最恐の四天王が抱えた秘密…それは全員「実家暮らし」 絶対いい奴らな魔王軍を描いた漫画に思わずニッコリ
四天王のプライベートに親近感。
毒のドラフレーヌ! 死霊使いポレポレ! 竜神キミテ! 不死身のコロキス! 魔王直属の四天王が織りなすファンタジー漫画が、案外アットホームで和みます。とても凶悪そうなのに……。
四天王の面々は誇り高く、対抗心からか反目しあっている様子。ただ、そんな彼らにも唯一の共通点がありました。
それは全員が「実家住まい」だということ。そして4人ともそれを他の四天王には秘密にしているのです。
おのおのが母親に炊事の手伝いを頼まれたり、虫が怖くて母親に助けてもらったり、余計なお菓子を買い物カゴに入れようとして母親にたしなめられたり、プライベートでは穏やかに暮らしているのでした。確かに知られたら威厳が終わりそう……。
漫画家の「はがん(@hagan_hosenka)」さんがTwitterで公開したこの漫画は、「この人たち倒したら家族が悲しんじゃう」「絶対に人間となじんで仲良くできそう」と好評を博しました。作者自身も気に入って、四天王の個々の事情を描く続編を執筆。四天王最強といわれる「キミテ」のエピソードを描きました。
“すぐキレる戦闘狂”で通っているキミテですが、実は、それは魔王にアピールしようと演じたキャラにすぎませんでした。実家では4人の幼い弟をよく世話する好青年で、兄弟ゲンカが始まれば言葉遣いを正すなど、きっちりしつけています。
しかし面の顔は、他の四天王に挑発されて「うるせぇぶっ殺すぞ」とすごむ戦闘狂。それでも、ひどい言葉を使うたびに弟たちの顔を思い出し、彼らへの教えと自分のキャラの矛盾に苦しむのでした。キャラ作りの理由から実情まで、全部ほほえましい。
続く第3話では、死霊を操る謎の男「ポレポレ」の事情が明かされました。なぜか21時になると姿を消し、しばしば数日ほど現れなくなるという彼の正体は……?
実はポレポレはまだ中学生。強大な力を持ちながらも、魔界の法規上21時以降は働けず、学校行事がある日も顔を出せないのでした。というか、魔界の労働法案外しっかりしてるんだな。
人類が攻めてきても、学校がテスト期間とあればそちらを優先し、仲間に秘密のまま戦闘を欠席しなければなりません。
しかし、他の四天王メンバーは、「これだけの窮地に現れないということは、ポレポレは既に人間に殺されたのでは?」と解釈。弔い合戦だと意気込み、落涙しながら勇戦するのでした。みんな険悪な仲だったはずなのに、根っこの人の良さが出てる……!
実は全員仲良しなのではと予感させるこのシリーズ。残り二天王の事情も気になります。
作者のはがんさんは漫画アプリ「GANMA!」で、「異世界なんて行くもんか!」を連載中です。
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魔軍司令という名の中間管理職。
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