ニュース
» 2021年01月30日 20時30分 公開

木魚を鳴らしてAC/DCやQueenを熱唱 洋楽をカバーするお坊さんが海外で人気 その背景を聞いた(1/2 ページ)

仏具で奏でるハードロック。

[関口雄太,ねとらぼ]

 木魚や鈴を鳴らしてAC/DCやQueenなどハードロックをカバーするお坊さんの動画がYouTubeに公開され、海外の視聴者から「人生で目にしてきたものの何よりも最高だ」など好意的な関心を集めています。

洋楽カバーしてるお坊さんが海外で結構人気っぽい 本人にきっかけとか聞いた 木魚と鈴でドラム音を再現したWe Will Rock You(画像はYouTubeより)

 動画を公開したのは八王子市にある寶勝寺で住職を務める山田和孝(KOSSAN)さん。YouTubeチャンネルではMetallicaやJudas Priestといったメタル界の大御所、日本のザ・ブルーハーツなどの名曲をカバーした動画を公開しています。

 カバーと言っても、楽器として使用するのは仏具。AC/DCの「Thunderstruck」カバー動画では、地鳴りのように響くドラム音を木魚で再現しています。ポクポクと響くどこかシュールな雰囲気のイントロに続き、山田さんはブライアン・ジョンソンさながらのうなるような声で歌いあげます。鈴の音がときどき、「カーン」とアクセントのように高い音で響いてどこか神聖なような、不思議な映像を見ている気分になります。

洋楽カバーしてるお坊さんが海外で結構人気っぽい 本人にきっかけとか聞いた 力強い歌声でカバー(画像はYouTubeより)

 演奏のあとには静かな瞑想タイムへ。3分程度の沈黙が続きます。瞑想を終えると合掌し、深々と一礼。にっこりと満面の笑みを浮かべて、動画は終了します。この情報量の多さは一体なんなんだ……!

洋楽カバーしてるお坊さんが海外で結構人気っぽい 本人にきっかけとか聞いた 静寂(画像はYouTubeより)
洋楽カバーしてるお坊さんが海外で結構人気っぽい 本人にきっかけとか聞いた にっこり(画像はYouTubeより)

 海外の視聴者から賞賛コメントが殺到している山田さんにお話を伺いました。

―― 法要とロックを組み合わせようと思ったきっかけを教えていただけますか。

きっかけは特にありません。お坊さんが木魚たたいてロックを歌ったらおもしろかろうと思いついたのでやってみたらウケた、ということです。

―― 動画の後半に無音の時間がありますが、何か意味が込められているのでしょうか?

曲が終わった後の静寂の時間は、坐禅です。臨済宗は禅の宗派ですので、姿勢を正して静かに座り、瞑想する「坐禅」を重んじます。曲をおもしろがってもらえたらもちろんうれしいですが、中には「曲の後の瞑想の時間が良かった」と、コメントを下さる方もいるので、あー、伝わる人には伝わるのだなぁと思います。

―― 過去に何か音楽活動をなさっていたのでしょうか。得意な楽器があれば教えていただけますか。

楽器は、中学〜大学の間バンドでドラムを叩いていました。31歳で沖縄の三線を始めました。

好きなミュージシャンはThe Blue Hearts、Rebecca、Queen、Ramones、Judas Priest、AC/DCとのこと

 山田さんは布教の仕事でニューヨークに住んでいたことがあり、その際にストリートミュージシャンを始めたといいます。地下鉄やバー、レストラン、日系人会といった場所へ活動を広げていき、ついにはオフ・ブロードウエイの劇場でショーを主催したとのこと。

 36歳で帰国してからは、沖縄県立芸術大学で琉球古典音楽を学び、修士号と三線の教師資格を取得。沖縄滞在中にはジャズドラムを始めてジャムセッションに参加したりと、特有のセンスで披露されるカバー曲は豊富な音楽経験から生まれたものだったようです。

 ちなみに現在は養成所に通いながらKOSSANという芸名でお笑い芸人を目指して活動中。ライブでは仏教を取り込んだネタを披露しています。

KOSSANのネタは27分30秒から
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む