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» 2020年12月16日 18時30分 公開

『SFマガジン』であの「百合特集」が2年ぶり復活 前回は「溶けるように予約在庫が消えた」神企画(1/2 ページ)

多彩な書き手によるコンテンツが盛りだくさんです。

[織部弓槻ねとらぼ]
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 あの百合特集が帰ってきました! 早川書房の『SFマガジン』史上初の3刷となった、2018年の百合特集から2年。「より広く深く百合とSFを編んでいく総力特集」ということで、12月25日発売の『SFマガジン』2021年2月号の特集は「百合特集2021」です。合計200ページに迫る最大ボリュームの特集で、雑誌自体も64ページ増の特別増大号とのこと。


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 同特集では、2021年1月より放送開始予定のアニメ「裏世界ピクニック」について、監督・佐藤卓哉さん&原作者・宮澤伊織さんの対談と、声優の花守ゆみりさん&茅野愛衣さんのインタビューを掲載。「くねくね」や「八尺様」といった都市伝説の怪異がひしめく「裏世界」を巡る物語がどう映像化されるのか、期待が高まります。


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 さらに、特集小説、コミック、詩、インタビュー、エッセイなどのコンテンツもめじろ押しです。小説は斜線堂有紀さんの「回樹」の扉絵を「アクタージュ」の宇佐崎しろさんが担当、届木ウカさんの「貴女が私を人間にしてくれた」の扉絵をなおいまいさん、小野美由紀さんの「身体を売ること」の扉絵を網中いづるさん、櫻木みわさん×李琴峰さんの共作「湖底の炎」の扉絵を結布さんが担当しています。


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 特集エッセイは、『少女小説ガイド』の嵯峨景子さんによる「血を吐くように愛を叫ぶ――少女小説家・伊澤みゆきの衝撃」と、『「百合映画」完全ガイド』の将来の終わりさんによる「百合映画2020最前線」。このほか、百合専門ニュースサイト「百合ナビ」管理人ふりっぺさんへのインタビューや、第2回百合文芸小説コンテスト受賞作も掲載されます。


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 今回の特集について、担当編集の溝口力丸さんにお話を伺ったところ、大変熱いコメントをいただきました。

――前回の百合特集号は3刷となるなど大きな話題となりました。当時、どのような反響がありましたか?

溝口:当時は「百合が爆発した」という表現を使いましたが、本当に告知の瞬間から溶けるように予約在庫が消えて、読みたい方へ届けきるのが大変でした。

 SFと百合という2つのジャンルに興味のある、潜在的な読者が多かったのだと思います。このときの反響が百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』や、特集に参加していた伴名練さんの単著『なめらかな世界と、その敵』などの刊行へとつながっていき、その潮流は現在も続いています。

――今回、再び百合特集号を組まれるということで、 前回の反響を踏まえ、どのようなことを意識して企画されましたか?

溝口:前回なぜあそこまでご好評いただけたかを振り返り、継続と拡大の重要さを再考したうえで、絶対に前と同じような特集にはしない、と意識しています。そうでなければ、この2年間何をしていたのか、という話になってしまうので。

 次号は雑誌全体で64ページ増やしましたし、特集以外の記事も含めて、誌面の構成には何重にもコンセプトを取り入れました。ただ、今回はそれを明かすことはしないつもりです。担当編集が語る意図だけが「正解」になってほしくはないというか、それを軽々と超えていく内容になったと思います。

 まずは何より1冊通して読んでいただいて、何らかの熱を受け取っていただければうれしいなと思っています。あと、通販用の在庫はめちゃめちゃに増やしました。年末年始のカート落ちは地獄です。




 また、百合特集以外では、伴名練さんらによる海外SFやアンソロジーに関するエッセイ等が掲載されるほか、木澤佐登志さんによる新連載も始まります。発売日が待ち遠しい……!

 『SFマガジン』2021年2月号の価格は1595円(税込)で、全国の書店、オンラインショップなどで販売されます。



その他掲載作品抜粋


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