無印良品からシンプルな無地の生理用ナプキンが登場! 開発秘話を聞いてみた(1/2 ページ)
ピンクでもハート柄でもない、生理用ナプキンの新しい選択肢。
無印良品から、生理用ナプキンが発売されました。羽なし(23センチ)と羽あり(21センチ)の2種類があり、2個入りが各190円(税込/以下同)、羽なしの12個入りと羽ありの10個入りが各399円です。
生理用ナプキンのパッケージには、なぜピンクのハート柄やレース柄、花柄など、過剰にラブリーなデザインのものが多いのか。もっと「シンプルな日用品」としてデザインされた、買いやすく使いやすい生理用品はないのだろうか……。近年この「生理用品のデザイン問題」は、SNSを中心に盛んに議論され、注目の的となってきました。
「かわいさ」を過剰に強調する装飾的なデザインは、ユーザーにとっては「レジに持っていきにくい」と感じられたり、あるいは自分で使う際にも「子どもっぽすぎる」「女性だからピンクやハート、という考え方は安直すぎる」と思われる場合が少なくなかったのです。
また、生理が来るのは女性ジェンダーの人物に限られないため、そのような意味でも、ニュートラルなデザインのナプキンの登場を待ち望む声は多く上がっていました。
そんな中、今回発売された無印良品のナプキンは、ブラウンのコンパクトなボール箱の中に、白い無地パッケージのナプキンが入っています。ちょっと見ただけでは生理用ナプキンが入っているような印象は受けない、非常にシンプルなデザインです。
表面はコットン100パーセントで、ノンポリマ―タイプです。また、箱にはツメがついており、開封後もしっかり箱を閉じて持ち運べるようになっています。
生理用ナプキンとしては比較的高額ですが、従来のナプキンのデザインに違和感を持っていたユーザーにとっては、貴重な選択肢になるでしょう。
この生理用ナプキンは、どのようにして生まれたのでしょうか? ねとらぼでは無印良品に取材を行い、生理用ナプキン誕生の背景について聞きました。
無印良品の生理用品開発秘話
――無印良品で生理用ナプキンを販売するのは初めてなのでしょうか?
布ナプキンは一部店舗で取り扱っていますが、使い捨てタイプのナプキンは無印良品として初めて販売します。
――今回ナプキンを発売したのはなぜでしょうか。お客様からの要望があったのでしょうか?
前からIDEAPARK(注・無印良品ユーザーからの商品リクエストや要望を聞くためのサイト)などを通じ、お客様からご要望はいただいていました。そういったお客様のご要望と、無印良品として日用品を今後強化していきたいという考えに基づき、今回生理用ナプキンを発売することになりました。
――ナプキン本体やパッケージのデザインについて、こだわった点を教えてください。
パッケージは店頭で買いやすいこと、家に置いておいて使うときのことも考えてデザインをしました。
――ナプキンの機能でこだわった点について教えてください。
他社様のような吸水性の良さや薄型などにはこだわっておらず、デリケートな部分に触れるということを第一に考え、肌にあたる部分にはオーガニックコットンを使用、あえてポリマーを使わない仕様にしています。
――これまでナプキンのデザインに関しては、ピンクやハートなどを全面的に押し出したデザインのものが多いことなどに批判が出ていました。このような意見は意識されていましたか?
そういった意見がでていることはもちろん把握はしていますが、それらを意識したというよりは、「無印良品らしい生理用品とは何か」を意識して商品を開発しています。
――今後、生理用品や女性の健康に関する商品を展開する予定はありますか?
お客様の生活の中で必要とされる商品があれば、展開を検討していきたいと考えています。
ネット上の反応
Twitterでは、「待ってました」「パケがシンプルなのはうれしい」「出先で生理になったときに、2個入りで買えるのはありがたい」など、無印良品のナプキンを歓迎する声が相次ぎました。
一方でやはりネックになっているのは値段です。「ちょっと割高」「めっちゃいいなと思ったけど消耗品なので安い方に手が出てしまう」など、従来品よりお高めの価格設定にちゅうちょする人も見られました。
生理用品を必要とする人の多様なニーズに対応できるよう、今後も生理用品にはより多くの選択肢が望まれています。
【10月16日追記】10月16日からオンラインストアでの販売がスタートしています。
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