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» 2020年12月18日 20時30分 公開

既に6人中2人が死亡―― 都市伝説的謎解きミステリー「みやまん」こと「Project:;cold」 キュートでガチなゲーマー森いちごの表と裏あのキャラに花束を

リアルタイム代替虚構ゲームの中でひときわ目立つ少女が一人。

[たまごまご,ねとらぼ]

 「みやまん」こと「Project:;COLD」の大掛かりな作りが、今かなり面白い。声優の杉田智和や、音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」が絡んでいるということで聞いた方もいるかもしれません。

 ざっくりいうと、リアルタイムで女の子たちが巻き込まれている死亡事件の謎を、視聴者が参加して解決していく内容。リアル脱出ゲーム的な仕組みをネットに持ち込んだもので、登場人物はVTuber風に実時間で行動し続けています。本当の事件なんじゃないかと勘違いする人もいました。

 最初は「みやまんちゃんねる」で6人の女の子がバンドを始めるところからスタート。ぱっと見音楽系VTuberがデビューしたかのような作りのチャンネルです。


最初に登場したのは、リーダー的存在・佐久間ヒカリの自己紹介動画

MVのクオリティは、幸福な青春度高め

 一人ずつTwitterアカウントを持っており、彼女たちの会話は基本Twitterで発信されます。視聴者も直接彼女たちにリプライを送ることができ、女の子たちは結構な割合で意志を持ってリプライを視聴者に返しています。本当に存在しているかのよう。


突然の惨劇と、ヘルプメッセージ

 事件が起きてからは、YouTubeにアップロードされた動画だけでは推理が間に合わなくなります。ネット上のホームページをはじめ、第三者のTwitterアカウント、舞台になっている平塚市の広報アーカイブ、高校のホームページ、謎解き専用の電話番号、「ずっと真夜中でいいのに。」の動画、実在の平塚八幡宮、QRコード、実写ビデオ、女の子たちの裏アカウント、オカルト情報サイトなど、推理する際必要な種が一気に散り散りに。しかも一人だけでは情報不足になるためSNSで情報交流しないと解けない仕組みも入れられています。

 こうなってくると、どこまでが現実でどこからが虚構か、かなり壁が曖昧になっていきます。


「Project:;COLD」の主題歌『勘ぐれい』。ここにもヒントが隠れている?

 ずっと追っていれば、散り散りな情報がひとつになる体験を味わうことができて、物語としても謎解きとしてもかなり面白い。でもこれだと後から見る人にはあまりにも難解すぎる。かと言って公式がまとめ解説するのはちょっとメタすぎて野暮。

 それを外部チャンネルであるミステリー・都市伝説YouTuber「あるごめとりい」でモキュメンタリー動画をあげるという手法を使い、「生々しさ」「都市伝説感」「エンタメ性」そして「わかりやすいまとめ」を提示しました。



 「みやまん」に興味がある人は、事件の今までの総括としてまずはこれを見るのをおすすめします。ホームページの細かい情報や、6人の女の子のキャラクター性を追うのは、その後でも十分です。

 フィクション、プロモーションとは書いていますが、いかにも本当にあったっぽい作りになっているので、これまた新たに信じてしまった人がいる様子。それはそれで都市伝説っぽい流れでユニーク。

 まだまだ話は暗雲立ち込め続けています。現在までで6人中2人死にました。特に1人目の死はかなりショッキングなツイート。「まんがタイムきらら」的なバンドストーリーが一転してサスペンスものになる瞬間が、はっきりわかる内容でした。



 ツイートされた時は真偽の境界がかなり曖昧で受け止め方が難しく、ちょっとした騒ぎになりました。このツイートのインパクトと生々しい表現が、その後のProject:;COLDの方向性を決定づけて行った気がします。

 死んだ子も含め6人のプロフィールは実際に公式サイトで見てください。設定(生い立ち?)は全員かなり練り込まれていて、それぞれ主役になりうるくらいです。

 今回の記事ではその中から「癒やし枠」「不穏枠」「オタク枠」を担う鍵になる存在、ちっちゃなマスコット的愛されキャラクター森いちごについて触れていきます。彼女の立ち位置と立ち回りは、このプロジェクトにしてはかなり特殊です。


1:理想的女子像の詰め合わせいちごちゃん

 元気いっぱいのリーダー格の優等生・佐久間ヒカリ。ハイテンションで行動力のあるスポーツ少女・岩永静、真面目で責任感の強い努力家・青島玲子、クールっぽく見えるけど感受性がかなり強い星野理也、演劇で忙しい日々を送っている綾城奈々乃。そしてちっちゃな森いちご

 この中の佐久間ヒカリと岩永静が「呪い」と思わしきなにかのせいで変死(自殺と言われていますが詳細は不明)してしまいました。女の子たちは日々、仲間を失った絶望と悲しみ、死ぬんじゃないかという恐怖と戦いながら行きています。公式サイトには全員のTwitterがいっぺんに見られるようなしくみが作られているので、ぜひ見てみて下さい。時系列順に全員のメンタルがどんどん追い詰められていく様子が見られます。


APEX強そう

 割と現実的にもいそうなメンツの中、森いちごは見た目からかなり特異な存在。内気で気が弱く、臆病で泣き虫。声も身体も小さい。周りからはマスコット的存在と見られているそうです。

 普段はおとなしそうだけど、レトロなアーケードのシューティングゲームPCゲーのFPSが大好きで、ゲームの話になると途端に声が大きくテンションが高くなる。髪色は目立つ灰色とピンクの色味で、瞳の色もこれまた一人だけかなり薄い。前髪に大きないちごの髪留めをしているので、全員集合写真だと否が応でも目立ちます。


みやまんチャンネル アーケードゲーマーでシューティングゲーム好きとはまたコアな

 あまりにもマンガ的記号が多く浮世離れをしている。というかシューティングゲームとFPS大好きな内気女子、ゲーム実況見るのが好き、ってなんだそれは、趣味がぼくとあいますねえ。君なんのシューティングやってるの? どこまでがレトロかわからないけど、「斑鳩」とか「怒首領蜂大往生」とか「バトルガレッガ」の上手い女の子だったらときめいてしまう。今は「Apex」とか「サクナヒメ」とか、あと「Human Fall Flat」とかやっているみたいです。「Among Us」もやるらしい。流行を一通りおさえているなかなかのコアゲーマー。ゲーム実況者「ナポリの男たち」の動画を見ていたこともあります。

 かわいいもの、特に動物の動画見るのが好きだそうです。でもライオンも好きっていうアンバランス。この子情報量多すぎでは。

 多方面に刺さりそうな要素満載の女の子。色んな人の考える「かわいい女の子」像をパフェのごとく盛り込んだような、魅力あふれる女の子です。


2:いちごちゃんの救い

 佐久間ヒカリが木の下で死にました。岩永静が学校から落下死しました。

 フィクションだってのはわかってます。でも今まで見ていて、たまにファンと会話して、まるで生きていたかのような子たちが死ぬってのは、かなり心に負担がかかるものです。バーチャルな世界で、間違いなく彼女たちは生きていたはずでした。でももう、いません。

 SNSを使うことでVTuberっぽい近さがあるだけに、自分の目の前から永遠に消えてしまうショックは相当なもの。佐久間ヒカリのツイートに残る「永眠」の文字。この戻れない感覚が物語として楽しいですが、開くたびに目に飛び込んでくるしんどさと言ったらない。


みやまんチャンネル もう、戻ってこない日々

 ここでファンの癒やしになったのが、森いちごの存在でした。

 考察用Discordサーバーなどの一部のファンの間では「いちごちゃんかわいい」という言葉が安らぎの呪文になりました。

 こういうマスコット的な心の平穏キャラ(あるいはコミックリリーフ)は、ミステリー作品には重要です。視聴者がとりあえず駆け込める存在なのだとしたら、アーケードゲーマーというキャラ立ちや浮世離れした彼女のビジュアルはとてもよくできています。


3:裏垢いちごちゃん

 そんな彼女にとんでもない疑惑が起こりました。彼女はTwitter裏アカウントを持っており、メンバーの綾城奈々乃への愚痴を書いている、という話。

 今まで「死の呪い」に対抗するため全員が一致団結していたのに、これによって森いちごと綾城奈々乃の間の溝が急激にむき出しになりました。一応その裏垢らしきものはすでに発見されているのですが、本物かどうか公式から発表されていないので、ここでは言及しません。


揉め事からの編集カットが気になって仕方ない

 これによって「仲良し6人組」という視点は一気に崩れ、ギスギスしてきました。同時に、森いちごに人間的な血が通ったようにも見えます。彼女は学校で言われているようなマスコットじゃない。心の淀みや病みを抱えてさまよい続ける、一人の高校生の女の子。今回の動画によって生まれた「密かに病んでいたいちご」像が、これまたファンの心を掴みました。アカウント名は「わるいちご(綾城奈々乃の動画内発言)」だそうです。ネーミング直球すぎてかわいいじゃないの。

 キャラクターの物語としても、ミステリーとしても、人間関係のゆらぎは大きな転機。森いちごが「天然」では済まされない、キーキャラクターと化していきます。


4:言動がシュールないちごちゃん

 2人亡くなってしんみりしている現在。森いちごもしんみりしています。ただ言動がどうも特殊。おそらく元々なんでしょうけれども、彼女の感覚のズレがじわじわ滲んでいます。




 メンバーの中だとインターネットに一番詳しそうな森いちご。そういう子と会話ができる楽しさをバーチャルに投げかけてくる子です。グロテスクな展開の清涼剤でありつつも、こういうムーブで推理を混乱させるブラフ感もかなり強い。

 残りの4人がどうなるかは全くわかりませんが(この記事があがっているとき、無事なんだろうか……)、チャンネル派生として「森いちごのゲーム実況」などを見てみたくなるくらいには、キャラ強度がある。スタッフもやはり彼女は動かしやすいようで、「いちごが好きなゲームシリーズ」プレゼント企画という本編と真逆のノリの展開もしています。



 視聴者に近い位置としての森いちごの存在、コラボやPRなどいろいろできる可能性が見えます。生き続けてくれれば……。

 「Project:;COLD」自体、ネットを使うのならなんでもありな勢いのテンションでリアルタイム展開しています。そこにネットに強そうな森いちごははまり役なんでしょう。広告塔的存在としても光っていきそうです。今後何が起きるかわからないけれども、まずは「いちごちゃんかわいい」で乗り切りましょう。頼むからみんな生きて! 死亡フラグ立てないで!


たまごまご


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