「じいちゃんの牧場を守りたい」 コロナ禍で乗馬客が激減した牧場がクラウドファンディングで支援を募集
温泉で有名な登別市にある牧場です。
北海道登別市にある牧場「北日本乗馬サービス バンダナ」が、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を募っています。
「バンダナ」は新千歳空港から高速バスで約1時間の所にある、乗馬を主とした観光牧場。3万2000坪の広大なフィールドで行う外乗が人気でしたが、新型コロナウイルスの影響で乗馬客が激減、2020年のゴールデンウイークや夏休みの売上は前年の3割以下に落ち込んでしまいました。
牧場には20頭の馬の他、30頭の羊、ヤギ、犬、猫、牛などが暮らしています。北海道は1年の半分が冬で、この期間の飼料代は1カ月で40万円ほどかかるとのこと。このままの状況が続けば、馬を手放す選択も考えなくてはならず、牧場自体の存続も危ぶまれるということで、今回のプロジェクトを立ち上げたそうです。
牧場を経営しているのは70歳の「じいちゃん」。2人のボランティアスタッフさんが手伝いをしており、クラウドファンディングの発起人もボランティアスタッフの高橋なつみさんです。
高橋さんは「この牧場はたった一人のじいちゃんが経営しています。じいちゃん一人で馬たちの飼育、広大な敷地の整備、管理をしており、資金や労働力の面で少しずつ限界が近づいています。牧場の馬たちは、北海道の気候そのままに穏やかでたくましく、そして忍耐強く、罪のない美しい馬たちです。人の心を癒し、生活を支え、共に歩んできた馬たちです。この子たちが生きる場所をここに、残していきたいです。人と馬が共生する未来を信じて、牧場からその魅力や価値を発信し続けたいと思っています」と伝えています。
支援のリターンは、お礼のメッセージが届く3000円のコース、オリジナルマグカップがもらえる6000円のコース、30分の外乗体験ができる1万5000円のコースなど。「馬の命名権&外乗体験」は人気があったのか、既に在庫切れとなっています。
支援の期間は2021年2月25日23時59分まで。目標金額に関わらず集まった金額がファンディングされる、All-In方式のプロジェクトです。
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