世界が終わると知っていたら好きな人に告白できるか―― 「終末」を繰り返す女子高生を描く漫画に引き込まれる(1/2 ページ)

すべては恋のために。

» 2021年03月03日 20時00分 公開
[たちこぎライダーねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 もし「世界の終わり」が来るのが分かっていたら、好きな人に告白できますか? そんな終末をくり返す世界に生きる女子高校生を描くのが、マンガ「終末のかけひき」です。人生の短さと、一歩を踏み出す勇気について考えさせられます。作者は『放課後のグランギニョル』を連載中の漫画家、天海杏菜(@kyuimuni)さん。

終末のかけひき 「予告」通りに終わる世界

 JKの土沢と花井が生きるのは、「終末」を繰り返す世界。終末の到来はあらかじめ予告され、終わりを迎えると、世界は歴史上のあるポイントからまたリスタートします。それは過去かもしれないし、未来かもしれない。すべては、終末を実行する「創世主」の思惑次第なのです。

 ある日、学校で世界の終末を予告された土沢と花井。その後、2人仲良く下校していると、遠くで「世界の終わり」が始まっているのが分かります。

 そこへ男子生徒が飛び出し、花井に告白します。とまどう花井。その間に土沢が彼女に代わって男子生徒を撃退してしまいます。終末にかこつけた告白は「ずるいし、卑怯者」だと土沢はいうのです。

 実は、土沢には前世の記憶がありました。


終末のかけひき 前世の記憶を持ちながら生きる土沢

 かつて「未来」で、花井と出会っていた土沢。「好きな人はいる?」と聞かれても、答えられないでいました。なぜなら、目の前にいる花井に恋心を抱いていたからです。さらに「その人に告白しないの?」と聞かれて、彼女は思わず「告白したら負けっていうから」とごまかしてしまうのでした。


「告白したら負け」。その言葉が……

 そして終末の炎に巻き込まれながら土沢は、世界の終わりがくることを知っていたら、花井に思いを伝えられたのに……と後悔することになります。

 しかし、前世の記憶がある土沢は、終末を迎えるたびに「きっと次がある」と、花井に告白できないまま、何度も「生」をやり直してしまいます。そう。終末の直前に告白した男子生徒のように、自分がずるくて卑怯者であることを自覚しつつも。

 土沢は、いつか花井に告白できる日が来るのでしょうか。もしかするとそれは、「世界の終末」をつかさどる「創世主」も気にかけていることなのかもしれません。あなたなら、告白できますか?


作品提供:天海杏菜(@kyuimuni)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/25/news108.jpg 「ふざけてる」「作品を知らないのになぜ?」と怒りの声 マクドナルドと「HUNTER×HUNTER」コラボの“PR施策”が物議【台湾】
  2. /nl/articles/2410/26/news025.jpg 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた
  3. /nl/articles/2410/22/news162.jpg たった築8年で“ぶっ壊れた”マイホームのリアル おそろしい戸建て事情に「声出た」「我が家もそうでした」
  4. /nl/articles/2410/24/news052.jpg 大家に「好きにしていいよ」と言われて薄暗い部屋をDIY改装したら…… あまりの変貌に仰天「すっげえええ」 投稿者に話を聞いた
  5. /nl/articles/2410/25/news019.jpg 【今日の計算】「3+3÷3−3」を計算せよ
  6. /nl/articles/2410/13/news082.jpg 荒れ放題の“悪夢の庭”をたった1人で11時間掃除したら…… あっぱれすぎる働きぶりに「あなたはヒーロー」と称賛
  7. /nl/articles/2410/25/news207.jpg 一度も髪を切ったことがない女性が、髪をほどくと…… 美容師も驚がくのスーパーロングヘアに470万いいね「リアルラプンツェル!」【海外】
  8. /nl/articles/2410/26/news028.jpg 生後0日→1歳10カ月の赤ちゃん成長ビフォーアフターが衝撃の700万再生 それから2年たった現在は…… さらに驚く姿に反響
  9. /nl/articles/2410/26/news023.jpg 2歳娘が一時保育に行ってる隙に“空き巣”が…… まさかの正体に「留守を狙ったんですね」「かくほしちゃうぞ」
  10. /nl/articles/2410/23/news154.jpg 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫が、1年後…… まさかまさかの“現在”に「うわあ!よかったねえ!」「お幸せに」と100万表示
先週の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  3. 「Snow Man」の映像が中国で物議→公開停止 所属会社「歴史的事象に対する配慮に欠けた」と中国語と日本語で謝罪
  4. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  5. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  6. 「かわいいってこういうこと」 生後1カ月の子猫が暖をとる場所は……幸せしかない姿に「この角度から見るのが最幸」
  7. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  8. 「ボットン便所を簡易水洗にしたい」→「どれどれ……」 建設会社スタッフが驚がくした“歴史的遺物”に大反響 「相当貴重なもの」
  9. 「その手があったか!」 ほぼ卵焼きだけの弁当?→“まさかのサプライズ”が800万再生 「天才すぎて泣いた」
  10. 飛行機で傷口が感染し「身体の一部を切除」 133万フォロワーの元アイドル「痛みで涙が止まらない」悲痛の現状報告
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声