第1回「ebookjapanマンガ大賞」がユーザー投票受付中! ノミネート作からねとらぼ編集部の推しマンガを厳選してみた
ebookjapanが選ぶ「いま最もおすすめしたい20作品」。
電子書籍販売サイトのebookjapanが創業20周年を記念して新たなマンガ賞「ebookjapanマンガ大賞」を創設。記念すべき第1回となる「ebookjapanマンガ大賞2021」のノミネート作品が発表されました。
ノミネート作品はebookjapanが「いま最もおすすめしたい20作品」として選出したもの。現在ユーザー投票を受付中で、皆さんの投票によって大賞作品1点を決定します。投票期間は1月31日まで。
候補作は2018年12月〜2020年11月31日までに第1巻が発売された旬な作品ばかりで、マンガ好きのねとらぼ編集部員が注目している作品も多く含まれています。今回はそんなノミネート作の中から編集部員が特に推したい5作を紹介します!
『ベルリンうわの空』(戸部マミヤ推薦)
- 『ベルリンうわの空』(香山哲)
国際都市ベルリンを舞台にしたエッセイ漫画。
作者自身も含めて登場人物たちはみんな異形の姿で描かれます。獣の顔をした人、岩のような人、怪物にしか見えない人。肌や目の色とは関係ない“個性”でその人を描こうとする作者の人柄がホッと心に染み入ります。絵的にもファンタジーの異世界みたいで楽しいしね。
生まれ故郷とは異なる刺激に満ちた町で“ただ幸福に生活したい”。そんな作者の日常は不思議な魅力にあふれていて、不意に現れる「謎シール」や「つまづき石」といった“気付き”がほどよいスパイスとして機能します。読んでも旅行に行きたくなったりはしませんが、身の回りの小さな幸せを愛したくなる、へんてこな海外エッセイです。
『消えた初恋』(家原推薦)
- 『消えた初恋』(作画:アルコ 原作:ひねくれ渡)
隣の席の橋下さんに片思いをしている主人公・青木。ある日、テストがあるのに消しゴムを忘れた青木は、橋下さんから消しゴムを貸してもらいます。しかしテスト中にそっとケースを外してみると、その消しゴムには「イダくん♡」の文字……。突然の失恋に撃沈していた青木ですが、さらにその消しゴムを前の席の男子・井田に見られてしまいます。「待て!! これが橋下さんのだとバレたら 橋下さんの恋心まで公になるんじゃ……」と思った青木が、井田の前でとっさについた嘘は――! ネタバレしたくないので、消しゴムのエピソードの続きが気になる方はぜひ1巻を読んでみてください。
少女漫画などで時折ある、主人公の恋路を邪魔するために悪意を持って接してくるキャラクターや、主人公たちの関係を晒して笑いものにしてくるキャラクターなどの“ヒール役”が(現時点までで)いないのも心穏やかに読めるポイントです。とはいえそれだけで恋がうまくいくわけもなく、彼・彼女たちなりに迷走したり空回ったりしながら一生懸命頑張っている姿がいとおしく、読んでいて「がんばれ……!」と応援したくなります。
消しゴムのエピソードに始まり、少女漫画好きの人でなくても笑って楽しめるお話が続くので、どんな方にもオススメです。黒髪短髪スポーツ男子が好きな人にも絶対読んでほしいです。かっこいいので……。
『葬送のフリーレン』(高橋史彦推薦)
- 『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人 作画:アベツカサ)
「ひっくり返りましたよ」「今年始まった少年誌の若手の新連載の中で一番面白い」――週刊少年サンデーの市原編集長も太鼓判を押す『葬送のフリーレン』は、2020年4月に連載が始まった。魔王を倒した勇者一行の“その後”を描いた作品で、一度読んだ人からは軒並み高い評価を与えられている。
本作の設定だけなら少なくない人が思いつくかもしれないが、表現は唯一無二。『ダンジョン飯』に匹敵する衝撃を今後漫画界に与えていく確信がある。とにかく、まず1話、そして1巻、だまされたと思って読んでほしい。読み終えたあなたは妙に心地の良い読後感を抱いているはずだ。
『無能の鷹』(高橋史彦推薦)
- 『無能の鷹』(はんざき朝未)
めっちゃデキる人だと思ったら、実は社内ニートだった。無敵の主人公・鷹野ツメ子を描く本作は、多くの人に勇気を与えるに違いない。特にある種の会社員に対しては劇的な効果を発揮しそうだ。
鷹野はとにかくデキるオーラを放つ。同僚たちは「通常業務が全くできない」ことを把握しているが、取引先に対しては話が別。その「初見殺し」の能力で次々と困難を解決していく。その様子はとても爽快感がある。『ワンパンマン』のキングが会社員になった感じといったら一部には伝わるだろうか。
なお、RPAやオンライン会議等、時代を反映したエピソードもハイレベル。楽しみながら現代の会社員事情が学べる傑作だ。
ねとらぼでは虚構新聞・社主UKさんによる『無能の鷹』レビューも掲載しています。こちらもぜひご一読を。
『九龍ジェネリックロマンス』(たろちん推薦)
- 『九龍ジェネリックロマンス』(眉月じゅん)
香港の巨大スラム「九龍城砦」が舞台、というだけで一部の人にはグッとくるものがあるかもしれません。ああいう煩雑で、カオスで、お世辞にもキレイとは言えなくて、でも人間の生活が濃厚に凝縮されている場所に妙に惹かれます。長崎の軍艦島とかもそうですよね。どっちも行ったことはないんですが写真とかずっと見ちゃう。
『九龍ジェネリックロマンス』で描かれる九龍は現実とは少し違います。九龍の小さな不動産会社で働く30代の2人の男女、鯨井と工藤の関係を中心に、“ある仕掛け”を少しずつ紐解きながら奇妙な九龍の生活を描き出しています。「日常モノ」としても「恋愛モノ」としても「SFモノ」としても読める独特の読み心地は、まさに九龍城砦のように雑多なのにどこか懐かしくて愛おしくなる、不思議な魅力を持った作品です。
こちらはねとらぼで作者の眉月じゅんさん、担当編集の大熊八甲さんへインタビューした際の記事。制作の背景など貴重なお話を語ってくれています。
クーポンも当たる! 「ebookjapanマンガ大賞2021」に投票しよう
皆さんの気になる作品はありましたか? 「ebookjapanマンガ大賞2021」では今回ご紹介できなかった作品以外にも多くの話題作・注目作がノミネートされています。
ノミネート作品一覧(作品名50音順)
『往生際の意味を知れ!』(米代恭)
『推しが我が家にやってきた!』(慎本真)
『【推しの子】』(赤坂アカ×横槍メンゴ)
『女の園の星』(和山やま)
『カッコウの許嫁』(吉河美希)
『カラオケ行こ!』(和山やま)
『カワイスギクライシス』(城戸みつる)
『消えた初恋』(作画:アルコ 原作:ひねくれ渡)
『九龍ジェネリックロマンス』(眉月じゅん)
『後ハッピーマニア』(安野モヨコ)
『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人 作画:アベツカサ)
『人間のいない国』(岩飛猫)
『呪い子の召使い』(柴宮幸)
『歯医者さん、あタってます!』(山崎将)
『ベルリンうわの空』(香山哲)
『無敵の未来大作戦』(黒崎冬子)
『無能の鷹』(はんざき朝未)
『ゆびさきと恋々』(森下suu)
『私のジャンルに「神」がいます』(真田つづる)
『ワンダンス』(珈琲)
投票期間は1月31日まで。投票した人の中から抽選で「ebookjapanで使えるクーポン10万円(10,000円OFFクーポン×10回分)OFFクーポン」「ebookjapanで使える500円OFFクーポン」が当たるキャンペーンも実施中です。この機会にぜひ推し作品を見つけて応援と投票をしてみてください!
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アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2021年1月31日