「美味しいかまぼこありがとう」「一日も早い復活を」 創業150年のかまぼこの老舗「丸う田代」が自己破産申請へ(1/2 ページ)

地元・小田原を中心に、ファンから悲しみの声が上がっています。

» 2020年10月05日 13時50分 公開
[ねとらぼ]

 かまぼこの製造販売を手がける「丸う田代(まるうたしろ)」が10月1日、自己破産申請の準備に入ったことを東京商工リサーチが報じました。同社の公式Twitterアカウントには、地元の小田原を中心にファンからの悲しみの声が上がっています。

丸う田代 自己破産申請の準備へ 丸う田代のかまぼこ(公式サイトより)

 その名の通り、丸の中に「う」が入ったロゴマークで知られる「丸う田代」は、1869年創業。「鈴廣」「籠清」 と並び、小田原名産のかまぼこの「御三家」とされている老舗です。

 東京商工リサーチによると、丸う田代の負債総額は24億2446万円。同社は2015年に神奈川県中小企業再生支援協議会の支援・指導を受けて経営再建を目指し、長不採算事業の整理縮小を進めていました。

 業績不振の中で、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染が拡大し、土産物販売店への販売量が落ち込んだほか、直営店を休業せざるを得ない状況になったことが大きな打撃となりました。

 同社は、公式Twitter(@Maruu_Tashiro)で「経営環境の変化と今後の動向を見据えここで一旦、150年続きましたこの暖簾を畳むことにいたしました。 大変残念な選択ではございますが、次のステージを目指すことができるうちにとの一大決心でございます。 皆様には、長きにわたりご愛顧いただきましたことに心より御礼申し上げます」と発表。

 この投稿には、ファンから声が多数寄せられており、「友人知人に一番美味しい所として お勧めしてきたのですが・・・ 今後はどこを勧めればいいの・・・」といった悲しみの声のほか、「子供の頃から、食べてました。かまぼこは、みんな『う』って書いてあると思ってた位です」と思い出のエピソードも見られます。

 中でも目を引いたのは「再起される日を待っております」「戻ってきてくれることを願ってます」といった復活を願うコメントです。これに対し丸う田代は「また皆様に弊社の蒲鉾を味わっていただけるよう、努めてまいります」と返信しています。

 なお、小田原聰本店・小田原駅前店では、10月下旬までかまぼこ・さつまあげなどを日替わりで販売する閉店セールを実施中です。各日、準備できた商品がなくなり次第閉店としています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/08/news009.jpg スーパーで買ったリンゴの種に“粉”を振りかけ育てると…… まさかの結果に「どうして!?」「すごーい!」「やってみます」
  2. /nl/articles/2405/07/news109.jpg 「ロッチ」中岡、顔にたっぷり肉を蓄えた激変ショットに驚きの声 「これ…ヤバいって」「すごい変身っぷり」
  3. /nl/articles/2405/03/news025.jpg 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  4. /nl/articles/2405/08/news006.jpg 娘が抱える小型犬の目を疑うデカさに「サモエドかと思った…」「固定資産税かかりそう」 意外な正体がSNSで話題
  5. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. /nl/articles/2405/08/news014.jpg 1歳弟の歩行練習に付き合う柴犬、アンパンマンカーに乗って…… 「待ってましたー!!」「もうプロ級ですね」“師匠”なたたずまいに爆笑の620万再生
  7. /nl/articles/2403/13/news017.jpg 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」
  8. /nl/articles/2405/07/news153.jpg 注意書きや警告に添えると……? 天才的発想の“一発逆転キーホルダー”が10万いいねの大反響 「やめーやww」「好きすぎる」
  9. /nl/articles/2405/08/news018.jpg 2歳兄、4カ月の妹の周りをおもちゃで埋め尽くしたあと…… 妹をとことん楽しませる行動に「優しいおにいちゃん」「癒されてほっこり」
  10. /nl/articles/2405/08/news107.jpg 「悲しくなった」「リスペクトがない」「嫌悪感」――楽器や画材を潰すiPadの紹介映像が物議
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評