薬物と暴力が支配する終末世界で旅をする姉弟の漫画 出会いと別れを繰り返す物語が切なくも美しい(1/2 ページ)

2人の旅の果てに待つものとは……?

» 2021年03月12日 12時00分 公開
[十津川あきらねとらぼ]
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 姉弟が銃を片手にバイクに乗り、薬物と暴力が支配する荒野を旅する漫画が、切なくも美しい世界を見せてくれます。姉弟の旅の目的地は、薬物(ラヴ)のない場所。幸せな気分になれるというこの薬物には、何やら秘密があるようで……?


REDZONE

 この世界で寝食と同じくらい当たり前に普及している薬物、ラヴ。しかしこの薬には深刻な問題がありました。それを知る2人は薬物のない場所を探して旅をしていますが、そんな場所はなかなか見つかりません。人間の居住区が“エリア”として分断されてしまったこの世界では、薬物が通貨の代わりになることもあり、2人は薬物を憎みながらもそれを利用して旅を続けます。


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 “戦争”後、文明が滅びつつあるこの世界は、薬物のみならず暴力もはびこっています。うら若い姉のリサ、少年である弟のミカの2人旅は、常に危険と隣り合わせです。2人は銃で武装し、命のやりとりをしながら旅をします。その過程でさまざまな人を助けたり、助けられなかったり……。行く先々で交錯する、銃弾と人の思い。さまざまな街を舞台に描かれる切ない物語に、ぎゅっと心をつかまれます。笑いあり・涙ありの道中や、迫真の戦闘描写が光る作品です。


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 第1話で2人は、薬物に依存する街・エリア54を訪れます。街の入り口前で、街を追放されたという女性に「妹を助けてほしい」と言われた2人。街に入るなり妹を見つけ、親しくなっていきますが、街は何やら不穏な雰囲気で……? 薬物(ラヴ)の問題とは何なのか、妹を助けることはできるのか、記事の最後に1話を全編掲載しているので、そちらで確かめてみてください。


REDZONE

 この漫画にネット上では、「久々めっちゃ刺さる漫画見つけた!!!!!」「戦闘は圧巻で、映画を一本見たような充実感と爽快さ。何回読んでも飽きず読めば読むほど味がでます。」といった声が寄せられていました。

 この漫画は、漫画家の白石純さん(@siraisizyun)がヤングキングアワーズで連載中の『RED ZONE』。単行本第1巻も発売されており、第1話第0話は、Twitter上で読むことができます。白石さんはこの他に、月刊コミックゼノンで『魍魎少女』も連載中です。

作品提供:白石純さん(@siraisizyun


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