「ドラクエ3」RTAで見事世界記録が誕生し「ホットプレート」がトレンドに 解説「これがホットプレートの力です」→ そして焼肉へ…

どこから突っ込んでいいのか分からないけどおめでとうございます!

» 2020年12月28日 11時46分 公開
[ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 2020年12月27日に行われた、RTA in Japan 2020のファミコン版ドラゴンクエスト3 何でもありRTA部門で、走者の一人“ひっしー”さん(@Hitsheegame)が見事22分07秒でゲームクリアに到達し、世界記録を更新しました。2020年に入って新たに発見された「電源ON/OFFバグ」を活用したもので、バグ結果をコントロールするための“ファミコン本体をホットプレートで暖める”という謎の儀式で開催前から注目を集めていた種目でした。


advertisement

 今回使用された「電源ON/OFFバグ」とは、ゲーム開始後、王様に話しかけてセーブした後、すぐに電源をON/OFFすることで意図的にゲームデータを崩壊させられるというもの。詳しい手順は省略しますが、成功すれば最初からキャラクターのレベルが最大になったり、ゾーマ城への鍵となる「にじのしずく」を持った状態から始めたりすることができ、ゲーム開始直後からいきなりラストダンジョン直行といった大幅なシーケンスブレイクが可能になります。

 問題は「なぜそれでホットプレートが必要になるのか?」という点ですが、どうやらこのバグによって生成されるデータには「ファミコン本体による個体差」があることと、さらに「バグ発生時の温度が密接に関係しているらしい」ということがこれまでに判明しているため(温度によってメモリの揮発速度が変わるためと推測されていますが……すいません僕もよく分かりません。詳しくはピロ彦さんの解説エントリをどうぞ)。このため走者たちはまず「理想的なデータを引ける本体ガチャ」を乗り越え、さらに「理想的なデータを生成するための温度管理方法」をそれぞれ準備したうえで今回のRTAに臨んでいました。

 ちなみに、たまたま世界記録を達成したひっしーさんがホットプレートを使っていたというだけで、中にはネックウォーマーなどを使っていた人も。別にホットプレートが必須というわけではない……というか、そもそも本来の使い方ではないためくれぐれもご注意ください(あと温度管理に使っていただけで、別にファミコンを焼いていたわけではない)。



 今回のRTA in Japan 2020では、ばくぜろさん、ひっしーさん、ピロ彦さん、limeさんの4人がこの「何でもあり」ルールで、ファミコン版「ドラクエ3」のクリアに挑戦。

advertisement

 上記の通りかなり運に左右されるルールですが、ひっしーさんはさらに特殊な方法を用いて、後期ROMでしか使えない「ノーエンカバグ(2コンのABを押しっぱなしにしていると敵が出現しなくなる)」を併用。最初こそバグの仕込みでやや出遅れましたが、その後は敵が出現しなくなったゾーマ城をスイスイ歩きながら一気にトップに迫っていきます。その一方で、序盤トップだったばくぜろさんは最初こそスムーズでしたが、中ボス戦で必要になる「メガンテ」を覚えていないことが途中で発覚。最終的にはひっしーさんがばくぜろさんを追い抜き、開始から14分30秒ほどで見事ゾーマ撃破に成功しました(タイマーストップはエンディング後なのでもう少し後)。

【追記】※当初ひっしーさんの追い上げについて「エンカウントに恵まれた」と説明していましたが、ノーエンカバグ使用によるもの(もちろんレギュレーションの範囲内)だったため説明を修正いたしました


ドラクエ3RTA 開始2分でいきなりバグりまくる画面

ドラクエ3RTA 13分半でゾーマ戦突入へ(右上がひっしーさん)

ドラクエ3RTA 14分半でゾーマ撃破!

 最大の更新ポイントとなった「電源ON/OFFバグ」が公のRTAイベントで使われたのは恐らく初で、「温度管理」という謎の儀式はもちろん、バグの副作用による画面崩壊、わずか4分半でのゾーマ城突入などなど、これまでのRTAでは見られなかったカオスな光景の数々に、コメント欄では終始困惑やツッコミの声があふれる形に。世界記録達成が確認されると、解説からも「これがホットプレートの力です」という謎発言が飛び出し、一時はTwitterのトレンドに「ホットプレート」が入ったりもしました。

advertisement

 ちなみに優勝したひっしーさんはその後、使用したホットプレートで配信中にそのまま肉を焼き始め、さらなる視聴者の困惑を誘うという一幕も。これがロトのホットプレートか……。


ドラクエ3RTA 使い終わったホットプレートで肉を焼き始めるひっしーさん

 RTA in Japan 2020は12月27日から12月31日まで開催中で、この後も「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の30分クリアや、いろんな意味で今年話題になった「ファイナルソード」のバグあり1時間クリアなどが予定されています(開催スケジュールはこちら)。



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/29/news087.jpg 皇后さま、服から靴まで「ロイヤルブルー」 天皇陛下のネクタイとの“おそろいコーデ”
  2. /nl/articles/2503/29/news054.jpg 「全てが完璧」 無印良品の“1990円バッグ”に称賛続出 「やっぱりこれ」「文句なし」「使い勝手抜群」
  3. /nl/articles/2503/28/news058.jpg 「昔はかなりモテた」と話す母→ウソかと思いきや…… 100万再生された“当時の姿”に娘も驚き「なんてこった!!」【海外】
  4. /nl/articles/2503/27/news056.jpg 福袋に入ってた“定価3万円”の高級魚を大事に育てたら…… 「やりやがったな」涙する結果に「すごい」「ほんと感動」
  5. /nl/articles/2503/29/news026.jpg 養子に迎えた娘を溺愛していたお父さん、その26年後には…… まさかの展開に感動の声 「泣いた」「美しすぎる」【米】
  6. /nl/articles/2503/25/news065.jpg パパに抱っこされる娘→30年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に驚き「私もお父さんが恋しくなった」【海外】
  7. /nl/articles/2503/29/news066.jpg 「この値段では考えられない」 ワークマンの新作“1900円アウター”が品切れ続出の反響ぶり 「コスパ良し!」
  8. /nl/articles/2503/29/news067.jpg 「こんな安くていいのか」 ワークマン新作“1500円パンツ”が売り切れラッシュの大人気 「何の文句もない」
  9. /nl/articles/2503/27/news039.jpg 【着物】たんすに眠っていた帯→“斜め上の発想”でリメイク 完成したアイテムに「何て素敵なんでしょ」「挑戦してみます」
  10. /nl/articles/2503/28/news169.jpg “有吉弘行も大ファン”の「伝説の女装愛好家」が死去 亡くなる2日前に「志半ばにして逝きますが燃え尽きる思い」とメッセージ
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  2. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  3. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  4. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  5. ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  6. ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  7. 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
  9. 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  10. 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に