何を言ってるか分からねえと思うが、サバ缶に入っているサバ缶のレビュー同人誌『鯖缶批評』がおいしそう
※缶詰にしか見えませんが、中身は本です。
同人誌制作者さんに作品へのこだわり、思い入れなどを伺う読者応募企画「装丁にこだわりまくった同人誌、教えてください」。今回は「サバ缶の中に入ってる、サバ缶のレビュー本」のお話を伺いました。言葉で聞くと意味が分からないと思いますが、画像で見れば一目瞭然。
『鯖缶批評』
- サークル名:東相模原研(刊行当時は「東SOKEN」名義)/Twitter:@higashisagamiha)
- 制作者名:みっぱら(ティザーサイト:東SOKEN)
- 最初期はカフェオレレビュー本、牛乳レビュー本など飲食評論本を作っていました。代表作は『白い粉これくしょん』、紙ウエスの見本帳『WIPE OUT』、『石灰石レビュー』など。現在は旅行サークルとして全国にある空港をしらみつぶしに訪れています。下地島空港はいいぞ。
丸いサバ缶の中に、丸いサバ缶のレビュー本が入っていて、丸いサバ缶の写真が載っている『鯖缶批評』
―― 2016年に制作された『鯖缶批評』、「サバ缶を紹介する本をサバ缶に入れる」というアイデアはどのように生まれたのでしょうか?
発端は『鯖管が選ぶサバ缶の本』というコピー誌を作ったこと。当時の職業がサーバーの管理者だったので、サバ缶のレビュー本を作りました。表紙を作るために、ラックマウントサーバのベゼルだけヤフオクで買ってきたのを思い出します。
その本で取り上げたサバ缶は16種類。次には、もっと多くレビューした本を作る予定になっていて、私はサバ缶を見ながらこう思ったんです。
「サバ缶の本を、サバ缶に入れることはできないか」。
―― そうでした。ひらめきって、そういうものでしたね。
本があまりにも小さいと読みにくくなってしまうので、缶はツナ2号缶(内径83.4ミリ/高さ45.5ミリ)に。本はそこに収まる丸い形状で、厚さは2センチあります。
ちなみに本の形は正円ではなく、正確にはホタテ型になっています。
―― まん丸ではなくて、普通の本で言うところの背表紙部分(各ページがつながっている部分)だけ真っすぐになっていますよね。
これは正円の一部をカットした結果ではなく、最初からそのような形で作ってもらっています。印刷会社さんいわく「正円から作る方法だとブッシュ抜き加工(分厚い紙などを金型でまとめて抜く方法)をした際、背にバリ(突起)が出てしまう」とのことでした。
それを詰めた“本の缶詰”が完成した後、手間が掛かったのは缶側面のラベル貼り。イベントで持っていく分の缶のシールを、前日の夜に手作業で貼っていきました。
また、後日談となりますが、レビュー当時はサバ缶を食べまくっていたので、それから数年間、サバが苦手になりました。現在もちょっと苦手です。
―― 『鯖缶批評』をブースで目にした方からは、どんな反応がありましたか?
そもそも本であることに気付いてもらえませんでした。“中身の本”をサンプルとして持っていくことで解決しましたが、“外見の缶”だけだと初見では全く分かりません。
―― ホンというかカンですもんね。
あと「開けないと読めないけど、開けると缶の形が損なわれる」ということで、保存用と観賞用で買っていく方もいましたね。
実は私も、『鯖缶批評』の缶は開けたことがないんですよね。“中身の本”は別に印刷会社さんから受け取っていて、開封しなくても読めるので。
開缶すると、本の下に発泡スチロールが入っている(中身の高さを缶の高さに合わせるため)はずなのですが、まだ見たことがありません。
本企画では取材させていただける方を常時募集しています
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「紙の本ならではアイデアは今後も極めていきたいですね」。意味が分からないと思うけど“表紙にアンモナイトとカメラレンズが載ってる同人誌”がスゴいのでご覧ください
言葉だとうまく説明できない不思議な雰囲気。
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