死ぬことのできない男が“みんな”と共に故郷へ帰る 美しくも切ない漫画に感動の声(1/2 ページ)

みんな、ずっと一緒だったんだね……。

» 2021年02月11日 12時00分 公開
[十津川あきらねとらぼ]

 死ぬことのできない男が、さまざまな人たちと出会い、別れを経験しながら故郷へ向かう――。そんな漫画がTwitterに投稿され、切なくも美しい物語に胸を打たれます。

NEUROVENTURE

 あるところに、脳を防腐加工され、身体が腐っても生き残れるように改造された男がいました。男の名はクレイ。死体のパーツを自分の身体に継ぎ接ぎしながら生きてきましたが、そんな生活に限界を感じつつありました。そんなときに彼が出会ったのは、輝くような瞳が美しい少女・リブ。彼女はクレイに対して、死んだ相手の名前を覚えて「いろんな場所に連れていってあげて。それが彼らへの恩返しだから」と語ります。

NEUROVENTURE
NEUROVENTURE
NEUROVENTURE

 場面は変わり、あてのない旅に出たクレイは、おてんば娘のダリアや、引きこもりの青年・ディラノと出会います。彼女らとの出会いを通して、クレイは「故郷に帰る」のを目的に、旅を続けることにしました。

NEUROVENTURE
NEUROVENTURE
NEUROVENTURE
NEUROVENTURE

 長い旅を経て、クレイがある場所にたどり着いたとき、この星は終末を迎えようとしていました。隕石が降り注ぐ中、見知らぬ老人と出会ったクレイは「この景色を見るために生きてきたんじゃないかと思うよ」とつぶやきます。そして老人に「きれいな目をしているな」と言われると、「…だろ?」と応じました。

NEUROVENTURE
NEUROVENTURE
NEUROVENTURE
NEUROVENTURE
NEUROVENTURE

 クレイは、ひび割れた大地に向けて「海辺に住んでたはずだったんだけどな、ただいま」と呼びかけます。「皆、覚えて帰ってきたよ」と言って、彼は自分の身体を見つめました。

 自らのほっそりとした腕を眺めて「ダリア、とんだおてんば娘だった。この傷、俺が作ったんじゃないぜ」と言い、たくましい足を踏みしめて「ディラノ、引きこもりだったのに立派な男になりやがって。この足には助けられたよ」と感謝します。そして目の前の光景を見て、「リブ、キラキラした目で俺を見つけた。見えるだろ、この景色。ありがとう、旅に出て良かったよ」と語り掛けます。そう言う彼の瞳は、キラキラと輝いていました。亡くなった仲間たちの身体をもらって、彼らの思いと共に旅を続けたクレイは、ついに故郷へとたどり着いたのでした。

 この漫画にネット上では、「言葉に言い尽くせない美しさがある…」「出会いと別れ、そして継承のお話だろうか。確かにきれいだ」といった声が寄せられました。

 この漫画「Neuroventure」を公開したのは、TwitterユーザーのNoniさん(@fullmoon_Noni)。こちらはまじかるさん(@turumazi)とのネーム交換漫画で、Noniさんは作画担当でした。ちなみに、このときNoniさんがネーム提供した漫画は「ブリッジ・カフェ」で、こちらはまじかるさんが作画を担当しています。

画像提供:Noniさん(@fullmoon_Noni)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/31/news019.jpg “部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
  2. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  3. /nl/articles/2502/01/news088.jpg 「痩せた」 大谷翔平、“最新ショット”に驚きの声 “寝ぐせ”にツッコミも……「うわ凄い絞ってる」
  4. /nl/articles/2501/28/news188.jpg 「やられたな」 ベトナムで「FUJITSU」だと思って購入した家電→“衝撃の正体”に思わず戦慄
  5. /nl/articles/2502/01/news039.jpg 生え際後退で老けて見える25歳男性、プロが大胆カットしたら…… 「不可能を可能にした」「35歳から15歳に」大変身が740万再生【海外】
  6. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  7. /nl/articles/2501/31/news041.jpg 水道検針員から直筆の手紙、確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生→大反響から1年たった“現在の様子”を聞いた
  8. /nl/articles/2502/01/news008.jpg 【ハギレ活用】「もう最高……」 着物のハギレをリメイク→わずか30分で“すてきなアイテム”が完成! 「私にもできそう」
  9. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  10. /nl/articles/2501/31/news215.jpg 「こういうの大好き」 ユニクロ“3990円パジャマ”が発売前から話題騒然 「最高」「シンプルで良い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議