現実の「将棋電王戦FINAL」に着想を得た映画「AWAKE」 モヤモヤが残る対局に付けたもう1つの“決着”(2/4 ページ)
山田監督は予算のことなどはまったく考えず、実際の電王戦FINAL・第5局をベースに、将棋ソフトウェアAWAKEを開発した巨瀬亮一氏のバックグラウンドを参考にしつつも、その他はほぼ全てフィクションとして自由に台本を書いていったという。そのため、取材をすることもほとんどなく、登場人物は名前も含め架空のものとなり、その性格や環境も空想のままに作っていたのだそうだ。
こう書くと、実際の出来事や人物へのリスペクトに欠いているように思われるかもしれないが、そんなことはない。山田篤宏監督は、棋電王戦FINAL・第5局について、「AIのAWAKEが勝ったら、人間の棋士の存在理由がないという危機感があった」「阿久津八段の葛藤などが見え隠れしたので、その濃密なドラマを映画にしたいと思った」と語っており、その複雑な感情を、とある“想い”が濃密に表れた物語へと、見事に昇華しているからだ。
実際の電王戦FINAL・第5局がどういう決着をしたのかについては、知らない方にも先入観なく見てほしいので、ここではあえて書かない。だが、その対局は当時のネットユーザーや将棋ファンの間で物議を醸しており、非常に「モヤモヤ」の残るものであった、ということだけは告げておこう。
そんなモヤモヤに対して、この映画は見事な“決着”をつけており、そこには思いもよらない感動があったのだ。
実際にはモヤモヤが残ってしまった対局である電王戦FINAL・第5局について「こういう解釈があったのか」「こういう想いがあったのか」と、さらに熟考することで、本作がさらに奥深い、素晴らしい“意味”を持たせた物語であることが、きっと分かるだろうから。ぜひ、結末を見届けた後はじっくりと反すうしたり、一緒に見た人と「どういう意味を持つか」話し合ったりしてみてほしい。
3:将棋が分からなくても楽しめるメリハリのある演出
本作は、「将棋のルールが全く分からなくても楽しめる」映画である、ということも強調しておきたい。
前述した通り、本作は「夢を諦めた後にかつてのライバルと対決する」というドラマの側面が大きいため、将棋を知らなくても物語は問題なく理解できる。それでいて厳しい“奨励会”の世界や、関係者たちの心情も説明的になりすぎない程度に盛り込まれているという、親切設計がされていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
-
「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
-
もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
-
「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
-
異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
-
「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
-
「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
-
築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
-
【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
-
辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」