オタ活を6年間封印した2児の母が、再会した「推し」に救われた話 積み重なるストレスをはねのける漫画が元気をくれる(1/2 ページ)

わかりみ。

» 2021年02月04日 21時30分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 日常の中で小さなストレスが積み重なり、心がポッキリ折れてしまいそうになることってありますよね。そんなぎりぎりのところで支えになってくれた、とある楽曲について描いたエッセイ漫画が共感を呼んでいます。


 「家事」「コロナ」「引っ越し」「子どもの転園」……一つ一つは小さなことでも、これらが積み重なったことで「消えてなくなりたい」ほどに心労がピークに達してしまったという副(@fukusayoudesu)さん。しかし副さんには、全てを投げ出す前に絶対に聴くと決めていた、とっておきの曲がありました。


 その曲とは、過去に“引くほどハマっていた”という、「うたの☆プリンスさまっ♪(以下、うたプリ)」の一ノ瀬トキヤ(CV 宮野真守)が歌う名曲。……だったのですが、副さんは肝心のその曲名すら思い出せなくなっていたことに気付きます。


 実は副さんは2児の母として、この6年間「一ノ瀬トキヤ」の名前すら一度も耳にしない、濃密なママ友ライフを送るようになっていたのです。しかし記憶が薄れてしまったとはいえ、歌詞などは断片的に思い出せるもの。そうして歌詞の一節を検索してみると……。



 PCから流れてきたのは、全く色褪せない、あの頃のままのメロディー。感動の再会に、副さんはたちまち「これから50年くらい 余裕で生きられる。」と、思わず椅子から立ち上がるほどに元気いっぱいになったのでした。よかった……!

 副さんが探していた曲は「CRYSTAL TIME」。この、推しとの再会に一気に回復した様子にTwitterでは、「私もまさにうたプリが青春です」「何年か経って『久しぶりに……』とCRYSTAL TIMEを聴いたらもう感情がダムになりました」と、多くの共感を呼びました。


よく考えればいつだって青春

 実はこの漫画、一部からは批判意見も上がっていました。当初Twitterに投稿された漫画には「うたプリはまさに私の青春(笑)である」「青春(笑)の曲は、人を生かすね。」という表現があり、この「(笑)」という部分に、 「現在も作品を楽しんでいる人をばかにしているのではないか」と違和感を覚えた人もいたようです(※記事に掲載している漫画は、副さんが批判を受けて修正したバージョン)。

 ねとらぼ編集部がこの点について副さんに質問したところ、次のコメントをいただきました。

 もちろん、ばかにする意図は全くありませんでした。そう感じてしまったのなら私の至らなかった点ですので、申し訳ないです。

 「(笑)」という表現は一種の気恥ずかしさから付けてしまいました。個人的にはそこまで深く考えていなかったので、むしろみなさん細部までよく読んでくださってびっくりです。「青春」という言葉は学生時代を指すと思っていました。実際に、私がハマっていたのは社会人なってからでしたので、そのような気恥ずかしさもあったかと思います。しかし、よく考えればいつだって青春ですから、私の固定観念だったなと反省しています。


 生活の中で距離が離れてしまう時期があったとしても、一度夢中になった作品や楽曲は、触れればたちまち青春を呼び戻してくれるすてきなもの。しんどさが積み重なったときには、自分にとってそんな存在がなかったか、今一度探してみると、副さんのように50年分の元気が充填できるかもしれません。

作品提供:副さん(@fukusayoudesu

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」