「恩を仇で返しに来たの?」 助けた鶴のヒナが女の子になってやってきた漫画が思わぬハッピーエンド
若者と鶴が幸せそうでなにより。
助けた鶴のヒナが人間の女の子に姿を変えて現れるも、恩を返すどころか図々しい漫画「鶴が恩を返しに来た話」がナナメ上のハッピーエンドでした。若者も鶴もいろんな意味でつよい!
良識のある若者・田吾作のもとに現れたのは、外の寒さで鼻をズビッとさせた女の子。「今朝助けて頂いた鶴です。恩返しとしてお嫁さんになってあげます」と初手から強引で、通報されるからと断る田吾作の言うことも聞かず、彼女はさっそく部屋の掃除を始めます。寒さをしのぎたかっただけでは……?
しかも、どうやら掃除のセンスが皆無なようで、荒らされただけの部屋を見て「恩を仇で返しに来たの?」と田吾作がツッコミを入れます。それでも「む……!? ご満足いただけませんでしたか」と返す女の子。この鶴、自己肯定感の塊かよ!
と、ここで突然、鶴の女の子は機織り部屋に入って「決して中をお覗きになりませぬよう……」とそれっぽいことを言い出します。
「助けなきゃよかった…」――何をするかわからない彼女を監視する田吾作でしたが、自らの羽を散らしているヒナの姿を見て、羽を使って反物を織ろうとする彼女の真意と悲しき境遇を想像し涙を流します。「もう自らの身体を犠牲にするでない」「おれがお前の親の代わりを……!」
そんな熱い思いで彼女を止めようとした田吾作に、鶴のヒナは「は?」と首をかしげてこう言います。「私は羽をつくろっていただけですが?」。まさかの勘違いだと……?
さらに彼女は続けて、「身だしなみを整えている最中の乙女がいる部屋に入ってくるなんて何考えてるんですか?」と正論を掲げ、お詫びとして「寝間着」「訪問着(2つ)」「襦袢(じゅばん)」「小紋」「羽織りもの」を仕立てるよう要求。鶴に反物を織らされまくった田吾作は“機織り名人”として有名になり、自分でたくさんお金を稼いで幸せに暮らしたとさ。めでたしめでたし……。あれ、恩返しってなんだっけ……。
作者の青い(@24Bllue/pixiv)さんは「結局鶴はどういうポジションなんですか?」という気になる問いに、「妹的な……嫁です」と成長した鶴(人間の女性)のイラストを投稿。田吾作は巻き込まれた形ですが、なんやかんやで相性の良い幸せそうなふたりの姿にフフっとなるオチとなっています。
画像提供:青い(@24Bllue)さん
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