女性への性転換を公表した元レスラー「内面的には今の方がずっと強い」 鍛え上げた肉体を失う恐怖も克服(1/2 ページ)
タイラー・レックスのリングネームで活躍。
性転換手術を受け女性となったことをSNSで公表し反響を得ている元レスラーのガブリエル・タフトが2月10日、ファンの疑問に答えて変化への恐怖心を肯定しながらも「内面的には今の方がずっと強い」と持論を展開。現在でも最低週6日はジム通いを続け、新たな自分と向き合っていると明かしました。
タフトはタイラー・レックスのリングネームで活躍した元レスラー。2月5日には、現在と過去の写真をInstagramに公開してトランスジェンダーだとカミングアウトしました。幼少期から自認しながら、思春期を過ぎると女性的なものを遠ざけてきたというタフト。恐怖から脱した現在の自分を愛しているとし、「これが私。恥じることなんて何もない私」「受け入れてくれた妻や家族、友人へは感謝の気持ちしかない」とつづっています。
「誰もが私の決断を支持し、理解してくれるとは期待していない」と否定的な意見に配慮していましたが、予想に反し自身の変身が大きなニュースになると「おめでとう」「あなたは真のヒーロー」といった温かいメッセージが寄せられることに。これまでは本来の自分を恥じて隠していたとの反省から「もう隠し事は一切しない」と表明し、ファンから寄せられる疑問へ答えることで、マイノリティーへの恐れや怒りをなくし理解と許容へ変化させたいと積極的に発信を続けています。
女性となった今も、タフトは恵まれた体格など自身の男性的な面を否定しておらず、これまでのキャリアを築く礎となった能力へ感謝を口にしています。しかし女性として理想の体形を手に入れるために筋肉を減らす必要があり、65ポンド(約30キロ)体重を落としたとも告白。肉体改造初日には、これまでの自分のコアだった筋肉を失い、築き上げてきた身体に別れを告げることを痛感し、涙したと明かしています。
「肉体的な強さや大きさを失うことで、私が弱くなったと感じる人がいるでしょう。私自身もそう感じました」と葛藤を認めながら、現在は吹っ切れていることをタフトは強調。精神的な充足を得た現在「私の内面的な強さは、体重280ポンド(約127キロ)当時の私より、ずっと強い」と自分自身を肯定しています。
2002年に結婚した妻プリシラは、タフトの決断を全面的に支持すると米ニュース番組「Extra」でのインタビューで表明。タフトも男性として生活していた当時から妻が支えで「プリシラがそばにいたから乗り越えてこられた」と語っています。一方で親子仲は良好と強調しつつ、9歳の娘ミアへどう伝えていくかはまだ模索中だと明かしています。
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