「なんでぼくはドレスじゃないの」 ドレスを着たがる息子にどう答える? “子どもとの向き合い方”を考えた漫画に反響(1/2 ページ)
「ねぇねばっかりかわいいずるい」に込められた真意とは。
結婚披露宴に出席する前日、3歳の息子が姉(ねぇね)のように「ドレスを着たい」と言い出しました。そんな息子の希望にどう向き合えばいいのか。漫画家の吉本ユータヌキ(@horahareta13)さんは、結婚式当日までのやりとりを漫画に描いています。
「子どもとの向き合い方を深く考えるキッカケになった話」としてTwitterに投稿されたこちらの漫画。作者のユータヌキさんは、「なんでぼくはドレスじゃないの?」と泣く息子に、どう言葉を掛ければいいのか悩みます。
息子さんはねぇねと仲良しで、プリンセスに憧れたり、家の中でスカートを履いたりしてきました。そんな姿を否定せずニコニコと見守ってきたユータヌキさんでしたが、ドレスを着ての外出には躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。
「スカートで学校に行くって言ったら…」「受け入れてもらえない環境だったら…」「いじめられてしまったら…」――。布団のなかに入ってからも、息子の“この先”についてもんもんと悩むユータヌキさん。答えを出せずにいると、ふと、なぜドレスが着たいのかという疑問が湧いてきます。
翌日、息子さんに理由を聞いたところ、「ねぇねばっかりかわいいずるい!」という返答が。ユータヌキさんは「お姉ちゃんが褒められるのを観て 自分も褒められたいって思ってるのかも」と推測し、「スーツかっこいいよ」とアプローチしてみます。しかし、息子はまたもや拒否。息子さんが何を“ずるい”と思っているのか分からず、「なんでや…」と首をかしげるユータヌキさん……。
そんなパパに答えを授けてくれたのは、まだ5歳のねぇねでした。
「『かっこいい』も『かわいい』とおんなじぐらい言われてうれしいことなんやで」「だからねぇねが(スーツを)着ちゃおっかな〜」――。すると、あんなにもかたくなだった息子さんが「ダメー!」とスーツに袖を通したのです。
息子さんが欲しかった言葉は“かっこいい”ではなく“かわいい”でした。ユータヌキさんは「男の子だから」と自分の価値観で言葉を選んでしまったことを反省。楽しそうにマニキュアを塗る子どもたちを笑顔で見守るのでした。
漫画を読んだ人からは弟の気持ちを理解し、優しい言葉をかけたねぇねに感心するコメントが複数寄せられました。「自分の家庭でも息子が大好きな姉に憧れて女の子の格好を好むようになった」あるいは反対に「自分が幼い頃、男兄弟と同じように扱われたかった」という声も。
多くの言葉を受けてユータヌキさんは「子ども達と向き合って、その都度家族の中で最良の選択をすることが大事やなと思いました」とツイートしています。
作者の吉本ユータヌキさんは、5歳の娘、3歳、0歳の息子との日々を描いた漫画「おもち日和」をTwitterとcakesで公開しています。
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作者は吉本ユータヌキ(@horahareta13)さん。
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