無印良品からシンプルな無地の生理用ナプキンが登場! 開発秘話を聞いてみた(1/2 ページ)

ピンクでもハート柄でもない、生理用ナプキンの新しい選択肢。

» 2020年10月15日 18時00分 公開
[不義浦ねとらぼ]

 無印良品から、生理用ナプキンが発売されました。羽なし(23センチ)と羽あり(21センチ)の2種類があり、2個入りが各190円(税込/以下同)、羽なしの12個入りと羽ありの10個入りが各399円です。


生理用ナプキン 無印良品のナプキン(左が羽なし・12個入り、右が羽あり・10個入り)


生理用ナプキン 中身はこんな感じです

 生理用ナプキンのパッケージには、なぜピンクのハート柄やレース柄、花柄など、過剰にラブリーなデザインのものが多いのか。もっと「シンプルな日用品」としてデザインされた、買いやすく使いやすい生理用品はないのだろうか……。近年この「生理用品のデザイン問題」は、SNSを中心に盛んに議論され、注目の的となってきました。

 「かわいさ」を過剰に強調する装飾的なデザインは、ユーザーにとっては「レジに持っていきにくい」と感じられたり、あるいは自分で使う際にも「子どもっぽすぎる」「女性だからピンクやハート、という考え方は安直すぎる」と思われる場合が少なくなかったのです。

 また、生理が来るのは女性ジェンダーの人物に限られないため、そのような意味でも、ニュートラルなデザインのナプキンの登場を待ち望む声は多く上がっていました。

 


生理用ナプキン 生理ナプキンにはやたら「かわいい」デザインが多い


生理用ナプキン こちらは無印良品のナプキンです

 そんな中、今回発売された無印良品のナプキンは、ブラウンのコンパクトなボール箱の中に、白い無地パッケージのナプキンが入っています。ちょっと見ただけでは生理用ナプキンが入っているような印象は受けない、非常にシンプルなデザインです。

 表面はコットン100パーセントで、ノンポリマ―タイプです。また、箱にはツメがついており、開封後もしっかり箱を閉じて持ち運べるようになっています。

 生理用ナプキンとしては比較的高額ですが、従来のナプキンのデザインに違和感を持っていたユーザーにとっては、貴重な選択肢になるでしょう。


生理用ナプキン 箱はツメがついており、しっかり閉じられます


生理用ナプキン ノンポリマーです

 この生理用ナプキンは、どのようにして生まれたのでしょうか? ねとらぼでは無印良品に取材を行い、生理用ナプキン誕生の背景について聞きました。

無印良品の生理用品開発秘話

――無印良品で生理用ナプキンを販売するのは初めてなのでしょうか?

 布ナプキンは一部店舗で取り扱っていますが、使い捨てタイプのナプキンは無印良品として初めて販売します。

――今回ナプキンを発売したのはなぜでしょうか。お客様からの要望があったのでしょうか?

 前からIDEAPARK(注・無印良品ユーザーからの商品リクエストや要望を聞くためのサイト)などを通じ、お客様からご要望はいただいていました。そういったお客様のご要望と、無印良品として日用品を今後強化していきたいという考えに基づき、今回生理用ナプキンを発売することになりました。

――ナプキン本体やパッケージのデザインについて、こだわった点を教えてください。

 パッケージは店頭で買いやすいこと、家に置いておいて使うときのことも考えてデザインをしました。

――ナプキンの機能でこだわった点について教えてください。

 他社様のような吸水性の良さや薄型などにはこだわっておらず、デリケートな部分に触れるということを第一に考え、肌にあたる部分にはオーガニックコットンを使用、あえてポリマーを使わない仕様にしています。

――これまでナプキンのデザインに関しては、ピンクやハートなどを全面的に押し出したデザインのものが多いことなどに批判が出ていました。このような意見は意識されていましたか?

 そういった意見がでていることはもちろん把握はしていますが、それらを意識したというよりは、「無印良品らしい生理用品とは何か」を意識して商品を開発しています。

――今後、生理用品や女性の健康に関する商品を展開する予定はありますか?

 お客様の生活の中で必要とされる商品があれば、展開を検討していきたいと考えています。

ネット上の反応

 Twitterでは、「待ってました」「パケがシンプルなのはうれしい」「出先で生理になったときに、2個入りで買えるのはありがたい」など、無印良品のナプキンを歓迎する声が相次ぎました。

 一方でやはりネックになっているのは値段です。「ちょっと割高」「めっちゃいいなと思ったけど消耗品なので安い方に手が出てしまう」など、従来品よりお高めの価格設定にちゅうちょする人も見られました。

 生理用品を必要とする人の多様なニーズに対応できるよう、今後も生理用品にはより多くの選択肢が望まれています。

【10月16日追記】10月16日からオンラインストアでの販売がスタートしています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/19/news036.jpg 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  2. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  3. /nl/articles/2404/19/news128.jpg 「プロ野球チップス」で誤字 伊藤大海投手を「176m」と記載してカルビー謝罪
  4. /nl/articles/2404/16/news112.jpg 「ママ友襲来10分前」→さぁ、どうする……? 大爆笑の“あるある”再現が400万再生突破「腹ちぎれました」「バナナ食べんでもええやん」
  5. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  6. /nl/articles/2404/18/news032.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに手をスリスリされた瞬間…… 愛と幸せあふれる空間に笑顔になる「これぞ天使だ」
  7. /nl/articles/2404/18/news130.jpg 漂う違法感 東京に戻る息子へ持たせた“大量のブツ”に「九州人あるある」「帰省からの帰りいつもこれ」の声
  8. /nl/articles/2404/18/news176.jpg 「大型魚の餌に!!」 熱帯魚店の“思わず目を疑うPOP”に恐怖 「サメでも飼うの?」
  9. /nl/articles/2404/18/news015.jpg 【追記】クルマのヘッドライトを「魔法の水」で磨いてみたら…… SNSで話題「ダイソーのアルカリ電解水」の効果に「今日やってみます」「参考になりました」の声
  10. /nl/articles/2404/16/news135.jpg 鼻がムズムズの2カ月赤ちゃん、息を吸い込んだ次の瞬間……! まるで天使な8秒に「このくしゃみは何!?」「全てがかわいい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」