1日限定「爆音コンビニ」オープン 聴覚障害者が抱える「マスクで口の動きを読み取れない」問題を仮想体験

マスクが広まったことで困っている人たちがいる。

» 2020年11月17日 17時39分 公開
[たちこぎライダーねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 クラブ(踊る方)さながらに大音量で音楽を鳴り響かせるコンビニ「爆音コンビニ DEAF-MART」が、1日限定でオープンします。爆音の中での買い物を体験するこのイベント、いわゆる「リア充」向けかと思いきや、実は「声が聞こえない」環境に身を置くことによって、聴覚に障害のある人たちが抱える「マスク着用で口の動きから相手の言っていることがわかりにくい」問題を考えようというものです。な、なるほど〜。


爆音コンビニ 爆音で聴覚が奪われる

 「爆音コンビニ DEAF-MART」はPRイベントなどを行う会社「人間」と、NPO法人「Silent Voice」が共同で開催するイベント。12月4日に東京都板橋区の某所で、60分ずつ3回に分けて実施されます。お客さんは事前に特設サイトから応募した人の中から抽選で選ばれ、各回2人2組ずつ、計12人が体験できます。


聴覚障害者はこんな状況で買い物をしている

 「コロナ禍」によって、マスクの着用が一般的になったことで、聴覚に障害を抱える人たちは、それまで可能だった「口の動きや顔の表情によって相手の言いたいことを読み取る」ことが難しくなりました。「爆音コンビニ」では、爆音による音声コミュニケーションが困難な状態でお客さんが買い物することで、聴覚障害者が抱える問題を実際に体験し問題の解決策を考えようと発案されたもの。


爆音コンビニ

爆音コンビニ

 抽選で選ばれたお客さんは、爆音の中で「いつも通りの買い物をする」というミッションをこなすことになります。しかし、レジで待つ店員は当然ながらマスクを着用しているため、口の動きが見えず聴覚も使えない状態になるというわけです。なお、爆音については専門家による指導のもと、人体への影響を配慮し調整するとのこと。

 主宰の「Silent Voice」は聞こえる人と聞こえない人が半数ずつ働く会社。「双方が尊重し合う文化を持たなければ仕事が進みません」と代表理事/CEOの尾中友哉さんはコメント。次のように続けます。「多くの会社では聞こえない、聞こえにくい人は圧倒的少数であり、その少数の人が困りごとを知ってもらったり対応してもらったりするために、大きなハードルがあることを知りました。本イベントでは少数派の困りごとに関心のない人にもいかに気付いてもらい、人が生きていくために欠かせないコミュニケーションの改善のきっかけにしていただけるかにチャレンジしました」。


爆音コンビニ

 誰かの「ふつう」は、別の誰かにとって「ふつう」じゃないこともある。そんなことを考え直すきっかけになりそうです。


爆音コンビニ

 「Silent Voice」では、聴覚障害者にとってマスク着用が大きな「壁」となっている状況を受け、導入コストが低く誰もが気軽に扱える解決策の1つとして、口元が見える「透明マスク」1万枚を配布するプロジェクトを立ち上げています。



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」