ニュース
» 2021年02月25日 17時00分 公開

生き残ったお酒は「震度6強を乗り越えた勇者たち」――地震被害の“道の駅”に「たくましい」「勇気をくれる」と称賛 担当者に思いを聞いた(1/2 ページ)

「道の駅 国見 あつかしの郷」の“勇者たち”が話題になっています。

[十津川あきらねとらぼ]

 2月13日の地震で生き残った「震度6強を乗り越えた勇者たち」を販売している道の駅が、Twitter上で話題になっています。

 話題の中心は、福島県北部にある「道の駅 国見 あつかしの郷」。このたびの地震で多大な被害を受けましたが、奇跡的に無事だった酒類などの商品を「震度6強を乗り越えた勇者たち」として販売したところ、好評を博しています。道の駅の担当者に、地震発生当時の様子や近況について話を聞きました。


震度6強を乗り越えた勇者たち

 同地を実際に訪れて画像を投稿したのは、Twitterユーザーの天然パーマと縮毛矯正さん(@kyrie0kyrie)。「先週の地震で被害のあった道の駅に来たけど、ある程度復旧していたようでよかった。そしてたくましかった」とコメントしています。この「震度6強を乗り越えた勇者たち」の投稿に対して、「奴らは震度6の地震を乗り越えた者共だ。面構えが違う」、「勇者の表現はいいですね。皆さん不安の中、勇気をくれる。写真だけでも勇気と希望をもらいました」、「縁起担ぎにもなりそう」といった声が寄せられました。

――地震の際は大変だったかと思います。地震後の道の駅の様子はいかがでしたか?

 被害としては、天井のボードが落ちたり、建物にひびが入ったり、照明が落下したりしました。道の駅なのでドレッシングなど瓶の商品が多く、約半数が落下して割れてしまいました。瓶類はほとんどだめかと思ったのですが、片付けの中で意外と大丈夫なものも出てきたんです。それらを拭いて農家のコンテナに入れて寄せておきました。これが写真に写っているものですね。奇跡的に箱がぬれただけで済んだもの、棚から落ちずに頑張っていたものなどが入っています。

 最初は身内に安く売ろうかと思ったのですが、逆に他の方にとってもすごいものなんじゃないかという話になりました。そこで地震の被害状況のパネルを貼り、道の駅の営業を再開しました、という紹介コーナーの中で「縁起物ですので定価ですが買ってください」ということでお出ししています。うちは14日〜18日まで地震の影響で休業していましたので。

――担当者さまのご自宅は大丈夫でしたか?

 自宅はそこまでじゃなくて、食器が数点割れたくらいで済みました。逆にお店が心配で夜中に駆け付けたらとんでもないことになっていましたね。閉店後だから物の被害はあったけれど、人の被害はなかったのが不幸中の幸いでした。

――まだ地震の影響は続いていますか?

 お客さまに関係する天井や壁などの部分は直しましたが、エレベーターは故障している状況です。うちの道の駅は宿泊施設を併設しているのですが、そちらは被害が大きく再稼働できていません。まだ復旧の道半ばではありますが、売り場の方は9割方元に戻ってきています。

――「震度6強を乗り越えた勇者たち」がSNSで話題になっているのはご存じでしょうか? この件について来場者からの反応はありましたか?

 SNSの件は、スタッフに教えてもらいました。「大変なことになってますね」みたいな感じで。SNSで見てきましたという人もいましたし、あそこのコーナーで5、6本“大人買い”してくれる人もいらっしゃいました。コーナーにはまだ少し商品が残ってますが、おかげ様で週末にはなくなりそうです。

――「道の駅 国見 あつかしの郷」の魅力について教えてください。

 福島県の一番北にある道の駅です。町は農業が盛んで、米と果物がよく取れます。桃が特産品で、夏は桃買いに来て下さる方が多く、桃の時期には桃一色になるような町です。今回はお酒がクローズアップされてますけども、果物の里ということで、果物のジュースなどもたくさんあります。ジュースも先ほどのコーナーに出ていますが、よく売れているので残りわずかとなっています。

 今回の件を機に、当地が果物の産地であることをもっと知っていただいて、実際に来てみたいと思っていただければうれしいです。

“勇者たち”が道の駅を救う!?

 コロナ禍に加えて地震の被害を受けた道の駅。復興途上ではありますが、「震度6強を乗り越えた勇者たち」が話題になったことで、それを目的に訪れる人も増えました。「SNSを見て、応援したくて買いに来ました」という人もいたそうです。まだまだ大変な状況は続きますが、被災地に少しでも明るい話題が増えることを願うばかりです。


震度6強を乗り越えた勇者たち

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/01/news138.jpg 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  2. /nl/articles/2312/01/news121.jpg “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  3. /nl/articles/2312/01/news115.jpg 「心底惚れて」「毎日うっとり」 宮里藍、新たな愛車を公開→国産車のチョイスに反響「庶民的」「きれいな色」
  4. /nl/articles/2311/30/news047.jpg 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  5. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. /nl/articles/2312/01/news065.jpg 「惨めな人生を送ってる」 パリス・ヒルトン、0歳息子の容姿揶揄をまたもバッサリ “頭が大きい”と受診勧めた人々振り返り「気の毒」
  7. /nl/articles/2312/01/news014.jpg ワンコ大好きなインコに“恋がたき”登場で174万再生! まさかの展開に困惑するワンコに「爆笑w」「ダブルだw」
  8. /nl/articles/2312/01/news019.jpg 寝込んだママが心配でたまらない元保護犬と小学生息子 それぞれが見せるけなげな姿に「泣けてきた」「なんて優しい子!」
  9. /nl/articles/2311/30/news031.jpg シロフクロウが自分とそっくりのぬいぐるみをくわえ…… 自慢げな表情に「本物の赤ちゃんかと」「ヘドウィグが!」と453万再生
  10. /nl/articles/2312/01/news105.jpg 俳優の井川瑠音さんが31歳で逝去 体調不良から復帰ならず、最後の投稿では「忘れられないようまだまだ精進」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」