最近お腹が減る → 末期がんだった 女性向け成人漫画家による“明るい闘病記”に笑いと涙(1/2 ページ)
末期がんでもご飯はうまいし酒も飲める。
女性向け成人漫画家による末期がんの闘病記『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸がんになる』が、重いテーマを大変明るく扱った内容で人気です。がんという誰でも起こり得る病にかかったときどのように生活が変わるのか、ユーモアを交えて描かれます。
漫画の作者は、ひるなまさん。彼女は2019年秋ごろから、体の異変を感じていました。それは、1日中「おなかが減る」というあまりに平和なもの。また、一度に食べられる量が今までの半分程度になり、1日中おなかがギュルギュルと鳴るようになっていました。
歳のせいかと思っていたひるなまさんですが、この平和な異変こそが大腸がん末期の自覚症状だったのです。がんが判明したきっかけは、生理痛が今までにないほどひどくなり病院に行ったことから。ただし、このとき訪れた病院は医者が大変アレだったらしく、診断結果は「異常なし」でした。
それでも絶対におかしいと、絶対に別の病院でもみてもらうよう鬼気迫る勢いで念を押してくる夫。根負けしたひるなまさんが近所の病院へ行き「最近胃が変で」と傷んだ部分をさすりながら診察室へ入ると、医者の先生からいきなり衝撃の言葉を聞かされます。「あなた。今さすってるそこ、胃じゃないよ」。
前日の病院との差に混乱しながらも、触診をうけるひるなまさん。その結果「明らかに何かある」と、先生は即座に大きな病院への紹介状を書き始めるのでした。あまりの差に前日の出来事を話すと、「え!? CTでこれ写んないはずがないんだけどな……お会計いくらしたの? ……そりゃやんなるね」と呆れ気味な様子です。
大きな病院に入れるのが週明けになるということで、明日はこの病院で超音波と胃カメラをやるという先生。看護師から明日はもう内視鏡検査がたくさん入っておりこれ以上は無理との忠告が入りますが、「ねじこんで」「僕が頑張ればいいんでしょ昼休みに入れて」とすごいことになってきました。
こうしてがんが見つかる最初のきっかけとなった近所の先生のおかげで、命拾いしたというひるなまさん。最後に、若くても検診を受けること、若くてもがん保険に入ること、抗がん剤を使っている患者の家族は家事(特に水仕事)を代わってあげるよう読者に呼びかけています。
『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』は、2月15日に単行本が発売されました。第2話以降は、がんの診断がくだされるまでの3週間、そこから手術の結果ステージ4が判明するまでのさらに2週間、そして予後平均30カ月が言い渡されるまでのさらに3週間が描かれていきます。
(C)ひるなま/COMICポラリス (C)フレックスコミックス
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コミカルな描写で描く闘病記。
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