ハードなDVが35年続き、とうとう離婚計画に踏み出す妻。「無力感」繰り返すズレたアドバイスが相談者に響かない 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

加藤諦三、そのアドバイスはズレているのでは……!?

» 2020年10月26日 18時30分 公開
[北村ヂンねとらぼ]

 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは10月23日(金)放送の加藤諦三パーソナリティー回。

 先週は「夜の街、職場、ステイホーム……コロナ禍の現実」特集ということで、新型コロナ絡みの相談が多かったが、この日はまったく関係なく、夫にハードなDVを受けてきた女性からの相談。

テレフォン人生相談

加藤諦三は相談者の無力感を指摘するが……

 相談者は74歳女性。夫は同年代、長男と次男がいる。

 「1年前の夫からのDVにより、私自身が耐えきれなくなって別居することにしました」

 現在、自宅には夫と息子ふたりが住んでいるというが(息子たちが独身なのか、家族も一緒に住んでいるのかは不明)、相談者が家を飛び出す原因となった暴力がなかなかのすさまじさだった。

 「テーブルの上にある物を全部、鉄パイプで壊したり、私にも包丁を持って『殺してやる』というようなことで追いかけられてもおりました」

 夫が暴力を振るうようになった発端は35年前。友人の夫から「これを見たらどうですか?」とビデオテープを渡されたことだった。

 「中を見ましたらいかがわしいテープだったんですね。それで、すぐ返そうと思って置いといたら『これはなんだ?』ということで夫に見つかりました」

 そのテープを発見したことで浮気を疑った夫は、相談者を1週間監禁。仕事も休み、子どもたちが学校へ行った後、相談者を縛り付けていたという。

 「その間、アナタになにかをするっていうことはないんですか?」

 「毎日ではなかったですが、1週間のうちに10回、『やらせろ』と言ってきました」

 「性ですね? その性は、かなり暴力的な性ですね?」

 「無理矢理です」

 その後も、相談者は夫から同様の要求をされ続けてきたようだ。

 「大変失礼な言い方ですけれども、サディストっていうことは認めます? 夫が」

 「はい」

 「夫はサディストで、大変な無力感を持っていた」

 その無力感を解消するため、夫は相談者の自由を奪って自分の心の傷を癒やしていたのだと指摘した。

 「ああ、それが当たってるかもしれない」

 「それが35年間続いている中で、大変失礼な言い方なんですけど、アナタはこの夫の性の暴力の中に……。冷静に聞いてください。なんらかの満足はなかったですか?」

 すぐに離婚してもよさそうなことをされておきながら、その後35年間も結婚生活を続けてきたからには、相談者側にも満足感があったはずだと迫る加藤諦三。

 加藤の決めつけに近い指摘で、相談者自身も気付いていなかった心の扉が開くことも多いが、今回の相談者はあまりピンとこなかったようだ。

 「それをしなければ、また暴力をしたり、嫌がらせをするので……」「逃げ続けました。『いちご狩りに行こう』って言ってホテルに連れて行かれ、『ドライブに行こう』と言ってホテルに連れて行かれ、『一緒に風呂に入ろう』って言っても断ったりすれば、また嫌がらせがはじまるんです」

 「こういうサディストとマゾヒストの関係というのは矛盾した関係なんですよ。一方で恐怖感を持ち、嫌悪感を持ち、この人とは死んでもいいから離れたいと思いながらも、もう一方でその人にしがみついてるんです」「意識しないところで惹かれていて、そこでアナタは心の癒やしがあったんですよ」

 「いやあ、それはなかったですねぇ。惹かれてもいませんね、ホントに」

 加藤諦三は、35年間ずっとSM的な性行為を強要され、受け入れ続けてきたと考えているようだが、相談者の口ぶりだと、監禁生活の後は、夫婦生活自体をなるべく避けているように思える(35年間も夫を避け続けていながら離婚をしないのは疑問だが)。

 「だけども、アナタ自身の中に無力感っていうのがあるんですよ」

 「ありますよ、イヤなんですから! この人じゃない人と生活をしたいっていう願望は起きてきますよ!」

 どうも加藤諦三は相談者を「無力感のあるマゾヒスト」ということにしたいようだが、イマイチ芯を食っていない。

テレフォン人生相談

 「普通の常識から言えば35年間、子どもがいて……。続かないでしょう? 警察に頼めばいいわけですから」

 「去年、はじめて警察に相談しに行きました。そうしましたら警察は『距離を置いた方がいい』っていうことで別居という形を取ったんです。ここでひとりで住んでいますが、ただただ夫のそういう恐ろしいことから逃れている、その幸せ。その解放感は……最高ですぅ!」

 性生活の話に時間を取られてしまったが、ここからようやく本題。

 「今現在、夫が住んでいる土地というのは、(相談者の)実家から頂いた土地で、その土地を担保に夫がローンを組みまして、今から10年くらい前にローンを完済いたしました」

 74歳となった相談者は老後のことを心配しており、土地を売ってケア付きの老人ホームに入りたいと考えているという。

 土地は相談者名義。そこに建つ家の権利は夫と相談者で2分の1ずつ。こんな状態で土地を売ることは可能なのかというのが相談内容だ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/24/news088.jpg ヤフオクで出品されていた「20万円の引退品」→開封すると…… “まさかの中身”に賛否 「ゾッとしたわ…」「しゃーない」
  2. /nl/articles/2412/25/news115.jpg 辻希美&杉浦太陽、家族6人でクリスマスに豪華料理 長女・希空が作った“プロ級のケーキ”も…… 「凄くいい時間だった」
  3. /nl/articles/2412/24/news092.jpg 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  4. /nl/articles/2412/24/news037.jpg 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
  5. /nl/articles/2412/25/news152.jpg 「思わず泣きそう」 シャトレーゼの“129円クリスマスケーキ”に衝撃 「すごすぎない!?」「このご時世に……」
  6. /nl/articles/2412/23/news078.jpg そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
  7. /nl/articles/2412/25/news009.jpg 若かりしころの父と母→36年後…… 苦楽をともにしてきた“現在の姿”に「泣いた」「本当に素敵」と1700万再生突破【海外】
  8. /nl/articles/2412/23/news025.jpg 幼少期から“ディズニー”大好きな2人→25年後…… まさかまさかの“現在”が話題 「映画のワンシーンのよう」
  9. /nl/articles/2412/25/news021.jpg 大型ワンコが猫に育てられた結果…… 驚きの行動連発に「自分を猫だと思っていないっw?」「かわいすぎる!」
  10. /nl/articles/2412/24/news156.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」される夫婦の苦悩……“年の差33歳差”カップルに反響【個性的なカップル特集2024】
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」