめに“いいね”やRTなどの反応をしてくれます。はじめは投稿内容のチェックも厳しく、都度都度確認してたのですが、最近は写真についても「これいいね! これ可愛い!」と褒めてもらえます。
今や投稿になくてはならない、ブルブルくんのぬいぐるみも、最初は1つしかなかったのですが、上司が一緒に社内を周ってくれて、たくさんのぬいぐるみを集めることができました。
――日向坂46の「アザトカワイイ」や欅坂46の「黒い羊」などブルブルくんを使った写真投稿は特に人気がありますが、もしかして中の人は坂道シリーズファンでは? とも話題になっています。好きな曲などあれば教えてください。
わかさ生活:ほんとですか…(苦笑)。坂道グループの中では、乃木坂46さんの「今、話したい誰かがいる」、欅坂46さんの「二人セゾン」、日向坂46さんの「JOYFUL LOVE」が好きで、最近は新曲の「アザトカワイイ」という曲も好きです。
――「ブルブルくんのぬいぐるみが欲しい!」という声もありますが、GETできる方法はありますか。
わかさ生活:以前は弊社のホームページから購入できたのですが、ありがたいことに「わかさ生活【公式】広報部」のツイートの影響もあり、販売数が伸び、売り切れとなってしまいました。この商品は再販が未定のため、手に入れる方法は今のところなくなってしまいました。
――今後も広報アカウントを通じて、Twitterの皆さんにどのようなことを伝えていきたいですか。
わかさ生活:企業アカウントですので、社内からは商品の情報やサービスの情報を伝えることが求められていると思います。ですが、見ている側からすれば企業側の都合による一方的な宣伝より、“企業なのに自由に呟いている。コミュニケーションを大切にしていて、中の人は従業員なのに企業と消費者の壁を感じにくい。まるで近所に住んでいる近くの人”、そんな自由なつぶやきをする企業アカウントがユーザーに好まれやすいと考えています。
なので、今後も会社が伝えたい情報だけでなく、ユーザーの皆さんがTwitterを見たときに思わずほっこりするようなツイートを目指し、発信していければと思っています。
――最後に、愛される企業広報Twitterアカウントになるための秘訣があれば教えてください。
わかさ生活:Twitterの運営をする上で大切にしている事は、相手の目線に立って考えることで、常にユーザーに合わせた発信を心掛けています。
例えば、頂いた返信がくだけた口調でしたら、こちらも少しくだけた口調で返したり、相手に合わせることを大切にしています。
エゴサーチで見つけたつぶやきに対しても「公式からいいねが来た!」と喜んでくれる方が多いので、可能な限り反応するようにしています。場合と状況にもよりますが、エゴサーチで見つけたつぶやきに対して返信することもあり、その方のトップ画像やプロフィール文からその人の好きなアーティストがわかる場合などは、自分自身がわかる範囲ですが、その人が好きなアーティストの楽曲の歌詞を少し替え歌にしてメッセージをお送りすることもあります。
相手に喜んでもらえることを何より大切にしていて、「これをしたら喜んでもらえるかな?」と常に考えながら、運営を行っています。これからもユーザーさん目線で、皆さんに楽しんで頂ける投稿をしていきます。「わかさ生活【公式】広報部」のTwitterを応援して頂けるとうれしいです!
新入社員ならではの広報戦略で好評を博している、わかさ生活広報部。今後もどのようなツイートがされるのか、楽しみですね。
(Kikka)
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