【中二病で包帯を巻いていた人インタビュー】「強キャラ感」に憧れて包帯登校デビュー→1カ月でやめちゃった“素朴で大事な理由”:ねとらぼ都市伝説調査班(1/2 ページ)
カッコいい以上に大事なものが、そこにある。
ネットに広まる真相不明の情報を追究する、ねとらぼ都市伝説調査班。今回は「中二病で包帯を巻いていた人は、本当にいるのか」というリサーチを行ったところ、「『強キャラ感』に憧れて巻いたけど、結局面倒になってやめた」という人物にお話を伺う機会を得た。報告を行う。
「力を制御しているような、歴戦の猛者のような」
―― 巻いていた理由はなんですか?
小学生時代から『家庭教師ヒットマンREBORN!』の「笹川了平」といった手に巻いているキャラはもちろん、『鋼の錬金術師』の「傷の男(スカー)」や「エドワード・エルリック」らが負傷時に腕や肩などに巻いていた姿も含めて、包帯に「強さ」「カッコよさ」を感じていました。
中学生のあるとき家で包帯と包帯留めを見つけ、憧れと好奇心から巻いてみたところ、指ぬき手袋のような「しっくり感」があり、そのまま就寝。翌日巻き直して登校したのが包帯デビューでした。
学校で体育や美術、給食のとき以外は“右利きだからキレイに巻ける”という理由で左手に、手のひらと手の甲を包むように巻いていました。個人的にはサージカルテープではなく、包帯留めを使っていることがプロっぽくて気に入っていました。
―― ずばり、包帯のカッコよさとは。
1番は「強キャラ感」ですね。力を制御しているような、歴戦の猛者のような、不思議な高揚感があったことを覚えています。仮病のつもりではなかったので、巻いている理由を聞かれたときは「落ち着くから巻いてるだけ〜」と答えていたのですが、今考えると手首をケガしているよりもよほど心配になる理由でしたね。
また巻く前は想定していなかったのですが、周りが心配してくれたり声をかけてくれることが承認欲求を満たすのにつながっていたと思います。
すぐに巻かなくなった理由
―― では、どうして巻くのをやめたのでしょうか?
当たり前といえば当たり前なんですけど、包帯を巻いていると手を洗うのがめちゃくちゃ面倒なんですよね。
いちいち解いて、ポケットとかにしまって、手を洗い終わったらまた巻き直して……そんなことを繰り返すうち、だんだん巻き直す頻度が減っていき、1カ月程度でいつの間にか巻かなくなりました。
ちなみに、クラスメイトは巻く前も巻いているときも、やめた後も特に変わらず接してくれていたので、あまり恥ずかしさはありませんでした。黒歴史というより笑い話くらいで済んでいるのは、そのおかげだと思います。当時のクラスメイトには感謝しないといけませんね。
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